『新訳 フランス革命の省察』の増刷に続いて、
またまた喜ばしい話です。
6月22日に開催され、大好評だったトークライブ
「勝手にしやがれ、天下国家!」
第二回の開催が決定しました!!
前回のテーマは「歴史に筋を通す」でしたが、今回はこれ。
天高く総崩れの秋!
希望も足りない、絶望も足りない!!
このタイトルを考えたのは
衆議院が解散される前でしたが
いや、予想以上にそのものずばりでしたね。
なにせ民進党のゴタゴタに乗じて
いま選挙をやれば(まだしも)勝てる!
という〈政局ファースト〉のノリで
総理が解散を表明したと思ったら
小池都知事がそれ以上の〈政局ファースト〉ぶりを発揮して
「希望の党」を旗揚げ!!
策士策におぼれる、まさかの自民大敗か?!
・・・と思ったら
民進党左派をめぐる排除騒ぎで
「希望の党」ブームまで失速!!
排除騒ぎについては
これでリベラルも終わりだ、ザマ見れ!
と喜んだ向きもあったようですが、
どうしてどうして、
新たに誕生した「立憲民主党」は
躍進するのではないかと予測されています。
ちなみに共同通信の世論調査では
与党(つまり自民+公明)が
過半数の233議席どころか
300議席超えをうかがう勢いだ、という結果が出ていますが
これについては、当の自民党幹部がこうコメント。
ありえない議席数だ。
今は風は全く吹いていない。
ここからどういう流れになっていくか全く見えず、楽観はできない。
こんなに勝てるとは思わない。議席は必ず減らす。
いいですか、野党幹部が
ありえない! 自民がこんなに勝つものか、議席を必ず減らしてやる!
と言っているのではありませんよ。
自民党幹部がみずから
ありえない! われわれがこんなに勝つものか、議席は必ず減る!
と言っているのです。
W(^_^)W\(^O^)/だからこの世は宇宙のジョーク\(^O^)/W(^_^)W
・・・たしかに先週の段階では
100議席減もありえます。
大負けとなれば、どんな事情があるにしろ、即退陣となるでしょう。
50議席以上減らした場合でも、求心力の低下は否めません。
なんて話が出ていました。
いきなり
♬やっぱり勝てるよ、良かったね!
と言われても、にわかには信じがたいところでしょう。
しかも時事通信の調査では
10月の内閣支持率は4.7ポイント減の37.1%。
不支持は同5.1ポイント増の41.8%で、
8月いらい、ふたたび不支持が支持を上回ったとのこと。
内閣支持率が落ちて与党大勝???
事実、自民党の二階敏博幹事長は
塩谷立(しおのや・りゅう)選対委員長と連名で
圧勝報道が出たからと言って安心するな!
という「緊急通達」を候補者の事務所に送ったとか。
いわく。
勝利はもはや確実のような報道がなされているが、
現状は一瞬たりとも楽観を許さない極めて厳しいもの(だ)。
報道とは逆に、情勢の悪化を招いている候補が各地で見られる。
・・・ワケワカです。
いや、本当の話。
そしてこれが「総崩れ」でなくて何でしょう。
7月に都議選で大惨敗した与党が、
9月になるや「今なら(まだしも)勝てる」と解散を断行、
その後、週替わりで大敗と大勝の予想が出ているのですぞ。
要するに今や
わが国の政治は完全に論理が通用しない状態になっているのです。
政局、つまりは風の吹き具合がすべて。
裏を返せば、
すべての変化が炎上と化し、
かつ、風がたまたまどちらに吹くかによって
どんな炎上でも起こりうることになる。
論理の総崩れによる何でもあり!
これぞ、まさに国難であります。
だ・か・ら、
『右の売国、左の亡国』と言うのですよ!!
ついでに「『炎上』日本」だと言うのですよ!
フランス革命も顔負けの大混乱が待っているかも知れませんよ・・・
チラシ画像にもありますが
トークライブ第二回は11/24(金)開催。
会場は赤坂CHANCEシアターです。
司会は前回に続いて saya さん。
みなさん、ぜひいらして下さい!
ではでは♬(^_^)♬
14 comments
GUY FAWKES says:
10月 14, 2017
随分と涼しくなりました、赤坂でのイベント必ず参加いたします。
佐藤先生も抜釘も済み、いよいよ本格復帰というところですのでどうかご自愛ください。
>するに今やわが国の政治は完全に論理が通用しない状態になっているのです。政局、つまりは風の吹き具合がすべて。
>裏を返せば、すべての変化が炎上と化し、かつ、風がたまたまどちらに吹くかによってどんな炎上でも起こりうることになる。
昨今、アメリカは西海岸でカリフォルニア州北部で山火事を発端とした火炎風が遥か離れた市街地へ流れ込み今尚延焼中とのこと。
そういえば築地も燃えましたし、繰り広げられている現実と比喩や想像の境界線もまた限りなく曖昧でありますね。
何というか、(私的に少しお気に入りなのですがww)某北国のメディアが流す「〜を火の海にする」というパワーワード。
最早、これが政治に限らず現代日本人の無意識の領域に刷り込まれている様な気がします。
その「ご破算を願いましては」の破滅願望が最大の破局を繰り返してきた事にも、当然触れられません。
Daniel says:
10月 14, 2017
sayaさん、蛮勇を振るいますなぁ。言い寄ってくる男どもも多いでしょうに、ご苦労なこったと思いますよ。
お嬢さん、安楽な人生を送りたいなら、あんまり物騒な処には、出入りしないものです。血を見ますよ。文武の差はあれど、俺たちゃ、仕合しに来てるんですからね。
さあさ、女子供は、お家に帰った、帰った。
豆腐メンタル says:
10月 14, 2017
先生の関西出張、超希望。
Daniel says:
10月 15, 2017
GUY FAWKESさん、どうも今晩は。旅順は水師営で随分お待ちしていましたが、まだお出でになっていませんね。私も些か、武士の血の末裔。名誉はお守りしますよ。光栄あるご降伏を。
貴君は、私に対して喧嘩を売った。別にそれで良いのです。幾らでも売ればいい。しかし、撃破されたからには、次に取るべき礼儀がある筈です。否、お前などに撃破などされていない、俺の軍門に下れ、というなら、それも良いでしょう。
でも、そんな論争、続けますか。男なら出処進退を明らかにし、サッパリ行きませんか。私が佐藤先生にとても敵わないように、あなたの議論も私には通用しなかった。若い有望なる人士に、一時の恥も受け入れる代りに、大いなる跳躍の端緒を与えるのも、年長者の務めです。
私は恥多き人生を送ってきました。しかし、あなたは間違いなく優秀な若者だ。ここで詰まらんおっさんの軍門に一時だけでも下っておくのは、さして悪い人生経験ではない。
ご決断を。馬鹿馬鹿しくとも、けじめをつけるというのは、必ずしも悪い経験ではありません。
あぁ、おっそろしく、独善的な台詞だなぁ。でもこれも、佐藤先生のブログならではのことでしょう。
SATOKENJI says:
10月 15, 2017
>あぁ、おっそろしく、独善的な台詞だなぁ。でもこれも、佐藤先生のブログならではのことでしょう。
私が独善的だと言いたいのかな?
GUY FAWKES says:
10月 15, 2017
>貴君は、私に対して喧嘩を売った。別にそれで良いのです。幾らでも売ればいい。しかし、撃破されたからには、次に取るべき礼儀がある筈です。否、お前などに撃破などされていない、俺の軍門に下れ、というなら、それも良いでしょう。
…えっ?喧嘩を売った?DANIEL御大、自分とは異なる意見を聞くことがその様に捉えられては敵いませんよ(笑)
私は名誉を守ることに年配者のご厚情はお借りいたしません、それはお互い様です故。
そして、私と貴方は双方に違いを持っている、ついでに言えば貴方の議論も私には受容できなかった。
逆にお伺いしますが貴方は私が「はい、すいませんでした降参です」と言われて、それが果たして
「けじめをつけた」とお考えになられますか?…いやいや、DANIELさんは独善的な台詞と自嘲されましたが、
それを仰られたら私の台詞こそ空虚この上ないですよ(苦笑)
はっきり申し上げましょうか、「喧嘩を売った」とか「撃破された」「軍門に下る」なんて
無粋で野暮なことを言うのは止しましょう、我々は栄えある孤高の評論家・佐藤健志の門下生です。
…されど、DANIELさんは私のご指摘に同意してくださったこともありました故、
先般の若輩の無礼は陳謝致します、ですが予め申し上げておきますが私は貴方に怒ったことは一度もありません。
むしろ、こんなに自分を取り沙汰されていて困惑の連続であります(笑)
SATOKENJI says:
10月 15, 2017
中野剛志さん、藤井聡さんの両方と共著を出しても「孤高」ですかねえ(笑)
これは私一人のはずですよ。
GUY FAWKES says:
10月 15, 2017
確かに仰る通りですな、「保守論壇、最大の鬼才」にすればよかったと反省致します。
ただ、本質を見抜く洞察力とメンタルのタフネスは間違いなく神か悪魔かという領域でしょう。
マゼラン星人二代目 says:
10月 15, 2017
>内閣支持率が落ちて与党大勝???
Kafkaesqueでも何でもない。すべて子供の算術で説明できる。
投票率が落ちればそれは表面的には政権与党を利することになる。それだけのこと。
(あるいは、事前調査は投票先を決めている人だけをカウントしているらしいから、無党派の投票行動より組織票が反映されやすい)
「希望の党」や小池さんに興醒めして、保守層のうち幾人かは投票先を失なう。次善を選ぶ者よりやる気をなくして棄権する者が多くなれば、安倍自民が焼け太りするという次第。
>棄権
今回、言論人で、現在の政治状況に棄権をもって異議申したてをすべきだという人がいた。棄権こそが「議会制民主主義の権威など認めない」という端的な意思表示で、現在の政治のルールで食っている政治家にとっては一番の嫌がらせなのだ、と。
理屈としては確かに間違いではないのだけれど、同時に時期尚早なんじゃないかと思った。だって、辻元さんたちが頑張ってるじゃないですか。。。。と言っても保守派の人達には通じない話だったのでした。保守派のみなさん、実に可哀想。
>現在の政治のルールで食っている政治家にとっては一番の嫌がらせなのだ
だから、「圧勝報道が出たからと言って安心するな」
というのも違っていて、「実際に圧勝したからといっていい気になるな」というのが正しい。
マゼラン星人二代目 says:
10月 15, 2017
>9月になるや「今なら(まだしも)勝てる」と解散を断行、
半島有事を控えているとどうして解散しなくてはいけないのか、わかるかた、どなたか。
戦時中でも翼賛選挙というのがあったのだから、有事だからといって国政選挙ができなくなるなどとは言わせない。
それに、衆参同日選挙になっても参議院の半分は残っていて緊急事態に対応できるようになっている、というのが現行憲法の規定だったはず。
マゼラン星人二代目 says:
10月 15, 2017
読みかえしてみて修正した方が少しはわかりやすくなるかと思い。。。
>半島有事を控えているとどうして解散しなくてはいけないのか
二、三ヶ月後に半島有事を控えているとどうして「今」解散しなくてはいけないのか
>有事だからといって
今度も有事のさなかだからといって
福岡ワマツ says:
10月 15, 2017
>希望も足りない、絶望も足りない!!
総括も足りない(@⌒ο⌒@)b
一億総括役社会へ。
SATOKENJI says:
10月 15, 2017
相当、活を入れなければダメでしょうなあ。
福岡ワマツ says:
10月 15, 2017
(⌒▽⌒)
焼きも入れなければダメでしょうなあ。
あ、そうかっ、火気厳禁でしたね(延焼防止)(;^_^A