『平和主義は貧困への道』、

おかげさまで好調が続いています。

 

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Amazonの日米安全保障部門では、

この三週間、ほぼ一貫して

売れ筋1位・ほしい物1位の二冠。

 

つられたわけでもないでしょうが、

昨日は『新訳 フランス革命の省察』もフランス史部門1位となりました。

ダブル1位

ツイッターにはこんなコメントが。

 

名著というのは、自身に内在する「暗黙知」を正確に言語化してくれ、

かつ、現実を認識する際の「新しいパラダイム(物語)」を提供してくれる本だと思う。

佐藤先生の「平和主義は貧困への道」は、自分の周囲でも、絶賛している人が多いです。

若い学生さんにも、読まれるべき書籍だと思っています。

元のツイートはこちら。

 

あるいは、こんなコメントも。

我が国、現状の因果関係を丁寧に愉快に紐解いてくれます。

私が四十路にして独身なのは「平和主義者」だから・・・ということにしておこう(笑)。

元のツイートはこちら。

 

「そんな平和主義、捨てちゃいなさいよ♥」と、お姉さんが言っています。

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ついでに、きたる19日には

低迷と衰退の平成に、みんなで引導を渡そう!

というトークライブが控えていますからね。

 

チラシ画像

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そうそう、5日の金曜日には

佐波優子さんと「FRONT JAPAN 桜」をやりました。

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石破茂陣営の例の小説

「柔らかい日本 あるいはイシバ内閣にワタシたちが夢想する未来」

さらに詳しく取り上げています。

ぜひご覧下さい。

動画はこちら。

 

こちらのコメント欄にも、こんなコメントが来ました。

 

「平和主義は貧困への道」読みました。

佐藤先生の最高傑作の一つだと思います。

結構ページ数ありましたが2日で読んでしまうくらい面白かったです。

 

みなさん、ありがとうございます!!

 

・・・さて。

 

9月30日、なかなかに楽しい事実が報じられました。

ドナルド・トランプ大統領が、

ウェストバージニア州で開かれた選挙集会の演説で

北朝鮮の金正恩委員長と恋に落ち、

今や相思相愛である

と、熱愛宣言したのです!!

まずはこちらの記事をどうぞ。

 

「なるほど、落ちると言ってもいろいろあるわけだ」(※)個人の感想です。

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これについては

日テレの NEWS24 が該当箇所の映像を紹介。

なるほど、ハッキリ言っています。

 

We fell in love. Okay?

(オレたちは恋に落ちたんだよ。構わないだろ?)

じかにご覧になりたい方はこちら。

 

ドナルド・トランプと金正恩は

どちらも男性のはずなので

自民党の某女性議員の発想にならえば

米朝関係には生産性がないということになりますが

それは脇に置きましょう。

 

某文芸評論家の発言ではありませんが

国際関係にも生きづらさってヤツがあるんですよ、きっと。

 

だからこの世は宇宙のジョーク、あっソレ♬

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冗談はさておき、

英語版ハフィントンポストに掲載されていた動画から

トランプ発言をさらに詳しく紹介すれば以下の通り。

 

(拘束されていたアメリカ人の解放、

朝鮮戦争に従軍した米軍兵士の遺骨返還、

核実験・ミサイル実験の停止など、

自分の成果を強調したうえで)

 

オレはキムが好きで、あいつもオレが好きなんだよ!

認めたって構わないだろ?

いいだろ?(聴衆、歓声)

 

ここが面白いところなんだが、

首脳会談をやるにあたり、オレはあいつに強硬な態度を取った。

それはあいつも同じこと。

で、いろいろあったんだが

結局、オレたちは恋に落ちたんだよ。(聴衆、笑い)

マジだって!

あいつはオレに美しい手紙を書いてくれた。

素晴らしい手紙さ。

もとの英語で聞きたい方はこちら。

 

つまりはどちらも

しょうもないツンデレ同士だったという次第。

金正恩から来た手紙の美しさを自慢するところなど

なんとも少女趣味丸出し、

夢々しくも乙女チックではありませんか。

トランプ、あんがい女子力が強いのでは?

 

(※)記事の内容と直接の関係はありません。

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ちなみに手紙自慢の後には

「あんなヤツと恋に落ちるなんて何てことだ、許せん!」

とか怒り狂う連中もいるだろうが

オレに反対する人々は

今じゃすっかり少数になっちまったからな

というオチがついていました。

 

トランプは二回目の米朝会談も近く開催されるだろうと発言していますが

ここまで来ると

もはや小林明子さんの1985年のヒット曲

「恋におちて -Fall in Love-の世界ではありませんか。

 

Darling, I want you 逢いたくて

ときめく恋に駆け出しそうなの・・・

 

あまりのことに日本国内の報道では

 冗談めかしながら良好な関係を強調した(朝日新聞デジタル)

とか

トランプ節で良好な関係をアピールした(日テレ NEWS24)

といったふうに、

熱愛宣言を真面目に受け取ろうとしないし姿勢が目立つ。

 

しかし、はたしてこの姿勢は妥当か?

考慮されるべき点は以下の通り。

 

1)トランプは少なくとも2回、金正恩と恋に落ちたと言った。

2)どちらの場合にも、「構わないだろ?」「マジだって!」と、聴衆に支持を求めた。

3)告白だけでは飽き足らず、相手からの手紙(つまりラブレター)を自慢してみせた。

4)さらに自分の発言にたいする批判まで想定し、先回りして封じようとした。

5)告白の際の口調や表情に、とくにおどけた様子はない。

(※)批判を想定する箇所ではおどけているが、それは別の話。

6)冗談にこそホンネが出るというのは、心理学でしばしば指摘されることである。

 

おいおい、これって何気に本気なんじゃないのか?!

 

「いやはや、いかなるクライテリオンで対峙したものか・・・」(※)個人の感想です。

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関連して紹介したいのは

かの『戦場のメリークリスマス』に関する、大島渚監督の発言。

 

ここでは第二次大戦中、日本がジャワに設置した捕虜収容所を舞台に

日本軍のエリート将校ヨノイ大尉が

敵であるイギリス軍将校ジャック・セリアズにたいして

恋に落ちる様子が描かれます。

 

金正恩をさんざん敵視したあと

熱愛告白をやらかしたトランプと

シチュエーションが妙に似ているのですが

とまれ、大島監督の発言をどうぞ。

 

(映画でとくに観客に伝えたいことは)

人間とはこんなにも

自分の気持を誰かに伝えたいものだ、ということかな。

それは飢えた人間が

食物をほしがるのと同じほど激しいものなのだ。

それが出来ないと

刃を持ってまで伝えたいと思うようになる。

それが暴力であり戦争だと思います。

(大島渚『答える!』、ダゲレオ出版、41ページ)

 

しかるに注目されるべきは

この発想に従うと

違った意見に耐えられず、

自分に合わせることを要求せずにいられない独裁者タイプの人間ほど、

じつは自分の気持ちを伝える機会に飢えている

ことになる点。

 

というのも、

気持ちが本当に伝わったかどうかは

相手が自発的に自分に合わせてくれるかどうかでしか

計ることができない。

 

けれども独裁者タイプの人間は

その前に自分に合わせることを要求してしまう。

気持ちが本当に伝わったかどうか

確認する方法がなくなるのです。

 

してみると、

どちらも独裁者タイプであるトランプと金正恩の間に

理屈を超えた共鳴関係、

つまりは恋愛感情のごときものが芽生えたとしても

じつはおかしくないのではないか?!

 

しかもこうなると、

それまで敵対していればいるほど

対立関係を超えて分かり合えたという感動が生じ、

恋愛感情は強くなります。

 

人を好きになるのは、ときに非常に簡単なんだよ、うん。

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もちろん、トランプと金正恩の恋愛は

二人のこじらせ系女子が、ふとした拍子に親近感から惹かれあっている

ようなものですから

この先どうなるかは分かりません。

 

こういう恋にかぎって

ちょっとしたことで大喧嘩

なんてことになりがちですからね。

 

しかし看過しがたいのは

ここで述べた心理的メカニズムがトランプに当てはまるとした場合、

大統領は

1)独裁的な性格が強く、

2)敵視している相手ほど

ふいに好きになる可能性があるということ。

 

アメリカのペンス副大統領は4日、

中国が軍事と経済の両面で

覇権志向を強めていると厳しく非難、

通商のみならず安全保障でも対決姿勢を打ち出しました。

関連記事はこちら。

 

わが国の保守派が聞いたら、

「習近平、ザマみれ!」と小躍りしそうな話です。

 

とはいえ、そうやって緊張が高まった後

トランプが習近平と会って、恋に落ちたらどうしますか??

北朝鮮のときは、完全にこのパターンだったのですぞ。

 

ついでに

1)独裁的な性格が強く、

2)アメリカと長らく対立してきた

ロシアのプーチン大統領にたいして

トランプが妙に弱腰なのも、みなさんご存じの通り。

 

オレは習が好きで、あいつもオレが好きなんだよ!

認めたって構わないだろ?

いいだろ?

 

そんな告白を彼がしでかす日も

あんがい近いかも知れません。

 

逆にトランプにひたすら添い遂げっぱなしで

ツンデレの「ツン」の字もないような極東亡国、

もとへ極東某国は

彼の恋心をもっとも刺激しないタイプの国。

 

極東某国にしてみれば、

私こそ、ずっとアメリカさまのアジア現地妻だったんだから!

というプライドがあるのかも知れませんが

正妻でない以上、捨てられるリスクはつねにあります。

 

さあ、どうなる現地妻?

・・・これもまた、『平和主義は貧困への道』の後半で論じています。

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ではでは♬(^_^)♬