6月17日の記事
「禁煙をめぐる保守的な話」について
GUY FAWKES さんからこんなコメントが寄せられました。
抜粋してご紹介しましょう。
当記事の保守的な話から一つ思い立ったので
関連してある創作物を取り上げたいと思います
それは今から5年前の2011年3月9日(←時期に注目、欧州では3月11日に発売)に
アメリカで発売された
架空戦記FPS(一人称視点シューティングゲーム)作品、
その名も「HOMEFRONT(ホームフロント)」
物語は2012年、北朝鮮の金正日総書記の死去を受けて
(発売当時は存命だった事に留意)
後継として就任した金正恩が
朝鮮半島南北統一を成し遂げノーベル平和賞を受賞、
大朝鮮連邦(Greater Korean Republic)が誕生、
軍事プレゼンスの必要性低下を受け在韓米軍が撤退。
その後の2015年、石油資源の危機感が続く中、
サウジアラビアとイランの紛争が勃発
(現実では紛争勃発まで行かずとも、国交断絶状態になっている事に留意)、
ロシアの欧州向け原油供給削減により価格急騰。
なんと翌年2016年、米軍が日本を筆頭とする東アジア諸国から全面撤退!
(現実では今年、トランプ現象が席巻)
社会情勢不安を受けアメリカ全土で戒厳令が布告、
更に大朝鮮連邦の特殊部隊が「中国の原子力施設」を攻撃し破壊!
日本に対しても「降伏しなければ同じ運命を辿るだろう」として
日本はASEAN諸国と共に全面降伏、
以後六ケ所再処理工場を利用される等の属国となる。
遂には大朝鮮連邦は人工衛星をカンザス州上空で爆破、
EMP(電磁パルス)を発生させアメリカ全土のインフラを破壊。
そして、2026年。大朝鮮連邦はアメリカ本土への大規模侵攻を行いほぼ全土を支配下に収める…
一言に荒唐無稽な世界観なのですが実際のゲームシステムは兎も角、
設定が予言的にかなり的中している事に驚きました。
しかも、この脚本を執筆を担当したのは何方と思います?
なんとマーロン・ブランド主演、フランシス・フォード・コッポラ監督作
「地獄の黙示録」のジョン・ミリアスなんですよ!
「地獄の黙示録」の脚本は
厳密にはミリアスとコッポラの共作ですが
それはともかく。
ジョン・ミリアス、
ハリウッド映画人の中ではタカ派との定評があり
1984年には「若き勇者たち」という映画を監督しました。
原題は「RED DAWN」(赤い夜明け)。
ソ連(当時)に侵略されたアメリカで
若者たちが抵抗に立ち上がるというものです。
つまり「ホームフロント」は、
その21世紀版ということになるのですが・・・
なんとこのゲーム、
もともとは中国がアメリカを侵略するという内容だったとか。
それが諸般の事情により
大朝鮮連邦(って、つまり北朝鮮)に変更されたそうです。
のみならず。
「若き勇者たち」は2012年、
ダン・ブラッドリー監督によってリメイク版が製作されました。
しかるにこの映画も、
もともとは中国がアメリカを侵略するという内容だったにもかかわらず、
途中で悪役が北朝鮮に変更されています。
ハリウッド、
ないしアメリカのエンターテインメント業界では
今や中国を悪役にしないという約束事があるのでしょうか?
なおウィキペディアを見ますと
「若き勇者たち」は
400万ドルの製作費で
3800万ドルの興収(しかも北米のみ)を稼ぐヒットになっています。
ひきかえリメイク版「レッド・ドーン」は
6500万ドルの製作費で
4800万ドルの興収(北米のみかどうかは不明)と振るいませんでした。
こう言っては何ですが
北朝鮮がアメリカを侵略するというのは
さすがに荒唐無稽すぎると受け止められたのでは?
ではでは♬(^_^)♬
4 comments
玉田泰 says:
6月 19, 2016
ハリウッドなどで中国が悪役にされないとしたら、理由はズバリチャイナマネーじゃないでしょうか?
いや、何の確証もありませんが(笑)
中国ってプロレスの図体のでかい、タフなヒールにピッタリって感じですよね。
どんなに批判されても着実に領土の拡大を進めるし、やっぱり洒落にならない存在感があります。
ヒステリックなだけの北朝鮮なら、手玉にとれる感じでも。
Guy Fawkes says:
6月 19, 2016
早速、取り上げていただきありがとうございます。
そういえば、ジョン・ミリアスはクリント・イーストウッドの代表作である「ダーティーハリー」と
続編の「ダーティーハリー2」の脚本も担当されていましたね。
実は「本当は中国が悪役になる予定だった…」のくだりは先生自身に調べていただきたく
敢えて伏せさせていただきました、どうもすみません。
中国が悪者として登場する作品というと、私が知る限りではソ連軍の伝説的狙撃手であるヴァシリ・ザイツェフを主人公とした
ジュード・ロウ主演の戦争映画「スターリングラード」を撮った、フランス出身の映画監督である
ジャン=ジャック・アノーによる登山家のハインリヒ・ハラーとダライ・ラマ14世との交流を描いた
ブラッド・ピット主演作品「セブン・イヤーズ・イン・チベット」でしょうか。
勿論、公開後に中国共産党は猛烈な抗議をしたご様子。
この作品も製作費が7000万ドルに対して興行収入は3800万ドル足らずと振るいませんでした。
ちなみに先に挙げました「ホームフロント」もあまり高評価を得てはいません…(苦笑)
ストーリーや脚本以上に主にゲームシステムについて、ですが。
のっく says:
6月 19, 2016
いつも楽しく拝見させていただいています。
以前チャンネル桜の討論でも同じようなことが話し合われていたと思います。
1/3【討論!】映画を通して見る現代世界[桜H28/3/26]
話題の?実写版「テラフォーマーズ」について
前田有一さんが、原作では中国が裏切るのに実写では…
というようなことを話した後、日本版ジェームズボンドがいない!という話になっていたかと。。
最近ふとしたことをきっかけに
「名探偵コナン 絶海の探偵」という作品を見る機会がありました。
なんとこの映画、防衛省と海上保安庁が全面協力して制作されたとか。
内容は、主人公のコナンがイージス艦のクルーズに招待されるのですが…
なんとイージス艦の船内に「某国の」スパイが乗り込んでいて、イージス艦の機密データが盗まれた!!
コナンたちはスパイを見事捕まえられるか!?
という内容でした。
防衛大臣直轄の「情報保全隊」が活躍するシーンなどもあり、子供向けの映画か?と疑う内容でしたw
ネタバレになってしまうのですが、
「某国のスパイ」…明らかに中国だよなぁ…と思わせるシーンがありますw
でも映画の最後まで「某国」で通されています。。。
しかし、個人的にコナン君が日本版ジェームズボンドになることを期待しています。
というのも「名探偵コナン」という作品、
2013年くらいまではFBIやCIAの捜査官がメインでカッコよく活躍するのですが、
ここ最近になって急に「愛国心の強い公安の人間」が活躍しだすようになるのです!
しかもその「愛国心の強い公安の人間」、名を安室(あむろ)といい
アニメの声優は、機動戦士ガンダムでアムロ・レイ役の古谷徹さん!
アムロ・レイも時代とともに変わるのですねw
長々と失礼しましたm(_ _)m
kazu says:
6月 20, 2016
おはようございます。
春名幹男氏の「仮面の日米同盟」という新書を読みました。衝撃的な本です。
現在の在日米軍は日本防衛のために存在するのではない、ということが機密解除されたアメリカの公式文書に記載されている・・という事実が掛かれているのですが、同署には沖縄返還交渉の経過も機密文書に基づき記載されております。
その中で、ニクソン―キッシンジャーは日本の頭越しに周恩来と対日政策について議論していたことが暴かれています。
中国重視は今に始まったことではないのではないでしょうか。