医学用語に「超回復」というものがあります。

英語では SUPER RECOVERY.

 

筋肉細胞が負荷によって壊れると、

再生する際に

次は同じだけの負荷がかかっても壊れないよう

前より少し太くなることを指す言葉。

 

筋トレをすると身体がたくましくなるのは

超回復が繰り返し起こるからです。

 

しかるに同じことは、社会システムについても言える。

戦争や災害といった負荷によって

システムが破壊されたら

次は同じだけの負荷がかかっても壊れないよう

前より強靱なシステムを構築するのが筋でしょう。

 

おなじみ藤井聡さん(京大教授・同学非公式100days総長©)の提唱する

国土強靭化構想

その意味でまったくの正論なのです。

 

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その意味で、被災地に必要なのは超復興。

英語ならこちらも SUPER RECOVERYとなります。

 

しかるにですな。

筋トレの場合だって、一朝一夕に身体が鍛えられることはない。

まして社会システムにおいておや。

 

超復興を達成するためには、十分な額の投資と、 十年単位の時間が必要です。

十年ではありませんよ、十年単位。

私は少なくとも三十年かかると思っています。

 

ところがお立ち会い。

昨日の「新日本経済新聞」に出した記事

「震災4周年を迎えて〜まだ、何も終わっていない」でも触れたように

この国の政府は、東日本大震災からの復興期間を

2020年度までの十年間と決めている模様。

 

ついでにその十年間でも、前半の五年間が終わったら

復興の責任を被災自治体に順次、押しつけてゆこうとしている模様です。

それが「被災地の自立をうながす」ことになるらしい。

 

詳細はこちらをどうぞ。

 

たしか安倍総理は昨日の追悼式典で、この震災について

「未曾有の国難とも言える事態」

(ないし、それに類する表現)と形容したはずです。

 

未曾有とは「いまだかつて起こったことがない」という意味ですよ。

 

にもかかわらず、復興は十年で終わりと決めて構わないらしい。

ついでに五年たったら、被災地の自立をうながすべく、国はカネを出し惜しみして良いらしい。

 

いまだかつて起きたことがないような大災害から十年で立ち直ってくれ。

ついでに五年たったら、なるべく自前でやってくれ。

 

政府は被災地にたいして、こう言っているのと同じなのです。

これでは超復興どころか、

ただの復興だって難しいでしょう。

 

続きはまた明日。

ではでは♬(^_^)♬