さる21日、

上島嘉郎さんと「FRONT JAPAN桜」をやってきました。

 

「快男児」という言葉がピッタリくる上島さんです。

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動画をご覧になりたい方はこちら。

 

上島さんにはかつて、

雑誌『正論』で大変お世話になりました。

 

『夢見られた近代』(2008)

『バラバラ殺人の文明論』(2009)

『震災ゴジラ!』(2013)

に収録された評論は

ほとんどが同誌初出ですからね。

 

夢見られた近代

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バラバラ殺人の文明論

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ただし自慢させてもらえば

私はその間、

一度も締め切りを遅らせたことがない。

 

それどころか上島さん、

だんだん締め切り日を知らせることすらしなくなったのですよ。

 

私のほうから

来月号の校了は(たとえば)25日でしょうから、16日ぐらいに入稿します

と連絡していたのです。

 

カレンダーを見れば

編集スケジュールは見当がつきますからね。

もっと早めに言われたことはありませんでした。

 

これを機に、今度はキャスター同士として

仕事をご一緒したいものです。

 

・・・さて。

 

「FRONT JAPAN 桜」でも触れましたが

ジェームズ・マティス国防長官がトランプ政権を去ることになりました。

番組で紹介した産経新聞の記事(12月21日配信)は

以下のように伝えています。

 

トランプ米大統領は20日、

マティス国防長官が「2月末に退任する」とツイッターで明らかにした。

トランプ氏は19日、シリアに駐留する米軍部隊を完全撤収させる意向を表明したほか、

20日にはアフガニスタン駐留米軍の大規模撤収にも言及。

マティス氏は一連の撤収方針に反対を唱えてきたことから、

抗議の辞任であるのは確実だ。

 

マティス氏は同日公表したトランプ氏あての辞表で、

「大統領は自身の考えに沿った国防長官を任命する権利があり、

私が辞任するのが適切だと判断した」と述べ、

トランプ氏との国防政策をめぐる見解の相違を理由とした

自発的な辞任だと強調した。

元の記事はこちら。

 

記事に出てくる辞表の内容は、

考えてみるとなかなかに辛辣。

大統領は自身の考えに沿った国防長官を任命する権利があ(る)

とは、

 そんなにイエスマンでなければ耐えられないなら勝手にしろ(怒)

ということですからね。

 

20日にホワイトハウスを訪れ

大統領に辞任の意志を伝えたときも

マティス長官、シリアからの米軍撤収をやめるよう説得しようとしたものの

トランプは聞き入れなかったとのこと。

 

マティス長官は以前にも

在韓米軍は必要なのか? というトランプにたいし

その存在意義を説明したあと

「(トランプには)小学5〜6年生程度の理解力しかない」

側近に語ったとのことですから、

いい加減、うんざりしていたのでしょう。

関連記事こちら。

 

「どんな英知にも限界があるが、愚かさと来た日には底なしだ」(※)小デュマの言葉です。

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し・か・る・に。

トランプは自分の精神年齢が小学生レベルであることを

この直後、みごとに立証するんですね。

どうぞ。

 

マティス米国防長官の退任2カ月前倒し、トランプ氏が辞表に不快感

(ロイター、24日配信)

 

トランプ米大統領は23日、

来年2月末を予定していたマティス国防長官の退任を2カ月前倒しし、

1月1日付でシャナハン国防副長官を国防長官代行に充てる人事を発表した。

当局者によると、マティス氏が辞表の中で

大統領の外交政策を暗に批判したことに怒りを募らせたという。

元の記事こちら。

 

トランプ、20日の時点では

マティス将軍は名誉の勇退をする

とか

彼の在任中、アメリカの国防は飛躍的に向上した

とか

ジム(マティス長官)の働きに深く感謝する!

とかツイートしていたのですぞ。

大統領のツイートスレッドはこちら。

 

にもかかわらず、外交政策を批判されたからといって

自分が更迭するような形にするとは。

ついでに23日には、こんなツイートを。

 

ジム・マティスはオバマによって不名誉にもクビになった男だ。

オレはあいつに二度目のチャンスをやったんだ。

やめたほうがいいと忠告する者もいたが、

そうすべきだと思ったんだ。

面白い関係だろ?

ついでにオレは、あいつの力不足をあれこれサポートしてもやったんだぜ。

大統領のツイートはこちら。

 

ガキのヒステリーじゃないですか、マジで。

 

・・・と思ったら、

ニューヨーク・タイムズが詳しい記事を出しました。

 

20日のツイート、

マティス長官がホワイトハウスを訪れた直後になされたのですが

じつはトランプ、

その時点では辞表を読んでいなかったのです。

 

しかも辞表に記された外交政策批判は

「暗に」どころか

相当に辛辣なものだった。

 

トランプは同盟国をないがしろにしているうえ

権威主義的な独裁政権に甘すぎる

ハッキリ言ったらしいんですな。

 

で、アメリカのメディアでは

安全保障の専門家が続々登場、

マティス長官の勇気を称賛した。

 

トランプ大統領、その様子を見ているうちに

(って、手元に辞表があるんだろう? まずそれを読めよ!)

どんどん怒りが高まってゆき、

23日になって、「もう我慢ならん!」となったとのこと。

記事へのリンクがついたツイートはこちら。

 

もっともシリアからの撤兵は

「ゆっくりやる」ともツイートしたそうですから

マティス長官の意見を受け入れた形跡もある。

 

というか、向こうのほうが正しいと認めざるをえなくなって

よけいにブチ切れたんじゃないですかね?

こらえ性のないヒステリー人格には、ありがちなことです。

 

ニューヨーク・タイムズによれば

スウェーデンの元首相カール・ビルトはこうツイート。

 

トランプはマティス国防長官をただちに追い払いたいと来た。

これで引き継ぎがスムーズに行くわけがない。

同盟国への配慮もなし。

ただの報復人事じゃないか。

 

フランスのマクロン大統領も

シリア撤兵というトランプの方針を批判したついでに

マティス長官について

「彼は信頼のおけるパートナーだった」と称賛したそうです。

イヤミを言っている場合かという気もしますが・・・

 

♬政治はどこも宇宙のジョーク、あっソレ

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とはいえドナルド・トランプが

異論に耐えられず

ついでに幼児的なヒステリーを起こしやすい人物だとすれば

日米関係の動向だって分かったものじゃない。

 

ちょっと気にくわないことがあったら、

 

日本なんて何だ!

オレたちに媚びるだけが能の

卑屈で腑抜けな現地妻国家じゃないか!!

そのくせロシアにたいして

歯舞・色丹には米軍基地を置かせないとか言ってみたり

中国の一帯一路と連携する意向とやらを固めてみたり、

ふざけるな、この尻軽!!!

 

なんてことになるかも知れません。

すべて当たっているのがイタイところですが。

 

「でもいいの、愛するって耐えることだから」(※)お姉さんの言葉です。

DoG6JFXUYAYqaz-

 

となると、

ひたすら向こうの要求を受け入れて添い遂げるしかなくなりますが、

これで経世済民が維持できるはずがない。

 

現にUSTR(アメリカ通商代表部)は21日、

日本との貿易協定交渉に向けた

22項目の目的を発表しましたが、

TAG(日米物品貿易協定)とかいう日本側のタワゴト(※)はむろんキレイに無視され、

USJTA(日米貿易協定)と正しく呼ばれていました。

(※)これは控えめな表現です。正しくはタワゴトではなく大嘘。

 

ついでに物品貿易は

22項目のうちの1項目にすぎない。

残りの項目には

通信、金融を含むサービス貿易

投資

知的財産

ついでに為替までしっかり入っています。

関連記事こちら。

関連ツイートこちら。

 

で、政府はまだ日米物品協定とか言い張るつもりかね??

 

正義の味方・アウフヘーベンマンも、これをインテグレイトするのは無理というもの。

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卑屈で腑抜けな現地妻が

横暴な旦那に捨てられまいとして

子供にウソをついてまで家の財産を持ち出しては貢ぐ、

つまりはそういう話じゃないですか。

貧困への道まっしぐらだぜ、マジで。

 

「真実に直面しなさい! でないと後になるほどツライわよ!」(※)お姉さまのお言葉です。

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とはいえ面白いのは

少なくとも主観的には日本を愛し

同じく主観的には日本の国益を重視しているはずの

保守派と呼ばれる人々の間で

トランプの人気がやけに高いこと。

 

どう考えても認知的不協和じゃないかというところですが

ジェームズ・マティス長官は

これについても理解の手がかりを与えてくれます。

 

いいですか、

マティス長官によれば

トランプの理解力は小学校5〜6年生レベルなのですぞ。

 

すなわち精神年齢に関するかぎり、

大統領は12歳の少年であるということに。

はて、ダグラス・マッカーサー元帥は日本人について何と言ったかなあ・・・

 

「だから、人を好きになるのは難しいって言ったのよ!」(※)個人の感想です。

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事実、昨今の保守派には

異論にまるで耐えられず

すぐ感情的になってキレる人物が散見される。

まあ左翼にもそういう人はいるでしょうが

要はトランプに自分の姿を投影しているんだな、うん。

 

ではみなさん、

平成の終わりにふさわしい素敵なクリスマスを!