昨日の記事

「ヒッチコックと福田恆存」

面白いコメントが来ました。

以下全文。

 

佐藤の過去の水島・チャンネル桜批判の件について

チャンネル桜側に注進してた馬鹿がいたと聞いている。

しかし今現在も水島社長と良好な関係を築けているということは

利害を超えた深い結びつきが佐藤-水島両者にあるということなのだろうか。

 

いろいろな答え方ができますが・・・

 

まず私と水島社長の関係が良好なのは、みなさんご存じのとおり。

チャンネル桜への出演頻度は

むしろ以前より上がっているくらいです。

 

きたる土曜日(5/30)の

「闘論! 倒論! 討論!」にも出ますよ。

 

ただしこれを「利害を超えた深い結びつき」と考える必要はありません。

「賞賛=利、批判=害」という等式は十分に正しくないのです。

 

つまり賞賛と批判の両方に

建設的なもの(=相手のあり方を良くすることに貢献するもの)と

破壊的なもの(=同、悪くすることに貢献しかねないもの)があるんですな。

 

いいかえれば世の中には

1)建設的な賞賛

2)建設的な批判

3)破壊的な賞賛

4)破壊的な批判

の4つが存在するのです。

 

言われる方にしてみれば、(1)がもっともありがたいのは当たり前。

だが、その次にありがたいのは

(3)ではなく(2)でしょう。

 

褒められたら気分はいいに違いない。

しかし、それによって自分のあり方が良くなるどころか

かえって悪くなりかねないとしたら、どうしますか。

 

つまり水島社長は

破壊的な賞賛よりは建設的な批判を選ぶ度量を持っているのです。

ゆえにわれわれの関係は、

利害を超えるまでもなく良好。

 

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ということで、ご理解いただければ幸いです。

 

ちなみに「賞賛=利、批判=害」の図式に固執すると

往々にして自滅するのは

大阪都構想をめぐる顛末が示すとおり。

 

三橋貴明さんもブログ「シュタインズゲートの選択」で書いていましたが

藤井聡さんの批判(「大阪都構想:知っていてほしい7つの事実」)にたいして

構想推進派が激しく反発したことは

反対派を利する結果となった可能性が高い。

 

かりに推進派がこう反応していたらどうだったでしょう。

〈藤井教授の指摘は、全面的に賛同はしないものの、的確なところも少なくない。

よって構想実現のあかつきには、教授の挙げた問題が生じないよう、

藤井教授を「特別区移行顧問」に迎えたい。

これだけ問題点を事前に察知できる人間が顧問をやってくれれば大丈夫!〉

 

都構想、可決されたかも知れませんよ。

 

つまりは「賞賛=利=味方、批判=害=敵」という二分法を脱して

利となる批判もあれば、害となる賞賛もある

というパラドックスを受け入れるのが大事なのです。

 

「右か左か」の時代同様、「賞賛か批判か」の時代も終わった!

そんなわけで、「愛国のパラドックス」!!

 

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ではでは♬(^_^)♬