「リアリティのダンス」の前半では、

アレハンドロ少年の孤独な日々が描かれます。

 

彼はエイリアンなんですね。

周囲の子供たちは、外見が全然違う。

ついでにユダヤ人なので、生まれたときに割礼を受けている。

つまりアソコの形がちと違うわけです。

 

「地球の上にビザもなく」

 

とは、ロシア革命で国を追われたレオン・トロツキーの言葉だったと思いますが、

アレハンドロ少年もそんな感じ。

 

まあ、見てやって下さいよ。

 

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(C) photos Pascale Montandon-Jodorowsky

(C) “LE SOLEIL FILMS” CHILE・“CAMERA ONE” FRANCE 2013

 

現実のアレハンドロ・ホドロフスキーは、

本の世界によりどころを見出したようですが、

映画のアレハンドロ少年は、

サーカスと映画によりどころを見出したように描かれています。

 

アレハンドロ少年の表情を見ていると、せつなくなりますね。

 

じつは私も、

小さいころアメリカに住んでおりまして、

みごとにエイリアンでした。

 

ついでにサラではありませんが、

父方の伯母はオペラ歌手。

本当ですよ。

ウィーンで活動していました。

 

地球の上にビザもなく。

アレハンドロ君、その気持ち分かるよ。

 

だからこそホドロフスキーは、現実を踊らせたいのでしょう。

 

世界が自分を受け入れてくれなかったら、

世界そのものを踊らせる。

自分自身の表現によって!

 

それが人間の自由ってものですね。

 

ついでに思い出されるのが、アメリカの詩人、アレン・ギンズバーグの言葉。

 

みんな、天国に行く前に

暗い地球でひと休みしているのさ。

 

つづきはまた明日。

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ではでは♬(^_^)♬