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先週、わが国では

小泉進次郎衆院議員

フリーアナウンサー・滝川クリステルとの「授かり婚」

(最近は「できちゃった婚」をこう呼ぶのだとか)が世間を賑わせました。

 

これについて

週刊女性プライムが面白い指摘をしています。

いわく。

 

滝川クリステルと小泉進次郎の計算しつくされた結婚発表

(8日配信)

この2人が結婚&妊娠というだけでも驚愕だが、

その報告の場所が官邸だったことに違和感を覚えた人も少なくない。

進次郎氏は自民党の厚生労働部会長なので、

政調会長あるいは党の幹事長に報告するのが自然なのだが……。

元の記事こちら。

 

ある政治ジャーナリストによれば、

菅義偉官房長官に「授かり婚」を報告したところ、

総理にも報告しては? と言われたため

こういう形になったらしいのですが

そこでたまたま総理の時間が空いていたところが

なかなか爽快。

 

「デキちゃったじゃなくて出来すぎね」(※)お姉さまのお言葉です。

 

しかるにこのジャーナリスト、こうも語っているのですよ。

 

いわゆる“授かり婚”といっても、

年上で高齢出産であれば安定期に入っていれば雑音も少なく

『後継者もできてよかった』

『クリステルのような才色兼備なら、

今後ファーストレディになったとしても申し分ない』

祝福ムード一色です。

 

厚生労働部会長という立場から見ても、

実際子どもがいるといないのでは、

子育て支援などに対する発言も重みが違う。

全方位的に祝福されるよう計算しつくされた発表だったわけです。

 

つまりこの場合、

「授かり婚」であることが

むしろプラスに作用するという話。

 

滝川クリステルは今後も仕事を続けるらしいので

女性の活躍と少子化対策が両立しうる

ことのアピールにもなっていたのでしょう。

 

ところが一方では、こんな記事もあるんですな。

 

「偽装不倫」も失速中・・・恋愛ドラマはなぜ視聴率を稼げなくなったか

(日刊ゲンダイデジタル、11日配信)

 

この夏、ゴールデンタイムのドラマには

「偽装不倫」以外に恋愛ものがなかったそうなのですが

同作も3話以後、視聴率がジリ貧状態なのだとか。

 

いわく。

 

ここ数年で、平均視聴率10%をクリアした恋愛ドラマはほとんどない。

絶滅寸前である。

「東京ラブストーリー」「ロングバケーション」など、

ラブストーリーでヒットを飛ばし続けたフジテレビ系の

月曜夜9時のいわゆる「月9」も、

2017年冬の「突然ですが、明日結婚します」を最後に、

恋愛路線をやめてしまった。

元の記事こちら。

 

あるテレビ誌の編集デスクは、これについて以下のようにコメント。

 

ドラマの中心視聴層はF2(35~49歳の女性)と

F3(50歳以上の女性)なわけですが、

いずれも子育てや共働きの真っ最中で、

さらに将来不安も募るばかり。

惚れた腫れたなんて話を楽しむ余裕なんてない時代なんですよ。

 

この編集デスクの言葉を裏付けるデータがあります。

目下、わが国では

社会人になっても親元を離れ(られ)ず、

実家の子供部屋で暮らしつづける中年男性

を意味する「子供部屋おじさん」という言葉が

ネットを中心に話題となっているそうですが、

ニッセイ基礎研究所の天野馨南子さんは

これについて以下のように指摘。

 

2015年国勢調査の結果から、

すでに日本人男性の4人に1人が

「50歳時点で結婚の経験が一度もない」ということがわかりました。

 

民間シンクタンクによる意識調査で

「生涯未婚率はなぜ上昇していると思うか」という質問に対し、

既婚者を含む男女ともにいちばん多かった回答は

「雇用・労働環境(収入)がよくないから」というものでした。

「お金がないから結婚できない」という認識はとても一般的なようです。

 

しかし、ここに興味深いデータがあります。

「結婚生活に最低限必要な世帯年収」について、

20~40代の未婚男女・既婚男女にそれぞれ質問した

意識調査の回答結果です。

元の記事こちら。

 

その結果によれば

必要な最低年収を400万以上と答えた人の割合は

既婚者が48.6%なのにたいして

未婚者は66.1%だったとのこと。

 

天野さんはこれを根拠に

「お金がないから結婚できない」は思い込みだ

と主張されていますが

失礼ながら、これは分析が甘い。

 

どんな既婚者も、かつては未婚者だったのですぞ。

ならば、必要と考える最低世帯年収も高かったはずではありませんか。

 

だいたい「結婚したら、思ったほどカネは重要でないと分かった」

ということであれば

「なぜ未婚率が上がっているのか」という質問にたいして

既婚者が「収入がよくないから」と回答するのは論理的におかしい。

 

つまりこの結果は

今や少なからぬ人々が、経済的には不本意な結婚をしている

ことを意味する可能性が高いのです。

そりゃ、恋愛ドラマなんて見る気になりませんわな。

 

ついでに最近のドラマでは

女性のお仕事ストーリーが人気だそうですが

そのような女性にとって

結婚は収入ダウンにつながるリスクが高い。

妊娠したらどうなるか考えてみましょう、です。

 

先のテレビ誌デスクは

(昨今の恋愛ドラマは)設定や話の展開にもリアリティーがないから、

登場人物たちが間抜けに見えて、入り込めないのでしょう

とも述べていますが

結婚は貧困化への道という現実があるとすれば

そりゃ、恋愛にうつつを抜かす者(とくに女性)は間抜けに見えるでしょう。

これからカネが自由にならなくなることにも気づかずに、というヤツです。

 

「ね、平和主義は非婚への道でもあるのよ」(※)お姉さまのお言葉です。

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「非婚」と「貧困」の音の響きがそっくりなのも

こうなると意味深長。

 

のみならず、こんなデータまであるんですな。

 

未婚者が「愛」より「金」を圧倒的に信じる理由

(東洋経済オンライン、2018年11月20日配信)

 

「愛か? お金か?」という問いへの答えは、

案外社会環境に応じて大きく変化してしまうものでもあります。

 

景気がよければ、お金の価値より愛の価値が高まり、

結果として婚姻率も高まっていました。

景気が悪くなれば、愛より金の価値が高まり、

婚姻率も連動して下がるわけです。

元の記事こちら。

 

記事の筆者、荒川和久さんは

博報堂生活総合研究所の調査データをもとに

「金より愛」派の比率から

「愛より金」派の比率を差し引いた棒グラフを作成しました。

グラフがプラスなら「金より愛」派が強く、

マイナスなら「愛より金」派が強い。

 

しかるにお立ち会い。

1992年のデータ(※)と

2018年のデータを比べてみると

驚くべきことが分かります。

(※)「東京ラブストーリー」がテレビで大ヒットした翌年。

 

1992年には男女ともすべての年齢層で

グラフはプラス(=金より愛)になっていた。

ところが2018年には

同じく男女ともすべての年齢層で

グラフはマイナス(=愛より金)になったのです!!

 

とくに未婚者はその傾向が強いとのことで

「こうなると、むしろ清々しさすら感じます」とは荒川さんの弁。

 

「でも、私はご主人様の愛を信じるわ」(※)お姉さまのお言葉です。

 

ニッセイ基礎研究所の天野さんの分析にしても

こうなると一理あることに。

昨今の日本人は

「お金がないから結婚できない」

ではなくて

「愛よりカネだと思っているから結婚しない」

のですよ。

 

だったら恋愛ものより

女性のお仕事ストーリーが受けるのは当たり前。

実際、荒川さんはこんな記事も書いています。

 

300万人男余りでも女性が婚活で苦労する背景

(東洋経済オンライン、7月25日配信)

 

内容を簡単にまとめますと・・・

1)未婚者の絶対数は男のほうが多い。

20〜34歳では99万人、

20代に限れば55万人の男性超過(男余り)。

 

2)ところが結婚意欲は男性のほうが低い。

これを計算に入れると

20〜34歳で9万人、

20代に限れば25万人の女性超過(女余り)となる。

 

3)女性が希望する経済的条件が高すぎる。

結婚相手に期待する年収は

400万円以上が72%を占めているが(※)、

20〜34歳の未婚男性で

その条件をクリアーする者は19%しかいない!!

(※)これは内閣府の調査がもとですが、

調査対象年齢は20〜49歳となっています。

元の記事こちら。

 

72%(年収400万以上を期待する女性の割合)から

19%(その条件を満たす20〜34歳の男性の割合)

を引くと、53%になります。

要するに結婚したい女性のうち53%は、

物事が思い通りにならない。

 

で、20〜34歳の女性で

結婚を希望する者の総数は308万。

これに0.53をかけると

なんと163万人もの女性が

婚活でフラストレーションをためこむことになるのです。

 

適齢期の男性が多数戦死したため

「男一人に女はトラック一台」とまで言われた

敗戦直後いらいじゃないですかね、これ。

 

・・・思えば平成になって、

わが国では恋愛を市場原理の概念で解説するのが流行りました。

 

恋愛資本主義だの

恋愛市場価値だのの類いです。

売春だって「援助交際」と言い換えられたわけですし。

 

しかしデフレ不況が続けば

「恋愛市場価値の高い若い男性」の供給は減る。

ところがデフレ不況が続くことにより

「恋愛市場価値の低い若い男性」への需要も減る。

そしてデフレ不況が続けば

「恋愛市場価値の高い若い男性」の供給はさらに減る。

 

これが続けば、

恋愛市場全体は縮小します。

つまりは「恋愛デフレ・スパイラル」。

未婚率が上がって当たり前。

 

ただしその結果、

恋愛市場価値を満たす少数の男性はプレミア化する・・・

 

ハイ、現状がキレイに説明できました。

新自由主義的発想の定着+デフレ不況の持続=未婚率の急増

そういう話ですね。

 

消費税10%が近づくとともに

恋愛ドラマが10%(視聴率)取れなくなったのは

まさに必然のなりゆきなのです。

 

裏を返せばわが国では

一定レベル以上の社会的階級に属する者だけが

恋愛を享受できることに。

 

「言語階級社会」ならぬ

「恋愛階級社会」も到来しているのですよ。

 

小泉進次郎と滝川クリステルの結婚が

大いに話題となったのも

それが

特定の階層においては今でも恋愛市場が健全に機能している

ことを示したからではないでしょうか。

 

勝ち組がオイシイ思いをすることさえできれば

社会に問題はないというのが新自由主義ですからね。

 

ただしそれが

未婚化や少子化の傾向への歯止めたりうるかについては

もはや言うまでもないでしょう。

 

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ではでは♬(^_^)♬