1月に入水した西部邁先生については

自殺を幇助した者がいるのではないかという話が

先月ぐらいから出ていましたが

ついに逮捕者が出ました。

それも二名。

 

『西部邁ゼミナール』を担当していた

窪田哲学ディレクターと、

西部塾の一期生だという

会社員の青山忠司さんです。

関連記事はこちら。

 

西部先生、

この先、介護や看護で周囲に迷惑をかけたくない

という大義名分のもと入水したわけですが

知り合いを2人も犯罪者にしてしまうようでは

迷惑をかけたくないも何もあったものではない。

 

お嬢さんの智子さんは

NHKの取材にこう応えています。

父がご迷惑をおかけして本当に申し訳ない気持ちです。

2人とも真面目で、父が頼まなければ犯罪とは関係の無い人たちでした。

父からの依頼を断ってくれればよかったのにと思います。

関連記事はこちら。

 

 

私は以前から

西部さんの自殺は思想的破綻の産物だ

と論じてきましたが

ここまで来ると、もはや思想以前という感じです。

 

『表現者』を受け継いだ藤井聡さん

これまで散々言ってきた事と、実際やってたことが全然違うじゃないか

と、メルマガで激怒。

 

いわく。

 

(西部さんは)自分のプライベートな自殺に、

わざわざ二人の一般男性を巻き込んだわけです。

しかもこの男性二人には、奥様もお子様もおられます。

 

つまり、このご家族にしてみれば、

西部先生のせいで旦那さんやお父さんが逮捕されてしまったわけですが、

それは、「迷惑」なぞという悠長な言葉では

表現し難いほどに巨大な「迷惑」だと言えるのではないでしょうか。

 

さらに。

 

芝居がかった口調での「一人で死んでいく」というセリフと、

二人の男性に幇助させて自殺させてもらったという最期の振る舞いとの間には、

埋めがたい巨大な「ズレ」があると言わざるを得ません。

 

この様に西部先生のお言葉を一つ一つ振り返ってみると、

最後の振る舞いと、それらお言葉の間には、

巨大な矛盾が横たわっており、

どうにもこうにもツジツマが合わなくなってしまっている様子が、

浮かび上がって参ります。

元の記事こちら。

 

要するに西部先生のクライテリオン(価値基準)は

根底から崩れていたのではないか? という次第。

 

(↓)なんか、入水こそが日本沈没だった感じですな。

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参加のお申し込みはこちら。

 

『表現者クライテリオン』も大変です。

逮捕された窪田さんが所属するMXエンターテインメントは同誌の版元。

となれば、普通に考えて同誌からも撤退するでしょう。

 

新しい版元から出すしかないと思いますが

刊行スケジュールは維持できるのか?

 

だいたい西部先生のクライテリオンが

ここまで崩れていたと分かってしまったあとで

「表現者」の看板を掲げつづけるべきなのか?

 

ついでに16日発売の第2号(通巻78号)は

まるごと西部邁追悼号。

何というか、これ自体が宇宙のジョークという感じではありませんか。

藤井さんが激怒するのも、もっともと言わねばなりません。

 

(↓)周囲に迷惑をかけたくないというのは本当だったのでしょうか?

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(↓)「生前のお言葉は単なる『ウソ』だったのか『冗談』のお積もりだったのか」(フェイスブックより)

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 元の記事はこちら。

 

それにしても、

保守界隈もあちこちで総崩れになりつつある感が。

これで安倍内閣が倒れたら

保守派はあえなく滅亡かも知れませんよ。

 

『竹取物語』によれば、

「あえなく」はもともと「アベ(阿部)なく」から来ているんですからね・・・

 

(↓)ただし、だからこそ価値基準の模索は必要です。というわけで、この4冊をどうぞ。

『対論 「炎上」日本のメカニズム』帯付き書影

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ではでは♬(^_^)♬