メアリー・シェリーの原作小説だと

フランケンシュタインの怪物は

自分をつくりだした男への復讐として

その花嫁・エリザベスを殺害、

北極へと去ってゆきます。

 

そしてヴィクトル・フランケンシュタインも

怪物を追って北極へ向かったものの力尽き、

ある男に手記を託して死ぬ

という結末。

 

じつはこの展開、

フランス革命の顛末をめぐる寓話

読むこともできます。

 

これについては「本格保守宣言」で書きましたので

詳しくはそちらをどうぞ。

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しかし「アイ・フランケンシュタイン」の物語は、

まさにここから始まる。

 

普通の人間にすぎないヴィクトル・フランケンシュタインは

北極で力尽きて亡くなりました。

 

しかし怪物は死ななかった。

というより、彼は不死身だったのです。

 

おのれの「父」を看取った怪物でしたが、

ここで恐るべき争いに巻き込まれる。

 

つまり神と悪魔の戦いです。

 

人間の手によって

しかも死体をつなぎあわせてつくられた怪物には

人間とは違い、魂がないはず。

 

にもかかわらず、生きて活動している。

 

悪魔はここに目をつけたのですな。

 

ヴィクトル・フランケンシュタインが

どうやって死体に生命を吹き込んだのか、

その方法を突き止めれば

死人をどんどん蘇らせることができる!

 

そして死人には魂がないのだから、

悪魔をそこに乗り移らせることもできる!

 

こうやって不死身の悪魔軍団をつくりあげ

人類を滅ぼし、地上を支配するのだ!!

 

片や地上には

悪魔と戦うべく降臨した

天使たちの軍団もありました。

その名はガーゴイル。

 

ガーゴイルとは

ヨーロッパの古い建物に見られる

怪物の形をした彫像のこと。

排水用であると同時に

魔除けの意味を持っているのですが、

じつはそれが

天使たちの世を忍ぶ仮の姿だった・・・というわけ。

 

しかし悪魔たちとの戦いで

ガーゴイルの数もかなり減ってしまっていた。

 

フランケンシュタインの怪物は

人類の未来を左右する存在となったのです!!

 

さて、本日もスチールをどうぞ。

悪魔と戦うフランケンシュタインです。

地獄から来ただけあって、悪魔は負傷すると

血ではなく火花を散らすのですよ。

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『アイ・フランケンシュタイン』

9月6日(土)より新宿バルト9ほかにて全国ロードショー!

© 2013 LAKESHORE ENTERTAINMENT GROUP LLC AND LIONS GATE FILMS INC.

 

ちなみに今日、8月30日は

メアリー・シェリーの誕生日です。

 

今から217年前、

1797年8月30日、

社会改革論者として知られたウィリアム・ゴドウィンと、

フェミニズムの先駆者として知られるメアリー・ウルストーンクラフトの間に生まれました。

 

メアリー・シェリーは子供を三人産みましたが、

フランケンシュタインこそは

彼女の四人目の子供と呼ぶべき存在。

 

そして映画の設定通り、

この息子は今でも生きているのです。

 

そうそう、映画の公式サイトはこちら!

 

ではでは♬(^_^)♬