8月7日の記事

「ジャム・カレット(引き延ばされた時間)」でも書いたとおり

Sayaさんは音楽活動をする中で

時間が伸び縮みするのをいつも体験しているとか。

 

この見本のような例を

7月5日のバースデー・ライブからご紹介しましょう。

 

ここでは前半、ケルト系の歌が特集されたのですが

ハイライトとなったのが

「スカボロー・フェア」。

 

サイモン&ガーファンクルを有名にした歌と言うか、

映画「卒業」

「ミセス・ロビンソン」とともに印象的だった歌と言えば、

みなさん、ああ、あれかと思われるでしょう。

 

ちなみにアメリカのアニメ映画

「ヘヴィ・トラフィック」のサントラには

レゲエ風バージョンの「スカボロー・フェア」という

とんでもない代物が収録されていますが、

これは別の話でしょうね。

 

まあ、それを言ったら「ミセス・ロビンソン」だって、

「カーラの結婚宣言」という映画のサントラに

パンク・ロック風バージョンが収録されています。

 

ついでにボブ・ディランの初期の歌「北国の少女」

(アルバム「フリーホイーリン・ボブ・ディラン」収録)

「スカボロー・フェア」の明らかなバリエーションでした。

 

話を元へ。

 

「スカボロー・フェア」は

ちゃんとやればハズしようがない曲ですが

それだけに、印象に残るような歌い方をするのが難しい曲でもある。

サイモン&ガーファンクルの真似っぽくなってしまうのです。

 

しかし、Sayaさんのバージョンは新鮮だった!

 

秘訣はどこにあるか。

テンポです。

 

サイモン&ガーファンクルいらい、この曲は

ミディアムぐらいのテンポを保ちつつ詠唱する

のが定番となっている。

 

ところが Saya バージョンは違うんですね。

非常にスローなテンポで始まる。

詠唱というより、ほとんど呪文を唱えている感じです。

 

それが途中から一気にテンポアップ!

今度はロック風のノリになります。

 

このメリハリのつけ方が、じつに面白かった。

音楽において時間が伸び縮みするというのは、

こういうことなのです。

 

上記の感想を伝えたところ、Sayaさんいわく。

あのアレンジは今回のステージで

音楽的に一番こだわったところだった。

 

ほらね。

音は空気の振動ですが、

音楽とは時間のコントロールを通じて

その振動をコントロールすることなのです。

 

では当日のSayaさんです。

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ついでにもう一枚。

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そして、おなじみのこれもどうぞ。

厳密には違う写真ですけどね。

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ではでは♬(^_^)♬