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だんだん、さびれてきている感もある
現在の日本ですが。
自然はまだまだ美しい。
温泉に行ったついでに、富士山を撮ってきました。
この美しさの本質は、
みずみずしさにあると思います。
たとえばアメリカの自然は、素晴らしく雄大ではあるものの
乾いているんですね。
あくまでドライなところが
独自の魅力になっていたりもします。
ひきかえ日本の自然は、しっとり潤(うるお)っている。
明治初期の東京について
「少し高いところに登って見渡すと、都市というより森のようだ」
と語ったのは、かのラフカディオ・ハーン。
昭和前半期でも、まだその名残りはあったとか。
上空から見ると緑が広がる中、
堀割が縦横に走っていて
爆撃にやってきたB29の乗組員も
美しいと感心したのではないか、
とは、吉田健一さんという人の言葉。
水は生命の源と言いますが
みずみずしさは日本の源という感じです。
山の地肌まで、どこかみずみずしい。
思えば戦後の繁栄は、
このみずみずしさを基盤としつつ
それを否定する形で行われたのかも知れません。
東京の街並みは、1964年のオリンピック開催を機に大きく変わりますが
そのとき、運河や河川がけっこう埋め立てられたはず。
水と緑の都は、
コンクリートとアスファルトの都へと変貌してゆくのであります。
むろんそれは、国民が望んだことでもあったわけで
いちがいに否定することはできないのですが
水のないところに生命はありません。
この潤い、今後も保ちたいものです。
ではでは♬(^_^)♬
4 comments
akkatomo says:
9月 11, 2014
水が利用できなくなった時が、日本においての土地の死を意味しているのかもしれませんね
くらえもん says:
9月 11, 2014
大石久和氏の『国土と日本人』によれば、戦前の方が禿山だらけで戦後の植林事業によって現在の山々が緑で覆われているということのようですが、反対に東京はコンクリ化していったのかもですね。
SATOKENJI says:
9月 11, 2014
その本、読んでみます。ありがとうございます。
たかゆき says:
9月 11, 2014
山籠れる♪
大和し麗し♫
「魚つき林」といって
古くから漁師さんたちも
山林や河川を
大切になさってきたようですね。
自然と戦うのではなく
「手入れ」というかたちで
里山を育んできた日本の文化
素晴らしいじゃあないですか。
琵琶湖西岸の里山に
居を構えるのが
ささやかな僕の夢で
ございます。