エボラ出血熱との関連で

小松左京さんの傑作

「復活の日」について

いろいろ書いてきましたが。

 

じつは私、

小松さんから書をいただいたことがあるのです!

 

色紙ではなく

原稿用紙に書かれているのですが

それがまた風流。

 

むろん毛筆ですよ。

しかも漢文仕立て。

いわく。

 

佐藤健志様

人間須呼吸大宇宙

小松左京

 

人間須呼吸大宇宙は

「人間すべからく、大宇宙を呼吸すべし」

と読みます。

 

文章のよしあしは呼吸で決まる

というのが私の持論ですが

大宇宙を呼吸すべしとは、

さすが日本SF界の重鎮だった小松さん。

 

ちなみに映画版「復活の日」は、

音楽が豪華なことでも知られる作品。

 

長らくアナログ盤でしか手に入りませんでしたが

最近、CDで再発されました。

 

なんとサントラが三枚もあるんですよ。

 

ジャズ・フュージョン系の曲を中心にした「復活の日」。

オーケストラ演奏を収めた「交響組曲 復活の日」。

そして映画をモチーフにしたジャズアルバム「復活の日の印象」。

 

ところが。

映画に使われた音楽は、

上記3枚以外にも、まだあるのです!

 

この3枚は、ニューヨークの大物プロデューサー、

テオ・マセロが担当したもの。

素晴らしい出来ですが、

映画の雰囲気とはちょっと違っていました。

 

というわけで、

日本の作曲家・羽田健太郎さんが追加作曲を担当、

映画のスコアはこれがメインとなります。

 

ただしジャニス・イアンの主題歌「ユー・アー・ラブ」は

テオ・マセロの手がけたものですし、

注意して映画を観ていれば

他のマセロの曲も(断片的ながら)使われているのが

お分かりになるはずです。

 

ところが羽田さんのスコアは

未だにLPでもCDでも出ていないんですよ!

 

羽田さん、

「復活の日」につづく小松左京作品

「さよならジュピター」の音楽も担当しているのになあ。

 

「復活の日 羽田健太郎版」

なんてCDを、

どこか出してくれないものでしょうか。

 

ちなみに「震災ゴジラ!」や「国家のツジツマ」では、

小松さんの世界観と

彼の戦争体験の関連を論じています。

興味のわいた方はぜひどうぞ。

 

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ではでは♬(^_^)♬