昨日たまたま、デイヴィッド・ボウイのアルバム

「アースリング」

を聴いていたのですが、

「デッドマン・ウォーキング」(歩く死人)という歌の冒頭、

こんな詞があることに気づきました。

 

There’s not even a  demon

in Heaven or Hell

Is it all human disguise

as I walk down the aisle

 

And I’m gone-gone-gone

Now I’m older than the movies

Let me dance away

Now I’m wiser than dreams

 

日本語にすると、

 

悪魔なんていやしないのさ

天国にも、地獄にも

すべて人間が仮装しているだけでは?

そして僕は通路を歩いてゆく

 

とことん突き抜けたい

映画なんかより、自分の経験を信じるから

とことん踊りたい

夢なんかより、自分の知性を信じるから

 

ここしばらく展開してきた

「日本経済の悪魔を倒す」発言をめぐる議論に照らすと、

じつに意味深長だと思いませんか。

 

天国にも地獄にも悪魔はいない。

すべて人間が仮装しているだけ。

 

しかもボウイは、「映画なんかより自分の経験を信じる」と歌います。

曲名が「デッドマン・ウォーキング」であること思えば、

これも非常に鋭い。

 

歩く死人って、ゾンビのことですからね。

そしてゾンビ映画こそ、

「神と悪魔の対決」という従来のホラー映画の図式をくつがえしたもの。

 

20世紀末以後の世界のあり方について、

的確な認識を持っているのはどちらか?

 

総理 vs  デイヴィッド・ボウイ、

第一ラウンドはボウイの勝ち!

 

とはいえ、「とことん踊りたい」と来るのがいいですね。

さすがは「レッツ・ダンス」を大ヒットさせた人です。

 

ではでは♬(^_^)♬