かつて日本が掲げたナショナリズムの
根底にひそむグローバリズムと、
日本を抑え込もうとする戦後国際秩序の
根底にひそむグローバリズム。
その共通性に気づかず、日本を取り戻そうとした結果、
安倍政権はどうなったか?
5)まことに必然的な結果として、
「戦後国際秩序的なグローバリズムの追求=戦後レジームからの脱却」
という錯覚に陥った。
(→アヴェンゲリオン初号機と、戦後体制の使徒のシンクロ)
こうして安倍政権は改革志向の性格を強め、
「日本を取り戻す」どころか
「日本の岩盤をさらに破壊する」ことをめざしはじめる。
(→初号機、制御不能に)
6)政権を支援した人々は愕然となったものの、
上記の構造が把握できていないこともあって、
なぜ安倍政権がグローバリズム色を強めているのか
そもそも理解できない。
こうして彼らは、
「自分たちの願望通り、日本を取り戻してくれるはずの安倍晋三」
を脳裏に思い描き、
現実の安倍晋三がそのような行動を取らないのは、
アメリカの圧力、
または官僚の抵抗など、
何らかの外的な要因によって邪魔されているからだと、
必死に言い聞かせる。
(→アベター®の誕生、およびアヴェンゲリオン弐号機の登場)
7)ただしこれらの人々も、
自分自身に言い聞かせている説明が、
間違っているらしいことには薄々気づいている。
しかし真相を悟るには至っていないので、
どうしたらいいか分からない。
こうして彼らは
「現実は思い通りにならないもの」という
じつにありふれた言い訳に逃げ場を見出す。
とはいえ、ここに逃げ込んだら最後、
「自分たちの願望通り、日本を取り戻してくれるはずの安倍晋三」は、
永遠に想像上の存在 とならざるをえない。
現実は思い通りにならないはずだからである。
(→アベター®と弐号機の脳内封印)
8)けれども、なぜ安倍政権がグローバリズムに走ったのか、
その構造を理解できずにいる結果として、
これらの人々は、
「いつかは安倍総理が、われわれの願望通り日本を取り戻してくれるはずだ」
という希望、ないし妄想を捨て去ることもできない。
(→「約束の日」をめぐる錯覚)
そして現実にたいする不満の裏返しとして、
彼らが思い描く「日本が取り戻されるとき」のイメージは
限りなく美化されてゆく。
(→巨大シンゾウというナンセンス)
かくして、安倍政権が「日本の岩盤を破壊する」方向へと突き進んでゆくにもかかわらず、
「日本を取り戻すはずの存在」として彼を支持、
批判を受けつけない態度を取りつづける。
どうだ、恐れ入ったか!
何もかも、説明がついただろう!!
こう言っては何ですが、
要はどこまで、物事を論理的に突き詰められるかなんですな。
くしくも今日は、チャンネル桜が
「安倍政権への進言・諫言・提言」を放送する日。
パネリストのみなさん、
および司会の水島社長が、
これをしのぐ議論を展開することを期待しようではありませんか。
社長と諸先生のご健闘を祈ります。
ではでは♬(^_^)♬
5 comments
taiseiyou says:
8月 2, 2014
ここでは水島さんの言動から安倍政権の非難合戦になっているようです。
その多くの人もまさかこの国に総理大臣、政治的リーダーなんか必要ないと思っている馬鹿はさかずにいないと思います。
安倍政権を一方的に非難している人に聞きますが、ではその後釜候補は具体的に誰ですか?
それが答えられなければ机上の空論どころか小学生以下です。
それとも安倍政権は色々と問題があり非難はするが、取敢えず一番ましそうなので仕方がなく容認ですか。
もし仮にそうだとしたら、その非難への言葉使いも大事なのではないですか。
少なくとも世の中、人の意見は神ではないので絶対はないはずですね。
絶対がなければ、断定も出来ないのです。
私は水島さんや安倍政権のかたを持つつもり毛頭ありませんが、批判する側も物事を論理的につじつまが合
わなければ、どっちもとっちと捉えられても仕方がない。
さぁ一方的に安倍政権を批判している人、後釜の具体的な名前を教えて下さい。
それとも仕方なく容認ならば、批判する言葉使いにも断定は控えるべきです。
プー太郎 says:
8月 2, 2014
具体的に後釜を挙げられなければ、満足に政治家を批判することもできないのですか。。。
むしろ、後釜がいないからこそ、ここで間違ったことをやられては困るから、批判するという立場も全然ありえますよ。
そして、これような姿勢は、誰が総理になろうが、まっとうな国民なら取りうる姿勢であり、
「取敢えず一番ましそうなので仕方がなく容認」する立場とも違うものです。
また、批判する時に断定的な表現を使うかどうかは、個人の問題でもあり、
読み手としては、その表現の「内容」に、完全に賛同する、部分的に理解を示す、全く理解できない、などの意見は言えても、
表現の仕方にまで口を出せる立場ではない、と思いますけどいかがでしょうか。
もちろん、一つでも気に入らない点があればすぐ総理をやめさせようとする姿勢は、私もダメだと思いますが、
そんな人ここにいます?
manakichi says:
8月 2, 2014
↑の方、他にいないからというのであれば他にいないのでしょうね。議論をし続けることによって現状の問題認識が広まっていけばそれに応える人材は出てくるかもしれませんが、他にいないからと議論を止める、それでは当然今の誰かより優れた人は出てきませんね。
ポイントは安倍氏がそれほどまでに優れた人材であるかという点でしょう。この認識にズレがあることが、現状の安倍批判と安倍擁護を分ける決定的な要因だと思います。
そして今問題になってるのは、安倍氏が他に類を見ないほどの逸材だということを安倍擁護をする側が証明できてないことです。一方で、安倍批判をする側は彼らの主張と、首相の一連の政策、発言、結果を照らし合わせ批判しています。一貫性があり矛盾がないのは相対的に言って彼らの方です。論理でも議論でも勝てないから、他に誰がいるのか言えないなんて無責任だ、という訳わからない理屈に陥る。それを、一般人ならともかく、言論人が広めては政治を語る資格はないと思いますよ。
しかしながら、擁護する側の理屈のうち、わかる部分もあります。外交ですね。賛否あれど、外交からの安全保障へのアプローチは評価されてしかるべき点も多々あるのだと思います。しかし、ここからが厄介なのですが、というか当然といえば当然ですが、結局は国内をどうするか、それが支持するか否かの第一にくるわけです。何故なら、われわれは国内で日々生活してるわけですから。しかも、国内からも安全保障に関わるんですね。そうすると、外交で評価できても、国内をいい加減に治めようとすれば、当然しっぺ返しを食らうんですよ。その逆よりも、国内をどうするかの方が重いんですよ。いい加減な改革とかいう失政で苦境に立たされる日本人が増えれば、彼らがどういう思考になるか、そんなことは古今東西問わず共通のはずですよ。それを自民党は経験してるんですよ。
結論を言いますと、仮に安倍氏が左翼的革命思想の持主でないとしても、安倍氏が国内情勢より、外交に重きを置き、国内を構造改革の名のもとめちゃくちゃにしようものなら、足元すくわれると思います。頭がいい人というのは経世済民に長けてる人のことを指すのだと思います。ですから、それができないのであれば、擁護する側が訴えるほどの宰相ではないと思います。それと、経済について、やはりここが気になるんですが、デフレ不況を起こし悪化させたのは、自民党なんですよ。それを総括し責任もって治療しないと。
それを無視して、同じ轍を踏もうとしてる政権を支持はできないですよ。しかも、彼らはそれを成し遂げるだけの支持は得たわけですから。それができずに、失脚するとなれば、誰に責任があるのでしょうか?批判してる側ですか?違うでしょう、現政権、現首相でしょう。長文失礼しました。
taiseiyou says:
8月 2, 2014
>むしろ、後釜がいないからこそ、ここで間違ったことをやられては困るから、批判するという立場も全然ありえますよ。
プー太郎さん、おっしゃる通りです。
だから一方的にダメ出しするのではなく、批判の仕方もあるだろうと申したわけです。
数日来のここのブログの印象では、すべてとは申しませんが水島さんの言動をきっかけに安倍政権否定と取れるようなコメントがマジョリティーになっている。
そしてその内容は上記のプー太郎さんのような想いを感じるものではなかったのです。
akkatomo says:
8月 2, 2014
ちゃいますよ
大問題は、安倍の後釜、安倍モドキなんてそれこそ掃いて捨てる程いるから問題なのです
正に安倍の大量発生。実に気持ち悪い