前にも書いた通り、

Sayaさんのために用意している詞の数は

すでに20曲を越えます。

軽く。

 

その中から彼女が

自分の感性にあったものを

選んでくれれば良いわけで、

すべてが日の目を見る必要は必ずしもありません。

 

他方、私には私で、

いずれSayaさんにこんな詞を歌ってほしい

というイメージもありますし、

いずれこんな詞が書きたい

と、目標にしている歌もあります。

 

その一つが、昨年惜しくも他界した

アメリカン・ロックの異端の天才、

ルー・リードの傑作

「ストリート・ハスル」。

 

題名は「街のもめごと」という意味。

日本語では「ストリート・ハッスル」と書かれたりもしますが、

この「ハスル」は hassle で、

「ハッスルする」の hustle とは違います。

 

街でハッスルしているんじゃありませんからね、

街のさまざまなもめごとを描いているのです。

 

演奏時間11分の大作で、

「ワルツのマチルダ」

「ストリート・ハスル」

「さよならも言わずに」

の三部構成。

 

これだけ長いと、メロディにもいろいろメリハリをつけるのが普通ですが、

リードはあえて単純な主旋律一つで押し通す。

それを奏でる楽器が、第一部ではチェロなのにたいし、

第二部、第三部ではエレキギターへと変わるだけ。

 

しかし、それが素晴らしい。

 

この曲は、ある都会で起きた

三つのハスル(もめごと)を描いた詞が、

直接的なつながりのないまま並べられています。

つまり、それらの出来事は

メロディが共通している

という一点でつながっているのです。

 

リードは生涯、ニューヨークを根城にしていたので

舞台となる都会もマンハッタンでしょう。

 

とまれ、内容的には関連のないエピソードを

共通したメロディでつなぐことにより、

都会の広がりというか、

さまざまな側面が浮かび上がるようになっているのです。

 

この構成にも感服ですが、

さらに素晴らしいのが歌詞。

 

つづきは明日のブログをどうぞ。

ではでは♬(^_^)♬