令和もしっかり盛り上がるぞ!

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平成もいよいよ、あと2日あまり。

 

ちなみにこのところ、

よく足を運んでいた酒屋さんも

4月30日で閉店することになってしまいました。

 

杉並にある「江戸屋」という店です。

 

江戸屋さん、

店主ご夫妻が自分たちで飲んでみて

納得した酒だけを売る、という立派な店。

 

ついでにワインは生鮮品であるという発想のもと、

業者がどんなふうに輸送するかもチェック、

輸送の仕方に問題があると判断した業者のワインは扱いません。

 

客にたいしては

ただ売るのではなく

おいしい飲み方をいろいろ伝授。

 

ブドウの種類やら

栓を開けておくタイミング

(飲み始める30分〜1時間ぐらい前に開けたほうが味が良いことが多いのです。

タイミングは飲み口の軽重によっても異なります)など、

私も行くたびに勉強させてもらいました。

 

日欧EPAが発効した現在、

たんにワインが安く買える店なら

スーパーを含め、多々あります。

 

しかし値段と味のかね合いで

ここよりコスパの良い店はない。

 

ついでにご主人(たしか)が

シャンパンの王冠(コルクを押さえているもので、ミュズレというそうです)とラベルを使って

椅子の模型をつくるという特技の持ち主!

 

私も3個ほどもらいました。

 

こういう店が街にあることこそ

社会の豊かさの証だと思うのです。

 

ならば、なぜ閉店するのか。

きっかけの一つは

やはり今年秋に予定されている消費増税だとか。

 

まあ、政権側の人間が増税再々延期の可能性をほのめかすと

「失言」扱いされるご時世ですからね。

日本の没落は、こうやって進んでゆくのでありました。

 

さて。

 

改元と新陛下の即位、

つまり御代代わりは

やはり時代の大きな節目。

 

ある親しい友人などは

そこに日本再生の希望を託していたりします。

いわく。

 

平成のはじめ、

わが国ではとにかく昭和のやり方を否定したがる風潮が強かった。

その結果が新自由主義とグローバリズムであり、

国の低迷・衰退である。

 

よって令和のはじめ、

とにかく平成のやり方を否定したがる風潮が強まれば

反新自由主義と反グローバリズムで

ピボット転換ができるのではないか?

 

(※)記事の内容と直接の関係はありません。

 

なるほど。

ただし気になるのは

『平和主義は貧困への道』でも論じたように

いわゆる改革路線につながる主張は

じつは昭和50年(1975年)ぐらいからなされていた。

 

当初は抵抗も強かったものの、

十数年を経て定着、経路化に成功します。

ここで元号が平成になったのです。

 

その意味で平成はじめに見られた昭和否定の風潮は

昭和末期の方向性の継承という側面も持っている。

ならば令和はじめに平成否定の風潮が生じるとしても

平成末期の方向性の継承という側面を持つのではないか。

はたして新自由主義やグローバリズムが否定されるかな?

 

「ね、爽快でしょう?」(※)お姉さまのお言葉です。

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わが友人の言いそうなフレーズにならえば

カイゲンの効果にもゲンカイがあるのではないか、

というところですが・・・

 

真面目な話、

令和がどんな時代になるのか

全体像がハッキリしてくるのは

今年や来年ではなく

令和7年(2025年)だと思っています。

 

元号を変えたり

新陛下が即位されても

それだけで世の中がすぐにガラッと変わるわけではない。

 

歴史には連続性というものがありますので

しばらくは前の時代の余韻が

残り火のように続くのです。

 

しかし時の経過とともに

次第に余韻が消えてゆき

新しい時代への移行が完了する。

 

で、過去の事例を振り返ってみると

それがだいたい改元から7年目なんですよ。

といっても、

わが国における元号の平均存続期間は5年7ヶ月弱(※)ですから

一世一元制によって元号が長く続くようになった近代以後の話ですが。

 

(※)元号の使用は「大化」(645年)からなので1374年間。

使われた元号は「平成」までで247種。

1374÷247=5.56で、

これに12をかけると66.75.

66.75ヶ月=5年と7ヶ月弱になります。

 

まずは平成7年(1995年)。

阪神・淡路大震災の年であり、地下鉄サリン事件の年です。

ついでに円とドルの為替レートが、1ドル79円まで上がった年。

 

私に言わせれば

世の中が右肩上がりで良くなってゆくという昭和的感覚が

本当に消えるのがこのあたり。

 

バブル経済は1990年に弾けましたが

それでも1990年代前半は

「しばらく辛抱していれば、また景気が良くなるさ」

という受け止め方が主流でした。

 

ですから銀行も、不良債権化した融資先にたいし

貸しはがしどころか追加融資していたのです。

景気が良くなれば、不良債権だって回収できるんだから

それまでの運転資金を融通しておけば大丈夫、という次第。

 

これが1995年を境にして、

どうも違うようだという感じになり、

1997年の消費税5%引き上げによる

デフレ不況へといたるのです。

 

就職氷河期は1993年から始まっていましたが

右肩上がりから右肩下がりへのターニングポイントとなったのは

やはりこの年ではないでしょうか。

 

ついでに1995年は村山内閣二年目。

昭和後半期のテンプレたる55年体制において

野党第一党だった社会党が

最後の輝きを放った年でありました。

 

ならば昭和7年(1932年)はどうか。

こちらは満州国建国の年です。

それによって巨大な需要が発生(なにせ新しい国を一個つくるんですからね)、

満州景気と呼ばれる好景気となって

世界恐慌(1929年)の衝撃からの脱却が進みました。

 

ただし海軍青年将校らが首相官邸を襲撃、

犬養総理を射殺する5・15事件も発生、

軍の行動が制御できなくなる予兆となります。

思想犯を取り締まる特別高等警察、

すなわち特高が設置されたのもこの年の7月。

 

国際的な覇権樹立の夢と

政治の不安定化による自由の制限という

昭和前半期の特徴が顕在化した年なんですね。

 

つづいて大正7年(1918年)。

第一次大戦が終結する年ですが、なんと米騒動が起きている。

ついでに前年のロシア革命を受けて

シベリア出兵が行われた年。

それから日本初の本格的政党内閣である

原敬内閣が成立した年です。

 

このころから国内では

従来のシステムではダメだという(どこかで聞いたような)気運が高まり

「改造運動」なるものが始まります。

改革運動のご先祖様ですね。

大正8年にはずばり『改造』という雑誌が刊行されたほど。

 

ちなみに『改造』は左翼寄りの内容でしたが

改造運動には当初、極右から極左までが同居していました。

現状に不満がある人々が、

国家主義派(=右)か社会主義派(=左)かを問わず参加していたのです。

 

それが昭和初期、社会主義者が弾圧されたせいで

右派の国家主義派だけが残る形になるのですが、

とまれ大正デモクラシーが開花する一方

国のあり方を変えてゆかなければという意識の高まった年が

大正7年でありました。

 

・・・明治だけは改元に伴う変化が巨大すぎたか、

明治7年(1874年)の出来事を見ても

新しい時代への移行が完了した年という感じは薄い。

台湾出兵は行われていますが、年末には撤収しています。

 

し・か・し。

 

廃藩置県が断行された明治4年(1871年)

明治時代の本当のスタートとすれば

「改元から7年で新時代への移行が完了する」というパターンは

ここでも成立します。

 

明治11年(1878年)

かの西南戦争の翌年なのですよ!

西南戦争は明治における最大の反乱にして

最後の士族反乱でしたから

廃藩置県から7年で明治の新体制への移行が完了したことに。

 

そして令和7年(2025年)は

平成からの移行が完了する年になりそうな特徴をすでに持っている。

つまり大阪万博の年だからです。

 

2020年東京五輪、

2025年大阪万博という

平成のレガシーが完全に終わるとき、

令和はその全貌を現すのではないでしょうか。

すなわち日本の正念場。

 

わが国はそのときどうなっているか?

現状のままでは、あまり良い予感は抱けませんが

そこはそれ、

『ターミネーター』の名フレーズ

NO FATE BUT WHAT WE MAKE

(われわれが自分で作り上げるもの以外、運命など存在しない)

を信じて、ピボット的転換をめざすことにしようではありませんか!

 

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ではでは♬(^_^)♬