ミュージカルには、とかく
派手でお金がかかるもの
というイメージがあります。
たしかにメジャーな作品はそうです。
ディズニー系のミュージカルは
最低1年半ぐらい上演しないと採算が取れないと言われますし、
アンドリュー・ロイド=ウェバーの「サンセット大通り」のように
予算がかかりすぎて
ブロードウェイで3年続いたが赤字だったという例も。
「スパイダーマン 闇を消せ」なんて
製作費90億円(1ドル=120円換算)ですからね。
ちなみにこれが、現在のブロードウェイ最高記録です。
とはいえ。
芝居は本来、
舞台となる空間と、役者と、観客がいれば
それだけで成立するのです。
その空間で役者が歌ったり、踊ったりしたら
立派なミュージカルなのですよ。
さて。
心魂プロジェクトのオリジナルミュージカルは
代表である寺田真実さんのお母様を主人公にした作品。
(↑)寺田さんです。
寺田さんはキリスト教の牧師の家に生まれた方。
で、ご両親が布教で台湾に行かれるんですね。
というわけで、5歳から15歳まで台湾で育ったそうですが・・・
お母様が現地でホームシックになったらしい。
そこからどう立ち直っていったかが、歌と踊りをまじえて描かれます。
主役を演じたのは、写真中央の白い衣装の方。
有永美奈子さんといって、
宝塚と四季に両方在団したことがあるベテランです。
泣く演技をしたあとでも
歌声が安定しているのがさすがでした。
(注:呼吸をコントロールする訓練を積んでいないと
泣く演技のあとでは息が乱れ、歌に影響が出るのです。
実際、そういう理由で歌うべき歌をすっ飛ばして退場した役者を
私は観たことがあるのですよ!!)
ちなみに歌舞伎メイクの人(大塚俊さん。やはり四季出身)は
有永さんの分身という設定。
日本が恋しいから歌舞伎スタイルなのです。
派手な大作ミュージカルをご覧になったあとには、
こういった作品もぜひどうぞ。
難病や障害のある子供たちに、
生のパフォーマンスを提供することにもつながります。
というわけで、当日の画像をさらに何枚か。
ではでは♬(^_^)♬
(↑)この手の立て方は、カンフーの型のひとつです。