1818年、ヨーロッパ。

 

1789年、フランス革命によって始まった大動乱は

ナポレオンの没落(1815年)によって

やっと幕を下ろしました。

 

ウィーンに集まった主要国代表は

オーストリアのクレメンス・フォン・メッテルニヒと

フランスのタレーラン・ペリゴールを中心に

「復古」を基本方針とする

新たな国際体制を構築しようとします。

 

復古とはつまり、物事をフランス革命以前の状態に戻すこと。

 

しかし問題は

この時代のヨーロッパでは産業革命も起きてしまったこと。

 

科学のさまざまな分野で

画期的な発明・発見がなされることで

テクノロジーは急速な進歩を始めました。

 

そしてそれが、産業化を通じて

社会のあり方をどんどん変え始める。

 

政治指導者たちが

いかに復古をめざそうと

この流れを止めることは不可能。

 

歴史は大きな転換点を通過したのです。

 

そんなとき、

メアリー・ゴドウィン・シェリーという

まだ20歳そこそこの女性が

ある小説を発表しました。

 

「フランケンシュタイン、または現代のプロメテウス」。

 

SF界の巨匠、アイザック・アシモフによって

「史上初のSF小説」

と呼ばれた作品です。

 

この作品は大評判となり、

古典として読み継がれますが、

1931年、アメリカで映画化されたことにより

さらに有名になりました。

 

そう、これがあの「フランケンシュタイン」

(ジェームズ・ホエール監督)です。

 

フランケンシュタインはドラキュラと並ぶ

ホラー映画の代表的キャラクターとなり、

以後も繰り返しスクリーンに登場しました。

 

しかし2014年、

オカルト・アクション・ヒーローとしてのフランケンシュタイン

という

まったく新しいフランケンシュタイン像を提示する作品が出現したのです。

 

スチュアート・ビーティー監督の

「アイ・フランケンシュタイン」。

 

「われはフランケンシュタイン」というタイトルからして

ワイルドな感じがしませんか?

 

日本では9月6日より公開されますが、

私は一足先に試写で見て

これは面白い! と感心しました。

 

7月の「リアリティのダンス」同様、

この作品の魅力をシリーズでお伝えしてゆきましょう。

 

というわけで、まずはスチールをどうぞ。

同作品の宣伝を担当しているフリーマン・オフィス社のご好意で提供していただいたものです。

これが2014年型フランケンシュタインだ!

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『アイ・フランケンシュタイン』

9月6日(土)より新宿バルト9ほかにて全国ロードショー!

© 2013 LAKESHORE ENTERTAINMENT GROUP LLC AND LIONS GATE FILMS INC.

 

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ではでは♬(^_^)♬