3月11日の記事
「震災5周年に食べる三陸海宝漬」でも書きましたが
大災害に見舞われた地域の人々が必要としているのは支援であり、
同情とか自粛ではありません。
そして最も望ましい支援の形(ないし、少なくともその一つ)は
われわれが普通に暮らすことが
何らかの形で、そのまま復興に寄与するような
つながりというか、関わりをつくることです。
早い話、被災地にカネが落ちるようにして
現地の経済が活性化するようにすべきなんですね。
そして東北もさることながら、
現在、支援を切実に必要としているのは九州。
つまり熊本・大分です。
はたせるかな、
熊本市付近にお住まいだという中村達也さんという方が
フェイスブックにこんな文章を載せました。
【お願い】
熊本を支援してくださる皆様へ
可能な限りでいいんです!
◇熊本県産を買ってください!
◇熊本の会社から買ってください!
◇熊本に遊びに来てください!
『今』必要なんです!
心からのお願いです。
そしてこれは
県外の方だけに伝えてるんじゃないんです
熊本に住んでる方こそ、そうして欲しいんです!
価格や便利さだけで買わないでください
1円でも多く熊本に落としてください
無関係だと思わないでください
全てつながってるんです!
熊本は、今一つになれなきゃ
もうなれない気がします
どうか、どうか、お願いします!
このメッセージ、
熊本現地情報というアカウントによって
ツイッターでも紹介されています。
まさに正論。
被災地に関連した消費が活発に行われることこそ
復興を大きく後押しします。
しかるにわが国の消費は
あいかわらず冷え込みが続いている。
3月の実質消費は
前年同月比でマイナス5.3%!!
あまつさえ三橋貴明さんが
ブログで指摘するところによれば
「前年同月」、つまり2015年3月の実質消費も
前年同月比でマイナス10.6%だったとか。
アメリカのロックバンド、
ナイン・インチ・ネイルズのアルバム名ではありませんが
まったくのダウンワード・スパイラル(下方スパイラル)です。
ちなみに「ダウンワード・スパイラル」には
「ファーザー・ダウン・ザ・スパイラル」(さらなる下方スパイラル)
というリミックス・アルバムまで存在しますが
もはやシャレにも何もなりません。
このスパイラルをどうにかしないことには
復興の後押しもうまく行かないのは必定。
ならば、何が必要か?
お分かりですね。
消費税率の引き下げか、
最低限、8%での凍結です。
ところがどういうわけか、
消費税率の引き上げ延期をめぐる議論すら
どうも聞こえてこなくなっている。
引き上げ率を2%から1%に減らそうという
稲田朋美・自民党政調会長の主張
(4月22日の記事「経世済民なき増税断行、または財政健全化キッチュ」をどうぞ)が
良識の声に思えてくるくらいです。
このままだと
疲弊した地方は順番に切り捨てるという
「国家の店じまい」が現実のものとなるかも知れません。
今一つになれなきゃ、もうなれない気がします。
これは熊本のみならず、日本全体に言えることではないでしょうか。
ではでは♬(^_^)♬
1 comment
Guy Fawkes says:
5月 1, 2016
あーあ、折角TPPが破綻路線に傾きかけているというのに先の移民推進・英語教育強制化
そしてグローバリズム以前の問題としてこの自殺行為同然の消費税増税…
事実として3%の消費税創設時も、5%に上がった際も税収は減っているのですからこれだけは絶対に減税すべきです。
にも拘らず、あれだけの甚大な被害を目の当たりにしても政府与党から野党まで減税はおろか、増税凍結の提言すら出ない!
野党の先生方は「政局的に」与党を攻撃する口実が欲しいのであって、「政策的に」消費増税を再検証するつもりなぞ毛頭ない。
かつてとりあげて頂いた言葉にすればこういう事です…そんなに財務省とIMFが怖いのか、安倍総理。
正直、これさえなければ私の中での安倍総理への評価はだいぶ修正されるのですが…嗚呼。