先の記事
「今日は何の日」で
占星術について触れました。
しかし私、
占星術については素朴な疑問があるのですよ。
時差の問題を解決すべく
ホロスコープをつくる際は
すべてグリニッジ標準時に準拠する。
これはまあ、いいでしょう。
ちなみにウィキペディアによると
現在の国際的基準時刻は
「協定世界時」
というものだそうですが、
天測航法や測量など
一部の専門分野を除いては
「グリニッジ標準時=協定世界時」
なのだそうです。
しかしですな。
グリニッジ標準時が国際的に使われるようになったのは
1884年の国際子午線会議がきっかけ。
広く定着するのは1910〜1920年代です。
これってつまり、
20世紀以前のホロスコープは
もともとグリニッジ標準時と時差のなかった地域のもの以外は
すべて不正確だったということでしょうか?
ついでにもう一つ。
占星術では太陽系の惑星の位置に基づいて
運勢を判定するわけですが、
古くから知られていた惑星は土星までなんですよね。
天王星の発見は1781年。
海王星の発見は1846年。
冥王星にいたっては、
1930年に発見されたものの、
2006年、「準惑星」として
正式な惑星の地位からリストラされてしまったのです!!
ちなみにこのとき、
カリフォルニア工科大学のあるパサデナ市では
8人の科学者が
水星から海王星までの各惑星に扮し、
1500名の会葬者とともに
「冥王星の葬式」を行ったとか。
冥王星は太陽系の惑星のうち
アメリカ人(クライド・トンボー)によって発見された唯一の惑星だったので
同国では「ウチの惑星」という意識が強かった、のだそうです。
それはともかく。
このような惑星の増減は
占星術の内容に影響を与えないのでしょうか?
ちなみに冥王星の軌道は
ときどき海王星の内側に入り込みます。
最近では1979年から1999年までがそうでした。
この年号でピンと来た人、手を挙げて!
そうです。
20世紀末には
私が愛してやまない五島勉先生をはじめ、
オカルト的破滅論を唱える方々が
「冥王星が海王星の内側に入ったのは、人類に破局が近づいたしるしだ!!」
と力説なさっていたのです。
冥府の王が近づいたということなのでしょうが
21世紀に入るなり、
そもそも惑星から外されてしまうとは。
みなさん、占いは適度に信じましょう。
ではでは♬(^_^)♬
2 comments
頓珍漢 says:
8月 28, 2014
>21世紀に入るなり、そもそも惑星から外されてしまうとは
星の世界でも格差社会ですかぁ。冥運も尽きたか・・・憎っくきっネオリベめっ!
(私のようなホンダララッタな輩が外されるのも時間の問題ですね。あぁ無常、祇園精舎の響き・・・意味?)
akkatomo says:
9月 14, 2014
占いは定まらない世界に形を与える方法の一つです
モデルを使った世界解釈という点では科学と殆ど同じですね