1994年に公開されたゴジラ映画
「ゴジラ VS スペースゴジラ」(シリーズ21作目)に
佐藤健志ならぬ
佐藤清志という人物が出てくることは
以前もお話ししました。
詳細は8月6日配信の
「わがゴジラ映画出演記」をご覧下さい。
しかし!
今夏のハリウッド版「ゴジラ」にも
冒頭、ケンジという人物がちょっと出てくるのにお気づきでしょうか。
この映画では1999年、
富士山麓にある原発の町ジャンジーラで
大地震が起きます。
どういう地名だ?
とツッコミを入れたくなりますが
いかにも日本風の地名にすると
類似の名を持つ自治体から抗議される恐れが強い。
だって地震の結果、原発はみごとにメルトダウン、
ジャンジーラは人の住めない町になるんですからね。
どう考えても日本らしからぬ地名になっているのも
致し方ないことでしょう。
それはともかく。
で、ジャンジーラ原発には
ジョー・ブロディとサンドラ・ブロディというアメリカ人夫婦が働いている。
サンドラはこの事故で犠牲になるのですが
その際、何人かの同僚が一緒に亡くなります。
ところがその際、サンドラはこう言っているんですよ。
Kenji, are you alright?
字幕でもちゃんと
ケンジ、大丈夫?
となっていました。
おっと!!
これって、わがハリウッド・デビューということ?
佐藤は鈴木と並んで、日本で最も多い姓のひとつ。
つまりジャンジーラ原発のケンジ君、
フルネームが
サトウ・ケンジである可能性は非常に高い。
ついでにこの映画、渡辺謙さん演じる日本人科学者に
「芹沢猪四郎」
(注:「ゴジラ」一作目に登場した科学者・芹沢大助と
同作の監督・本多猪四郎の組み合わせ)
という名前がつくなど、
日本版ゴジラへのリスペクトも強いのです。
ちなみにサンドラを演じたのは
フランス出身のジュリエット・ビノシュ。
私も好きな女優さんです。
・・・そのビノシュと一緒に死ぬとはね!
というわけで、ハリウッドも一目置いた(かも知れない)
「震災ゴジラ!」のカバーをどうぞ。
ではでは♬(^_^)♬
2 comments
akkatomo says:
8月 23, 2014
日本風でないという批判をするのならば、日本の西洋風でないフィクションの名前について
語られて然るべきであります。故に、私は寛大にも彼らの表現を許すでせう
問題は表現の正しさというより、内心の示すところでありましょう
つまり、富士山麓のゴジラは製作者の持つ彼方への畏れである!
未来への不安であり、確かならざる現在への不満であります
それを表すに、過去から借用した単語を用いる。実に興味深い
頓珍漢 says:
8月 24, 2014
今更ながらカバーデザインを、ジーーーーーーッと、観ていましたら、
ゴジラのシルエットに日本列島が重ねられていたことに驚きました。(一応は買って読みました)
「いいカバーの仕事してらしたんですねぇ」(誰の口癖か忘れました)
「あんたなんかに今更気づかれても嬉しくなんかねぇょ」(デザイン者の台詞を仮想してみただけです)
もう最近私、自尊心失いっぱなしなんです。勘弁してください。
日本も欧米の擬似政策から離れてもいい時代にきたのではないかと思いました。
自分でも精神分裂したコメントと思うのですがお邪魔しました。