今年の冬、

最も話題を集めている映画と言えば

やはりこれでしょう。

 

スター・ウォーズ フォースの覚醒。

 

2005年の「シスの復讐」いらい

10年ぶりの新作ですし

1977年〜1983年の三部作(エピソード4〜6)で描かれた出来事の

その後が描かれる。

 

ご存知の通り、

1999年〜2005年の三部作(エピソード1〜3)は

その前の時代を描いたものでしたからね。

 

しかるに。

ここで「スター・ウォーズ」について

面白いコメントをした人がいます。

 

「ゴッドファーザー」「地獄の黙示録」で知られる

映画監督フランシス・コッポラ。

 

じつはコッポラ、

「スター・ウォーズ」の生みの親ジョージ・ルーカスとは

半世紀近い親交があります。

コッポラが兄貴分で、ルーカスが弟分。

 

ルーカスの長編デビュー作

「THX1138」

つづく第二作

「アメリカン・グラフィティ」

ともにコッポラがプロデュースしました。

 

だからというわけではありませんが

「スター・ウォーズ」における宇宙海賊ハン・ソロの人物像は

コッポラとよく似ているのだそうです。

 

片や「地獄の黙示録」の冒頭には

「G・ルーカス大佐」という人物がチョイ役で登場。

しかもルーカス大佐を演じているのが

ハン・ソロことハリソン・フォードだったりするんですな。

 

ちなみに「スター・ウォーズ」や「インディ・ジョーンズ」の大ヒットで

兄貴分以上にビッグになったルーカスは

コッポラの映画「タッカー」(1988年)をプロデュースし、

若き日のお返しをしていたりします。

 

さて。

そのコッポラは、「スター・ウォーズ」について何と語ったか?

こうです。

 

スター・ウォーズの大ヒットは

ルーカスにとって良くなかったと思うんだ。

それまでのルーカスは、

実験的なことをやりたがる野心的な監督だった。

それがスター・ウォーズの後は、

ヒット狙いの超大作映画ばかり手がけざるをえなくなって

ついにそこから抜け出せなかったんだよ。

 

兄貴分の負け惜しみか? という感もなくはないものの

コッポラの言葉にも一理ある。

ルーカス自身、

自分が本当にやりたいのは

「スター・ウォーズ」のような伝統的なつくりの映画より

ストーリーやキャラクターもないような抽象的・実験的な作品なんだと、

何度かインタビューで語っているのです。

 

あれだけの世界的ヒットを飛ばして

大変な額のお金を稼いだら

やりたいことは何でもできるようになりそうなものですが

じつは違うんですね。

 

自分の成功に縛られて

逆にやりたいことができなくなる、

そういうことも起きるのです。

 

ルーカスは最近、

自分の会社をディズニーに売却しましたが

これは彼にとって、巨大すぎる成功から自由になるという意味合いを持っていたのかも知れません。

 

ちなみにコッポラ、

かつての弟分にこんなメッセージを送っています。

 

ずいぶん年月が経ってしまったが

あれだけ金を稼いだんだから

今からでも実験的な映画をつくってほしいね。

彼はやると言っていたよ。

 

ではでは♬(^_^)♬