2019年4月30日をもって
今上陛下が譲位されることになりました。
5月1日には皇太子殿下が即位され、
改元が行われますので
いよいよ平成も終わりが見えてきたことに。
実際、「一年を通じてずっと平成」というのは
来年が最後になるのです。
ちなみに譲位の日取りについては
2018年12月24日譲位、25日即位の官邸案と、
2019年3月31日譲位、4月1日即位の宮内庁案があったそうですが
どちらも相手側の案が気に入らず
現在の形に落ち着いたとか。
海外でも話題になっているようです(ロイターの動画つきツイート)。
とはいえこの記事によると、
皇太子殿下が即位されたあとの皇位継承順位は
秋篠宮様が1位、
悠仁様が2位、
常陸宮様が3位ですが
これは今上陛下が譲位されてから秋篠宮様が即位されるまで、
わが国に「皇太子」がいなくなることを意味します。
皇室典範の第八条は
皇嗣たる皇子を皇太子という
と定めていますが
「皇嗣たる皇子」とは
皇位を継承すると定められた人物(=皇嗣)で、今上天皇の子である男子(=皇子)
ということだからです。
皇位継承者はいるが、皇太子はいない。
一代限りのことかも知れませんが、皇室は大丈夫なのでしょうか。
それはさておき。
「昭和」が64年続いたのに比べると、
「平成」は31年で終わり。
半分以下の長さです。
昭和は最初の20年で敗戦という破局にいたり、
新たな国のあり方を模索する10年を経て、
発展と繁栄の34年間を迎えました。
(※)戦後日本の基盤が安定するのは、55年体制の成立した昭和30年なので。
国運をグラフ化すれば
Uの字(しかも右肩のほうが顕著に高い)になるでしょうが
ならば平成はどうだったか。
あと2年残っていると言えば残っているものの
今までの推移を見るかぎり
十年ごとに悪くなっていったというのが
平成の偽らざる真実でないでしょうか。
まず最初の十年(1989〜1998年)。
華やかな繁栄(+冷戦終結)からスタートはしましたが、
翌年にはバブルが崩壊。
平成5年には55年体制が終わり、
平成7年には阪神・淡路大震災が発生します。
平成9年には消費税が5%になり、デフレ不況へのレールが敷かれる。
構造改革もこのあたりからいよいよ本格化。
で、次の十年(1999年〜2008年)。
平成13年に誕生した小泉内閣のもとで、構造改革はさらに加速。
デフレ不況からの脱却を果たせず、
経済が伸び悩む中、
格差拡大と貧困が社会問題になってきます。
貧困など、昭和末期には撲滅されたはずだったのですが・・・
さらに平成18年からは、
内閣が毎年交代するという堂々めぐりがスタート。
そして平成20年にやってくるのが
かのリーマンショックでありました。
ちなみに平成19年には、一人当たりGDPでシンガポールに抜かれます。
そして、そのあと(2009年〜2017年)。
平成21年に誕生した民主党政権はみごとに失敗。
平成23年には東日本大震災が発生。
同年、GDPで中国に抜かれました。
平成24年に誕生した安倍内閣(第二次以後)に
日本再生の希望が託されたわけですが・・・
平成26年の消費税8%アップをきっかけにデフレ脱却は(また)失敗。
ついでに中国の覇権志向強化と、
北朝鮮の核・ミサイル開発によって、
安全保障をめぐる環境もズルズルと悪化。
他方グローバリズムは着実に進行、
いよいよ移民外国人労働力の本格的な受け入れまで・・・
(>_<)(×_×)遺憾ながら総崩れ!!(×_×)(>_<)
戦後のジャップ!
よるべなき民
国を保守することあたわず
かような国で、なぜ永らえねばならぬ
夢幻能「西部翁」の調べが、あらためて響いてくるではありませんか。
で、2019年には消費税10%ですぞ。
ふたたびコメントする気がしないので
まあ、この3冊を読んでやって下さい。
あ、そうそう。
12月6日(水)、『FRONT JAPAN 桜』でキャスターをやります。
今回の共演は浅野久美さん。
ぜひご覧下さい!
ではでは♬(^_^)♬
(↓)2014年、三橋貴明さん主催のパーティーにて。
3 comments
momo says:
12月 5, 2017
「世界は平和で豊かになった。もう戦争に行く事も、食べ物に困る事はない。そんなものおとぎ話にしか残らない」と言っていた小学校の先生を思い出します。
あれから約10年、今まさに戦争に突入し食えなくなりそうです。私もこの先生みたいに生きられていたら人生楽しかったろうに。昭和に生きた人たちが羨ましいです。
Koba says:
12月 7, 2017
中野剛志先生が「今年は来年より間違いなくいい年です」とおっしゃってから、毎年師走になるとこの言葉を噛み締めてしまうのですが、こんな10年間も次の10年に比べたらmagnificentとしか表現出来ないかもしれませんね☆
けんちゃん says:
12月 8, 2017
はじめまして。
僕は地方の小さな町に住んでいます。
現在31歳です。
20数年前に読んだ歴史のマンガでは
キノコ雲を背景に「そして戦争が終わった」などと書かれ
その後、経済発展していく日本が描かれていました。
最終ページにはお決まりのセリフ。
“これからの未来は僕たちが作っていくんだ”
希望に満ちた漫画の主人公の少年。
彼は一番豊かな時代で時が止まっている。
ごめんね。
僕たちが作った未来は再び戦争になるかもしれないんだ。
その当時は戦争がフィクションみたいだった時代。
今度は豊かだった時代がフィクションになる日も
あり得るかもしれませんね。