交渉成立の前日が永遠に繰り返されるのではないか
という期待も空しく
ついにTPPが大筋合意しました。
ある親しい友人にたいし、
これに関するコメントを聞かせてくれと頼んでいるのですが
今のところ返事がありません。
この友人も空しくなっているものと思われます。
TPPが大筋合意してしまった。空しい。
経済に関する日本の主権が失われてゆくのが空しい。
新自由主義とグローバリズムが強まるばかりなのが空しい。
それで国民が豊かになるなどという発言がなされるのが空しい。
2012年総選挙までの慎重論と、2013年以後の積極参加論の落差に、本当に気づいているのか。
法的安定性どころか、発言の安定性もないのが空しい。
・・・某脚本家にならって
ちょっとポエムしてみましたが
いや待て、しかし!!
TPPを阻止するチャンスが、まだなくなったわけではありません。
日本の国会はたぶん批准するでしょう。
しかしアメリカ議会、とくに上院はどうか。
TPP大筋合意:「ひどく不十分」米上院委員長
環太平洋パートナーシップ協定(TPP)の交渉参加12カ国が
5日大筋合意した内容をめぐり、
米議会で通商問題を担当する上院財政委員会のハッチ委員長(共和党)は5日、
「今回の合意はひどく不十分なようだ」とする声明を発表した。
TPPの発効には、米議会の承認が不可欠。
米議会上下両院で過半数を占める共和党幹部で、
TPP推進派のハッチ氏が不満を表明したことで、
TPPが発効できるかどうか不透明になる可能性がある。
大統領選への出馬を表明したヒラリー・クリントン元国務長官も
「(大筋合意を)現時点では支持できない」と表明しました。
貿易協定は、雇用の創出や賃金の引き上げ、国の安全保障を促進するものであるべきだが、
このような高い水準を満たしていない、からだそうです。
アメリカはかつて、
国際連盟の創立を提唱しておきながら、
上院が批准しなかったせいで、連盟に参加しなかったという過去を持つ国。
空気を読んだり、和を重んじたりする日本とは違います。
すべてをぶち壊しにするリスクを承知で、とことん自己主張するお国柄なのです。
そして議会が批准しなければ、TPPは発効しない。
この協定を阻止する最後の切り札は
ほかならぬアメリカだと言わねばなりません。
みなさん、
アメリカ議会の反TPP勢力を応援しましょう!!
ではでは♬(^_^)♬
7 comments
マゼラン星人二代目 says:
10月 11, 2015
>アメリカ議会の反TPP勢力を応援しましょう!!
つまりは、日本を主語とするとかしないとか、そんな話ではなかったのでした。
たかゆき says:
10月 11, 2015
TPP minus ONE♪
最高じゃあないですか
アメリカ抜きの TPP
日本主導で再構築して 牛耳ってみませうよ。。。
っていっても
アメポチ もとい アベポチ じゃあ
逆立ちしても 無理ですか。。。
SATOKENJI says:
10月 11, 2015
アメリカが批准しない場合、そもそも発効しません。
「GDPの合計が85%以上を占める6カ国以上の合意」が条件ですので。
たかゆき says:
10月 11, 2015
はい♪
>「GDPの合計が85%以上を占める6カ国以上の合意」が条件ですので。
なので、、
再構築と 申し上げました♪
SATOKENJI says:
10月 11, 2015
なるほど、了解です。
むっつー says:
10月 11, 2015
アメリカ抜きで、日本が環太平洋の国々の貿易のスタンダードを作ることができれば、
その地域における日本の立場はとても良くなりますね。
日本が立派な立ち振る舞いをするのが前提ですが…
博史 says:
10月 12, 2015
米議会「今回の合意はひどく不十分なようだ」
日本・およびアメ晋三「アメ様、どこが不十分ですか。その部分は追加で譲歩(もしくは2国間協議でTPP以外の特別リップサービス)しますのでどうか、どうかTPPを米国議会様でご承認ください」
現時点ではこうなる可能性が最も高いのではないでしょうか。