さる4日は佐波優子さん

「FRONT JAPAN 桜」をやってきました。

 

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今月はこのあと、

18日にふたたび佐波さん、

25日に saya さんとやります。

 

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前にも書きましたが

最近の保守派界隈は

女性のほうが概してセンスが良く優秀。

 

というか、

少数の例外を別とすれば

男性陣総崩れの感があります。

 

sayaさんのこの表情など、

ある桜サポーターをして

鉄板印籠画像と言わしめたのですぞ。

 

控えおろう! この画像が目に入らぬか!! 頭が高い!!!

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ちなみに、おなじみ平松禎史さん

数日前にこんなツイートを。

 

三橋貴明さん、中野剛志さん、藤井聡さん、そして私について

ご自分の印象を述べているのですが

それによると、この4人はこうなるらしい。

 

 三橋さんは「しくみオタクのリアリスト」、

中野さんは「古典を読み解く天才」、

藤井さんは「怒れる武士」、

佐藤さんは「宇宙から俯瞰する賢人」…って感じかな(^_^;)

元のツイートはこちら。

 

ついでに

施さんは人柄が良い!聡明で高感度抜群です。

柴山さんはちょっとシニカルなところが良いですね。

とのこと。

元のツイートはこちら。

 

ということは

中野さん、私、施さん、柴山さんでやっている

東洋経済の研究会

やはり無敵なんだな、うん。

 

天才と賢人、聡明とシニカル。そろそろ、東洋経済オンラインに新しい記事がでるようです。

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さて。

 

政府が国民をつねに監視する社会と言えば

有名なのがジョージ・オーウェルの小説「1984年」に出てきたオシアニア。

 

オシアニアとは共産化されたイギリスの名称です。

島国で、海(オーシャン)に囲まれているからでしょうね。

日本語訳では「オセアニア」となっていますが、

「オシアニア」のほうが原音に近い。

 

しかしオーウェルの小説においても

政府が(双方向テレビを使って)監視しているのは党のメンバーだけであり

「プロール」(=プロレタリアート)と呼ばれる一般大衆までは

手が回っていませんでした。

 

「1984年」はSF小説と呼ばれることもありますが

じつはオーウェル、SF的センスは乏しい。

小説が執筆された1940年代後半レベルのテクノロジーしか

基本的に想定していないのです(※)。

となると、

政府が国民全てをたえず監視するのは物理的に難しいでしょう。

 

(※)双方向テレビは数少ない例外。

アイザック・アシモフはこの点を指摘し、

「1984年」をSFとして評価しなければならないのなら、

非常に出来の悪いSFだという結論になる

と述べています。

 

しかし、世界はつねに進歩する!

どうぞ。

 

 14億人を格付けする中国の「社会信用システム」本格始動へ準備

(ニューズウィーク、5月2日配信)

 

2014年、

中国政府は「社会信用システム」なるものを提案。

ハイテク技術によって市民の行動を監視し、

ランクづけを実施、

スコアが高い者には恩恵を与え、

低い者には罰を与えるというのです。

 

習近平主席いわく、

信用できる人はどこへでも行くことができ、

信用できない人は一歩を踏み出すことすらできないようにする

のだとか。

 

このシステム、

2020年までに全人民に適用される予定になっている

とのことですが

地方自治体、およびIT企業の中には

すでに独自のパイロット版を立ち上げているところも。

たとえば・・・

 

中国最大の都市上海では、

親の世話を怠る、

駐車違反をする、

結婚の登録の際に経歴を偽る、

列車の切符を転売するといった行為は、個人の「信用スコア」の低下につながりかねない。

 

中国南東部の蘇州は、

市民を0から200までのポイントで評価するシステムを採用。

参加者は全員100の持ち点から始める。

警察によれば、2016年に最も模範的だった市民は、

献血を1リットル、500時間以上のボランティアを行って、

最高の134ポイントを獲得したという。

ポイント数に応じて、

公共交通機関の割引や病院で優先的に診察してもらえるなどの特典が与えられる。

 

蘇州当局は、次の段階として、

運賃のごまかしやレストランの予約の無断キャンセル、

ゲームの不正行為といった軽犯罪に対してもこのシステムを拡大し、

市民を処罰する可能性があると警告した。

 

中国最大手IT企業・アリババ系列の

芝麻信用(セサミ・クレジット)は、

ユーザーの契約上の義務を達成する能力や信用履歴、

個人の性格、行動や嗜好、対人関係という5つの指標に基づいて、

350から950の信用スコアを割り当てている。

元の記事はこちら。

 

それはまあ、

献血をするのは感心なことだし、

駐車違反や運賃ゴマカシはよろしくない。

 

つまりこのシステム、

信賞必罰の徹底という側面を持っており

そのかぎりではポジティブな評価をすることも不可能ではない。

 

し・か・し。

 

セサミ・クレジットの関係者によれば、

信用スコアの運用はこんな形でも行われるのです。

 

ゲームを10時間プレイする→怠け者と見なされる。

おむつを頻繁に買う→子供がいる可能性が高く、ゆえに責任感が強いと見なされる。

 

それどころか、

政府批判も信用スコア低下をもたらすことに。

 

たとえば調査報道記者の劉虎(リュウ・フー)さんは

2016年に公務員の腐敗をめぐる記事を配信、

政府から罰金と謝罪を命じられました。

これには従ったとのこと。

 

しかるに翌年、劉さんは広州行きの航空券を買おうとして

自分が「飛行機利用禁止」のブラックリストに載っていたことを知らされる。

どこの航空会社も、搭乗券の予約に応じないのだとか。

のみならず・・・

 

「生活がとても不便だ」と、彼は言う。

「不動産の購入も許されない。娘を良い学校に入れることも、

高速列車で旅することもできない」

 

すでに中国政府は、

政府批判を行った数百万人に及ぶ人々にたいし、

鉄道と航空機の利用を最長1年間禁止する措置を取ろうとしているそうです。

 

人権保護団体ヒューマン・ライツ・ウォッチの

上級研究員マヤ・ワンさんいわく。

 

社会信用システムは、善行を奨励し、悪行を処罰するために

習政権が実施する、完全支配のシステムだ。

それも進化する。

制度が成熟すると共に、逆らう者への処罰はひどくなるだろう。

 

こういう国が

21世紀のアジアの覇権を握るのですぞ。

アメリカの没落が続けば

世界の覇権国となるかも知れません。

なにせ2024年以後、

中国は自前の宇宙ステーションを持つ唯一の国になる可能性が高いのです。

 

もっとも、

こう言っては何ですが

国民の行動をここまでコントロールした国は

かえって長期的には衰えるのではないかと思います。

 

いかなる人物が、国や社会に貢献するかは

短期と長期でかなり変わってくる。

短期的には、体制に従順で

悪事をせずにせっせと働き

小さな善行を積み重ねる人が有益となるでしょう。

 

しかし長期的にはどうか。

 

かつて学生にたいし

「30年かからない研究には手を出すな」と諭した

アメリカのベル研究所ではありませんが

世の中に大きな貢献をするような人物は

短期的なスパンで見た場合

往々にして

何の成果もあげずに怠けているように見えたり、

あるいはただ反抗的なように見えたりする

(既存の価値観を根底から疑ってかかるため)のです。

 

ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ

エドガー・アラン・ポー

あるいは宮沢賢治さんだって

生前はさっぱり、うだつが上がらなかったではありませんか。

20世紀アメリカが生んだ最高の作家のひとり、

フィリップ・K・ディックだってそうです。

 

やはり偉大な作家であるウィリアム・S・バロウズなど

45歳ぐらいまではただのジャンキーも同然。

かのモーツァルトだって、

本当に評価が高まるのは死んでからでしょうに。

ドストエフスキーも、友人からカネを借りては

ギャンブルに溺れていたはずです。

 

ジャン・ジャック=ルソーなんて、

経済力がなかったせいで子供を捨てているのですぞ。

 

中国式社会信用システムで計ったら

みなさん、信用ゼロと見なされることは確実。

 

しかし、だからといって

これらの人物が 一歩を踏み出すことすらできない(Ⓒ習近平)ようにしていいのか?

学問や文化が相当貧しくなることは疑いえません。

 

社会が長期的に発展・繁栄するには

怠け者や変人、手に負えない者もまた必要なのです。

このことを忘れ、

短期的な効率や

凡庸な倫理観を絶対視して

社会を過度に「善良」なものにしようとする試みは

いずれ自分の首を絞める結果に終わるでしょう。

 

もっとも気になるのは

新自由主義的な発想も

えてしてこのような近視眼的発想にとらわれやすいこと。

中国の社会信用システムがどこまで他人事かは

率直に言って疑問ですね。

 

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ではでは♬(^_^)♬

 

最後に、佐波さんとの写真をもう一枚。

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