明日、4月25日は北朝鮮の建軍節。
つまりは朝鮮人民軍創設記念日です。
というわけで、朝鮮半島情勢はあいかわらず緊迫状態。
まあ先週は
シンガポールを出向して太平洋を北上しているはずだった
アメリカの空母カール・ビンソンが
実際にはインド洋を航行していたという
いわゆる「ファントム・アルマダ(幽霊艦隊)」事件もありましたが
だからといって緊張がゆるんだわけではありません。
ちなみに「ファントム・アルマダ」をめぐっては、
トランプ大統領
マティス国防長官
ティラーソン国務長官
マクマスター大統領補佐官
アメリカ海軍
のすべてが、
そろいもそろって正確な情報を把握していなかった疑い濃厚、とのこと。
喜劇的なのか、
悲劇的なのか、
はたまた単にシュールなのか、
にわかに判断のつかない状態になっています。
W(^_^)W\(^O^)/半島有事も宇宙のジョーク?\(^O^)/W(^_^)W
・・・だとしても北朝鮮の弾道ミサイルが
万一、わが国に撃ち込まれるようなことがあったら
宇宙のジョークであろうとなかろうと
まったくシャレにならないのは明らか。
かくして政府は21日、
Jアラート(全国瞬時警報システム)によって
北朝鮮のミサイルに関する緊急情報伝達があった場合、
国民が取るべき行動をまとめ、
内閣官房ホームページにある「国民保護ポータルサイト」に掲載しました。
というわけで、
国民保護ポータルサイトに掲載されていた
弾道ミサイル落下時の行動に関するQ&A
というPDFを眺めてみたのですが・・・
どうも「ファントム・アルマダ」ならぬ
「ファントム・セキュリティ」という感じです。
まず冒頭にはこうある。
ミサイルは発射から何分位で日本に飛んでくるのでしょうか。
回答こちら。
北朝鮮から弾道ミサイルが発射され、日本に飛来する場合、
極めて短時間で日本に飛来することが予想されます。
で、北朝鮮西岸から発射されたミサイルが、
10分後に沖縄上空を通過した事例が紹介されているのですが、
そのあとはこうなっています。
弾道ミサイルの種類や発射の方法、発射場所などにより
日本へ飛来するまでの時間は異なります。
きわめて短時間で飛来するが、諸々の条件で飛来するまでの時間は異なる。
これって答になっているんでしょうか?
そもそも官房長官の発言からもうかがえる通り
発射から何分で飛来するか
ではなく
Jアラートの緊急情報伝達から何分で飛来するか
が問題だと思うのですが
こちらについては書かれていません。
これでは
すぐに避難できるところに頑丈な建物や地下街などがあれば、
直ちにそちらに避難してください。
(第3問「自宅にいる場合はどうしたらよいでしょうか」への回答)
と書いてあったって、
意味がないじゃないですか。
ミサイルがあと何分で来るか分からないときに、
「頑丈な建物や地下街」にたどりつけるかどうか
どうやって判断するんですかね?
(>_<)(×_×)着弾したあとにJアラートが出たりして(×_×)(>_<)
また第5問
弾道ミサイルの情報が伝達されたとき、自動車の車内にいる場合はどう すればよいですか。
にたいする答はこうです。
車は燃料のガソリンなどに引火するおそれがあります。
車を止めて頑丈な建物や地下街などに避難してください。
しかるに続く第6問
車から出ると危険な場合はどうしたらよいですか。
の答にはこうある。
高速道路を通行している時など、車から出ると危険な場合には、
車を安全な場所に止め、車内で姿勢を低くして、行政からの指示があるまで待機 してください。
待機している間に引火するんじゃないかなあ。
だいたい高速で下手に車を止めたら、追突事故になりませんか?
それだけでガソリンへの引火が起きるのでは・・・
だ・か・ら、
『右の売国、左の亡国』と言うのですよ!
この話、続きをやるつもりです。
って、
その前に北朝鮮がミサイルを撃たなければ、ですが。
ではでは♬(^_^)♬
4 comments
GUY FAWKES says:
4月 24, 2017
>ちなみに「ファントム・アルマダ」をめぐっては、トランプ大統領、マティス国防長官、ティラーソン国務長官、
マクマスター大統領補佐官、アメリカ海軍のすべてが、そろいもそろって正確な情報を把握していなかった疑い濃厚、とのこと。
さしずめ、トランプ大統領「艦隊、(朝鮮半島に)ある?まだ」マティス国防長官「幽霊(ファントム)と化しました、大統領」
くだらんシャレはともかく、佐藤先生が西部・小浜両先生との討論で仰っていた「流石にそこまではないだろう」という
願望というか希望的観測が吹き飛ぶ時代が目前に迫ってきている様です。
>待機している間に引火するんじゃないかなあ。
だいたい高速で下手に車を止めたら、追突事故になりませんか?それだけでガソリンへの引火が起きるのでは・・・
先日、7年前にメキシコ湾で起こった石油掘削施設の爆発・原油流出事故を描いた
『バーニング・オーシャン(原題:Deepwater Horizon)』という映画を鑑賞したのですが、
息抜きに観た筈なのに現実の動静も並行して気が気ではありません。
なお、くだんの国民保護ポータルサイトでは控えるよう注意書きがされていますが、
もう携帯電話の着信音を国民保護サイレン(Jアラート)にして、抜き打ちで繁華街で鳴らすくらいやる気がないと
訓練すらままならないような気がします…
せい says:
4月 24, 2017
東日本大震災時、震度7で激しく揺れる中、全く気にせずゲームをプレイしている動画がありましたが
庶民は近くで爆発音がしても気にせずゲームをするか、写真撮ってツイッターするしかない
です。死んだら運が悪かっただけの事。平和主義者には不謹慎だなんだと言われそうですが、
今更騒いだところで後の祭りです。むしろ、爆発と轟音で街中が騒然とする中、「始まったか・・・。」と
か「バカな!…早すぎるッ!!」などとツイッターで呟いて楽しむ心の余裕を持ちたいですね。
福岡ワマツ says:
4月 25, 2017
結局、本気ではないんでしょうね。
国防に関して、政府も国民も。
確かに、現在の国際状況に対応して新聞やテレビでは、日本を狙う核ミサイルを問題として、我が国に暗雲が立ち込めているように報じられています。
しかし、こうした報道は流行であり、それ故に議論は皮相的であり、この流行が廃れると天晴れな程に雲散霧消してしまう気が致します。
なぜなら、そもそも我が国を核ミサイルで狙う国が存在するのは、北朝鮮だけでもなく、今に始まった話でもないのですから。
もっとも、対米従属を肯定し続ける限り、日本国民は「平和を愛する諸国民」たるU.S.Aの「公正と信義に信頼して」、自らの「安全と生存を保持」するしかないのですから、国防に本気になりようもない気は致しますが。
ただ、「U.S.Aが日本を守る」というのは、相当usaん臭い話です。
玉田泰 says:
5月 19, 2017
1)韓国の大統領選を受けて朝鮮半島の赤化統一が取り沙汰されていますね。