昨日のブログを書いたあと、思い出しました。

私が最初に出した本は、

1990年の長編小説「チングー・韓国の友人」ですが、

同作について、こんなコメントを書いた人がいるのです。

 

主人公が亡命者風だ。

 

素性は隠せないものですねえ(笑)。

 

この小説、野間文芸新人賞の候補になったり、

NHKーFMでラジオドラマ化されたり、

韓国でも刊行されたりと、

それなりに注目されました。

 

興味のわいた方はこちらをどうぞ。

 

さて、「リアリティのダンス」ですが。

まずはこちらをどうぞ。

 

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(C) photos Pascale Montandon-Jodorowsky

(C) “LE SOLEIL FILMS” CHILE・“CAMERA ONE” FRANCE 2013

 

ホドロフスキー夫妻がやっている雑貨屋の店先ですが、

道化の格好をした男にご注目。

 

明らかに小人症です。

 

じつはアレハンドロ・ホドロフスキー監督、

障害者を映画に登場させるのでも有名な人なのですよ。

 

しかし彼の作品における障害者の描き方には、

陰湿なところや、偽善的なところがまったくない。

 

世界は広いんだから、

肉体や精神のあり方が違う人だっているさ!

 

そんな感じで、カラッと割り切って撮るのです。

障害者をさわやかに撮るという、すごい芸当ができるんですね。

 

これもまた、

ホドロフスキーが孤立した少年時代を送ったことと無縁ではないでしょう。

 

彼は自分のことを「普通」と思えないわけです。

だから障害がある人間だって「普通」。

 

だいたい人間、

年を取ってくれば、多かれ少なかれ障害者になるんですよ。

身体が衰えてくるから。

 

それどころかインテリの中には、

まだ若いうちから知的障害や情緒障害を疑いたくなるような人もいます。

どうしてそんな連中が、インテリと見なされるかは、これまた別の話ですがね。

 

ホドロフスキー映画における障害者の描き方については、

「ホドロフスキーとバリアフリー」

という題で、

雑誌「表現者」の56号(8月16日発売)に詳しく書きます。

 

ぜひご覧下さい!

 

そして「リアリティのダンス」上映情報はこちらをクリック

ではでは♬(^_^)♬