西アフリカにおけるエボラ出血熱のアウトブレイク(感染拡大)は

何やら壮絶なことになっていますね。

 

過去最大規模の流行とか。

 

WHO(世界保健機構)も8月8日の時点で

「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」

を宣言しました。

 

エボラは空気感染しないから

(まだ)良いようなものの、

でなければ今頃

世界じゅうに広まっていることは確実。

 

致死率は70%ですが

90%に達する場合もある

という話なので、

そうなったら最後

人類絶滅とまでは行かなくとも

現在の文明は間違いなく終わります。

 

たしか1980年代末、

「致死性が高く、空気感染する新型ウイルスのアウトブレイクが起きたらどうなるか」

というシミュレーションが

ハワイで行われたと記憶しています。

そのときの結論は

30日以内に全世界に蔓延して

破局的な事態にいたる、というものでした。

 

ここで思い出されるのが

小松左京さんの代表作のひとつ

「復活の日」。

 

ちょうど半世紀前、

1964年に発表され

1980年には映画にもなりました。

 

MM88と呼ばれる

細菌兵器が

誤って世界規模で流行、

人類はほとんど滅んでしまう。

 

しかしMM88、

気温が零度以下の環境では休眠状態になる

という特徴を持っていた。

 

つまり南極大陸にいた人々だけは

感染せずにすんだのです。

 

こうして南極大陸を拠点に

文明維持の試みが始まるのですが・・・

 

なんとアメリカの某将軍が

死ぬ前にARS(全自動報復システム)を起動させていたことが分かる。

 

ARSとは

アメリカに核攻撃がなされた場合、

自動的に反撃のミサイルを発射するシステムです。

 

そしてワシントン周辺で大規模な地震が発生するという予測が!

 

地震の衝撃を核攻撃と誤認して

ARSが作動したらどうなるか。

ついでにミサイルの中に、南極(のロシア基地)を狙ったものがあったらどうなるか?

 

・・・という話。

 

数日前、映画の冒頭部分を久しぶりに観ましたが、

公開当時より今のほうがリアリティがありましたね。

 

すぐれた作品は、完成後も成長をつづけるもの。

「復活の日」も例外ではなかったわけです。

 

この話、明日も続きます。

ではでは♬(^_^)♬