今やアメリカでは

国民の7人に1人が腹を空かせている。

 

これが衝撃的なのは

アメリカはいったん

国内の飢えをほとんど根絶したことがあるからです。

 

J・ラリー・ブラウンとH・F・パイザーの著書

「LIVING HUNGRY IN AMERICA (アメリカの飢えた人々)」

によれば、

1969年、リチャード・ニクソン大統領は

飢餓対策のための会議をホワイトハウスで開催。

 

会議の結論は

「豊かな民主主義社会において、飢餓が存在すること自体が間違っている」

というものでした。

 

これを受けて共和党・民主党は

飢餓対策で協調することを決定、

かなりの成果があがりました。

 

ニクソン大統領というと、

ベトナム戦争やウォーターゲート事件のせいで

あまりイメージが良くありませんが

見るべき仕事もしていたんですね。

 

ところが1980年代になると、

自由主義的な経済政策のもと社会保障政策が後退、

アメリカに飢餓が戻ってきます。

 

「LIVING HUNGRY IN AMERICA」は

1987年に刊行され

アメリカで大きな反響を呼んだ本ですが、

同国で飢えている人の数を

2000万人としていました。

 

だいたい人口(当時)の7パーセント、

14人に1人くらいですね。

これだって大変な数字です。

 

ところが現在

アメリカで飢えている人の数は

なんと4600万人あまり!!

 

27年間で2倍以上になってしまいました。

 

1970年前後、

飢えている人がほとんどいなかった状態から、

半世紀たらずで

7人に1人が飢える状態にいたる。

 

放っておけば、

いずれ全国民の5人に1人か、

4人に1人が飢える時代が来るかも知れません。

 

国の方向性を誤ったと言われても

仕方ないのではないでしょうか?

 

日本だって分かりませんよ。

1970年といえば大阪万博の年。

半世紀たらずで

ここまで閉塞感が広がると

誰が思ったでしょうか。

 

国の未来は、

今、何をするかで

本当に大きく変わりうるのです。

 

ではでは♬(^_^)♬