今年の4月、

アメリカ議会で行った演説「希望の同盟へ」の中で

安倍総理はTPPが持つ長期の戦略的価値

AWESOME と形容しました。

 

この言葉の意味合いについて

ある親しい友人から問い合わせがあり、

私が「スゲー」「マジでイケてる」「ガチヤバ」と返答したことは

みなさんも多分、ご存知でしょう。

 

ご存知でない方は

本年5月18日の「ちょっと awesome な話」という記事をどうぞ。

awesome でブログ内検索すると簡単にたどりつけます。

 

しかるに。

 

昨日の記事「〈政治的機能不全〉とは」でご紹介した

マイケル・グッドウィンとダン・E・バーの漫画

「ECONOMIX」のTPP特集にも

みごとにそっくりの箇所があるのですよ。

 

当該箇所は9ページ。

自由貿易は良いことずくめではないし、

とりわけ資本の移動が自由になると弊害が多いと説明したあと、

グッドウィンさん、こう語ります。

 

断っておくけど、

経済学者はタコの集団にすぎないとか、

そんなことを言いたいわけじゃない。

僕が今まで説明してきたことだって、

すべて経済学者が論じたことなんだ。

 

ただし注意してほしいのは、

良い経済学者の議論には特徴があること。

さまざまな条件を考慮するから

安易に断定的な主張はしないのさ。

ところがメディアにしばしば顔を出すのは

国際金融資本の回し者か、

または悪い経済学者とくる。

 

で、このコマにどんな絵が描かれているかですが・・・

 

液晶テレビの画面に

見るからにいかがわしい雰囲気の学者風オッサンが映っています。

漫画の文脈にしたがえば

この人物は国際金融資本の回し者か、

または悪い経済学者となるでしょう。

 

そして学者風オッサン、

テレビショッピングのセールスマンのごとき身振りでこう言うのですよ。

 

 FREE TRADE IS JUST PLAIN AWESOME!

自由貿易ってさ、マジにガチヤバでイケてるんだよ!

 

・・・そうです。

AWESOMEという言葉は

こんなときに使われるのです。

 

この漫画が発表されたのは2014年。

総理演説の前になります。

そこにTPPがらみで AWESOME が登場していた。

 

くだんの一致は、いったい何を意味するのでしょうか?

いろいろな解釈が可能とは思いますが、

結論はみなさんでお出し下さい。

 

ではでは♬(^_^)♬