8月9日と10日の記事

「時間は積み重ねるもの」で紹介した

アメリカの作家、ハーラン・エリスンさん。

 

「いかなる政治家を信用すべきか」という点についても

彼はスゴいことを言っています。

 

短編集「神は苦しみをもたらす(PAINGOD and Other Delusions)」の序文より

抜粋してご紹介しましょう。

 

ひとつハッキリさせておこう。

私は人道主義者じゃない。

公平無私な博愛主義者だの、ひたすら善行をしたがる連中だのは

マユツバものだと思っている。

(中略)

よく政治家は

「この素晴らしい国の善良なる人々に尽くしたい」

とか何とか言うが、

そんなものは殊勝ぶったキレイゴトだ。

 

演壇の上から、

自分のホンネをずばり語るだけの勇気をもった候補者はいないものか。

次のようなことが言えたら、

喜んで投票してやろう。

 

「いいか、オレはあんたらのカネを盗みに来たんだ。

そのカネをどうするかというと、

オレ自身や、

仲間の懐に入れるのさ。

ただし盗むといっても、加減はわきまえているつもりだ。

やりすぎはしない。

ついでに埋め合わせもある。

もっといい道路や、

安全な学校や、

充実した教育システムを整備して、

暮らしを良くしてやろう。

なぜ、そんなことをするのかって?

この素晴らしい国の善良な人々に尽くしたいからじゃないぜ。

そんな愛情やら、奉仕の精神なんざ持っているもんか。

なぜオレが、あんたらにサービスしてやるか。

そうすれば、あんたらはオレをまた当選させてくれるからだ。

オレはあんたらから、さらに盗むことができるってわけだよ!」

 

賛成!!

ここまで本当のことが言えれば、たしかに信頼できますね。

問題は、こういう候補が当選できるかどうかですな(笑)。

 

この話、明日もつづきます。

ではでは♬(^_^)♬