ムラヤマ化 (MURAYAMANIZATION) とは、

1994年に成立した村山内閣にちなんだ言葉です。

 

この内閣、

自民党、社会党(現・社民党)、新党さきがけの連立政権でしたが

首相はなんと社会党から出ました。

それが村山富市さん。

 

しかるに社会党は

長らく自衛隊を違憲と見なし、

日米安保条約についても廃棄を主張するなど

いわゆる絶対平和主義のスタンスを取ってきました。

 

対米従属、

もとへ対米協調路線を是とする自民党

そんな党と連立を組み、

向こうの党首が総理となるのを容認したことは

いささか不見識ではないかと思いますが、

それは脇に置きましょう。

 

問題は総理になったあと、

村山さんが日本の安全保障について

いかなる姿勢を取ったか。

 

なんと!

 

今までの主張をすべてぶん投げて

自衛隊は合憲であり、日米安保体制は堅持されると言明したのです!!

 

すなわち〈ムラヤマ化〉とは、

政権の座につくなり、安全保障についてコロッと態度を変えること

を意味します。

 

しかるにお立ち会い。

今やこんな記事が出ているのですよ。

 

共産・志位委員長「日米安保条約は維持」 国民連合政府実現の場合

 

共産党の志位和夫委員長は15日、

都内の日本外国特派員協会で記者会見し、

同党が呼び掛ける安全保障関連法廃止を目指す野党連立政権

「国民連合政府」が実現した場合、

党綱領で掲げる日米安保条約廃棄は求めずに維持する考えを示した。

「現行の日米安保条約の枠内で対応する」と述べ、

有事の際には在日米軍に出動を求める場合もあるとの認識を示した。

自衛隊についても「急迫不正のときに自衛隊を活用するのは当然だ」と述べた。

 

もとの記事をご覧になりたい方はこちら。

 

共産党よ、お前もか!!

まだ政権の座についてもいないのに、

絵に描いたようなムラヤマ化ではありませんか。

 

とはいえ、こういうご都合主義にはツケがついて回る。

村山内閣のあと、社会党はすっかり信用をなくし

「社民党」として再出発を図ったものの

小政党に転落したまま現在にいたっています。

 

あれでもかつては、野党第一党だったんですからね。

 

さあ、共産党はどうなるか?

この方のご意見をうかがいたいところです。

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共産党の元幹部(ナンバー4とも言われました)ですが、

今や保守に大転換した筆坂秀世さん。

何とコメントされることやら。

 

ではでは♬(^_^)♬