「新日本経済新聞」の記事が
昨日、更新されました。
今回のテーマは「安倍談話が触れなかったこと」。
8月16日の記事
「総理談話と〈これでいいのだ!〉」でも書いたとおり、
私は今回の談話について
いろいろな制約があった中では、かなり頑張った
と評価しています。
とりあえず
反省と謝罪の分離
は達成できましたし。
だとしても、引っかかる点がないわけではない。
第二次大戦後のアメリカとソ連(現ロシア)の対立、
つまり冷戦をめぐる言及がまるでないのです。
これがないと、
なぜアメリカ(をはじめとする自由主義諸国)が
日本の復興・発展を後押ししてくれたのか
という点に関する解釈が、まるで変わってくる。
早い話、対米協調路線にたいして
ますますノーと言いにくくなるのです。
これって、けっこう問題ではないでしょうか?
安倍談話が触れなかったこと。
ぜひ、ご覧ください。
・・・それはそうと。
メルマガでもちょっと触れましたが、
自民党の高村副総裁のユーモア感覚には
なかなか注目すべきものがあります。
松江市で開かれた同党島根県連の会合で講演した際、
こう語ったそうですから。
(最近の自民党議員をめぐる問題には)
論評に値しないようなことがいろいろある。
力関係が全くわかっていない
軽率な、というか
「『懲らしめろ』 懲らしめられて 『ごめんなさい』」
みたいな話。
あるいは、
「集まって みんなでひいきを 引き倒す」
みたいなね。
私の率直な感想でいえば、
「頼むから オウンゴールは やめてくれ」
と、こういう感じですね。
しかし高村副総裁の願いも空しく、
またまたオウンゴールが出てしまいました。
シールズのデモをツイッターで批判した
武藤貴也議員が、
金銭トラブルで離党届を出すハメに!
まあこれも、
1)戦後教育
2)WGIP(ウォー・ギルト・インフォメーション・ブログラム)
3)クイサッツ・ハデラッハ
のどれかに責任転嫁することはできるかも知れませんが。
ついでに今日は、
岩手県から達増知事のシャインスパークが来る!!
高村副総裁、
秋にはどんな川柳を詠むことになるでしょうか。
ではでは♬(^_^)♬
6 comments
実盛 says:
8月 20, 2015
むざんやな
民主の下の タッソ知事 と
ならぬように 祈念いたしております。
盗人蜘蛛 says:
8月 20, 2015
安倍談話の日本語版と英語版を見比べて気づいたのですが、
安倍談話って元は英文でそれを日本語に直訳したものではないでしょうか?
文の並びや句読点の位置まで英語版に準拠している部分を見つけたものですから…
考えすぎでしょうかね?
平松禎史 says:
8月 20, 2015
武藤議員の例の発言にはさほど「問題」を感じなかったのですが、未公開株の件はマズイですね。
何より、株を推めてお金を集めておいて結局買わなったことや、返済漏れがあったこと、法的問題の有無は問わねばならないし、真摯な説明が必要でしょう。
こういう時に政治家の胆力が試されるといいますし。
ところで、ツイッターでの発言は、つまるところ、一周して(何周?実は直撃?)政府や自民党に刺さる指摘だったのではないか。
というのが、ボクの見方でした。。。
武藤議員には触れませんが、関連することについて今週の三橋メルマガで書いています。
Guy Fawkes says:
8月 20, 2015
都合が悪けりゃ戦後民主主義、立ち位置がマズけりゃWGIP。
そして伝家の宝刀、クイサッツ・ハデラッハ!
…マクガフィンってこういうことを言うのでしょうか(苦笑)
リーマンショックの真っ只中に刊行された佐藤先生のご著書「夢見られた近代」を書店から取り寄せ中です。
「震災ゴジラ」以来の衝撃を楽しみに待っております。
ベッラ says:
8月 20, 2015
佐藤先生、素晴らしい!!さすが日本の叡知、感謝します。
本当のことがなかなか書けないような雰囲気の中で、佐藤先生の学識と勇気に感動しております。
昨日、今日と佐藤先生のメールマガジン(無料版)、拡散させて頂きました。
本日はこのエントリの中の「最近の自民党をめぐる問題には」を転載させてください。
SATOKENJI says:
8月 20, 2015
ありがとうございます。
なお「最近の自民党をめぐる問題には」以下、
文字が斜体になっているくだりは、
高村副総裁のコメントですので、念のため。