このタイトルを見て

捏造だ!

印象操作だ!

と感情的になる方もいらっしゃるかも知れません(※)。

 

(※)本ブログの読者は、洗練された知性の持ち主ぞろいなので

まさかとは思いますが、念のため。

 

しかし、

その指摘は当たらない(Ⓒ菅義偉)。

 

というか、

安倍内閣のもとで、日本は危機から国難に移行した

とする認識が

かりに捏造であり印象操作だとするならば

その責任を問われるべきは

ほかならぬ安倍総理なのです。

なぜか。

 

9月25日、

総理は記者会見において衆院解散を公式に表明しました。

解散表明の全文はこちら。

 

28日に招集される臨時国会冒頭で解散するようなので

所信表明演説

北朝鮮への非難決議

やはりすっぽかす模様です。

 

国会で所信(=自分の信じるところ)を表明せず

国民に何の信を問うのか?

 

北朝鮮にたいする圧力の必要性を訴えつつ

なぜ非難決議をしないのか?

 

自分の政策に確信を持っているのなら

代表質問への返答を通じて、さらなるアピールを計ったほうが得策ではないか?

 

だいたい生産性革命だ、人づくり革命だと説くヒマがあったら

なぜ憲法改正について語ろうとしないのか?

 

(↓)「革命派の行動原理は困難を避けて逃げ回ることのようだ」(エドマンド・バーク)

フランス革命の省察

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・・・などなど、

ツッコミどころは多々あるものの、

それらは脇に置きましょう。

 

ポイントは総理が

今回の解散について

「国難突破解散」と位置づけたこと。

 

ここで総選挙をやると

なぜ国難が突破できることになるのか、

私は正直、理解できません。

 

最近、支持率が回復傾向にあるとはいえ

今回の選挙で、自民党は議席を減らす可能性が高いのです。

政権交代はないとしても、

国民の信任を十分得られない結果に終わったら、

国難突破の上で、かえってマイナスではないのか?

 

しかしこれも、脇に置きましょう。

 

私が注目したいのは

2012年12月に首相の座へとカムバックしたとき

安倍総理が自分の内閣を

「危機突破内閣」と名づけたことなのです。

 関連動画はこちら。

 

してみると、

総理の言葉の使い方がよほどいい加減だというのでないかぎり

安倍内閣のもとで

日本は危機から国難に移行したことになる。

 

むろんこれは

 安倍総理が経世済民に失敗したことを意味します。

 

解散表明の冒頭、

総理はアベノミクスの成果なるものを強調していましたが

そんなものは表向き。

「国難突破解散」と名づけたかぎりは

今までの失政を認めた敗北宣言だと言わねばなりません。

 

そして、政治は結果がすべて(Ⓒ安倍総理)。

4年半以上かけて結果を出せなかった、とみずから認めた内閣を

どこまで信任すべきかは、

控えめに言っても微妙でしょう。

 

そうでないとすれば

総理の発言には論理的な整合性や一貫性などなく、

その時々でアピールしそうなフレーズを適当に口走っているだけ

ということになる。

 

そのような総理を中心とする内閣を

どこまで信任すべきかは、

控えめに言っても微妙でしょう。

 

(↓)だから、どっちに転んでもダメだと言うのですよ。

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ついでに今回の選挙では

あの小池百合子都知事が

「希望の党」をひっさげて参戦。

消費税凍結まで公約で謳うとか。

 

炎よ、希望と共に歩め! ってか?

 

(↓)藤井さんが絶望に陥らないことを祈るのみ。

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この世はすべて宇宙のジョーク

とは、

イギリスの魔術師アレイスター・クロウリーの名言ですが

日本の選挙も、すべてジョークのようであります。

 

ではでは♬(^_^)♬