『戦後脱却で、日本は「右傾化」して属国化する』

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2)SEALDsは日本に何をもたらさないのか(約22分30秒)

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まだの方は、ぜひお早めにどうぞ!

 

・・・さて。

 

本日の戦後脱却こぼれ話は

キッチュと密接な関連を持つ

BADという概念について。

 

「バッド」と読んではいけません。

それではマイケル・ジャクソンのアルバムと同じになってしまう。

大文字でこのように表記した場合は

「ビー・エー・ディー」と読みます。

 

しからば、

バッドとビー・エー・ディーはどう違うのか?

 

アメリカの文学史家にして

皮肉で辛口のエッセイストでもあった

ポール・フセルは、

著書『BAD、またはアメリカの愚鈍化』

こう論じています。

 

 Badというのは、

道端に転がっている犬のフンとか

落第点を取ること

猩紅熱(しょうこうねつ)の流行のようなものを指す。

要するに、誰も肯定的に評価したことがない代物だ。

 

BADは違う。

あまりにインチキで

かつ粗雑、

センスも悪ければ知恵もなく、

薄っぺらにして退屈であるがゆえに

多くのアメリカ人が

「これこそ本物だ! 優美だ! イケてる! 面白い!」

と反応してしまうもの。

そういう代物をBADと呼ぶ。

 

要するに

しょうもないことを隠そうとしない、

ないし隠せないのが bad で、

しょうもないくせに、素晴らしいふりをしたがるのが BAD なのです。

 

フセルさんいわく。

 

尖った箇所があるせいで、使うと手を切ってしまう水道の蛇口は bad だ。

その蛇口が金メッキされていたら BAD だ。

 

まずい料理は bad だ。

同じ料理が「グルメ」の名のもと、レストランで大仰に運ばれてきたら BAD だ。

 

いや、明快ですね!

日本の現状に当てはめれば、こうなるでしょう。

 

デフレによる国民の貧困化は bad だ。

にもかかわらず、政府が「景気は穏やかな回復基調にある」と強弁をつづけたら BAD だ。

 

アメリカへの従属を強めるのは bad だ。

それを「日米共同のリーダーシップ」と表現したら BAD だ。

 

消費税率を上げるのは bad だ。

にもかかわらず、「総理は本心では増税を望んでいない」と言って擁護するのは BAD だ。

 

政策論議そっちのけで、与党のスキャンダルばかり追及するのは bad だ。

その態度を「民主主義を守りたい」として正当化したがったら BAD だ。

 

・・・戦後日本では伝統的に

左翼・リベラルこそ BAD  の総本山で

保守はせいぜい bad か、

時には not bad 、さらには  good の域に達することすらあったのですが、

こう並べてみると

今や保守のほうが BAD になっているようです。

 

この変化を引き起こしたのは何か?

お分かりですね。

キッチュの蔓延です。

 

BAD とはつまり、bad がキッチュ化したものなのですから。

恐るべし、BAD!!

 

というわけで、

日本をより良い方向に進ませたい皆様は

インチキなもの

粗雑なもの

センスも悪ければ知恵もないもの

薄っぺらにして退屈なものを見つけたら

「これこそ本物だ! 優美だ! イケてる! 面白い!」

と連呼する人々(必ず出てきます)など無視して

ずばり、BADだ!! と指摘してあげましょう。

 

ご参考までにこちらもどうぞ。

 

ではでは♬(^_^)♬