1月5日、アメリカで

『炎と怒り〜トランプ政権の内幕』

という本が刊行されました。

 

書名はもちろん、

北朝鮮にたいするトランプの発言

「これ以上、アメリカを威嚇したら

かつてない炎と怒りを見舞わせる」

にちなんだもの。

 

発言をめぐる動画はこちら。

 

核の炎上を予告したわけですが

こちらの『炎と怒り』も相当な炎上を引き起こしています。

 

著者のマイケル・ウルフは

大統領の腹心だったスティーブ・バノンを含む

200人以上の関係者にインタビューし、

それをもとに書いたとのことですが

ハフィントンポストの記事によれば

なかなか痛烈な暴露本となっている模様。

記事全文はこちら。

 

たとえば・・・

 

1)2016年6月、トランプの長男ドナルド・ジュニアは、

ヒラリー・クリントンに不利な情報を提供すると申し出たロシア人弁護士と面会したが

バノンはこれについて以下のように語った。

 

オレに言わせれば、

これは売国同然の

反愛国的なとんでもない振る舞いだ。

だが、よしんばそう思わなかったとしても

すぐFBIに通報すべきだったはずだろう。

 

ちなみにバノンは1月7日、

問題の発言はドナルド・ジュニアに向けたものではなく

その場に同席していた選対本部長

ポール・マナフォートに向けたものだったと弁明しました。

関連記事はこちら。

 

が、時すでに遅し。

トランプはバノンのことを、さんざん罵倒しています。

かつての腹心だったのにねえ。

 

2)大統領選に勝ったとき、トランプは愕然として当惑していた。

だから言ってきたでしょうに、

あの勝利はトランプ陣営にとっても番狂わせだったんだって。

 

大統領選後、

トランプ勝利は必然であるかのごとく説く主張が散見されましたが、

まあ、そんなものであります。

 

3)トランプは「友人の妻たちと寝るのが生きがい」と自慢している。

どうも大統領にとっては

恋愛は非常にやりやすいもののようです。

わが国の保守前衛たちの間でトランプ人気が高い理由も、ここらへんにあったりして・・・

 

4)イヴァンカ・トランプが政権入りしたのは、将来、大統領をめざすためだった。

どこかの女性評論家が喜びそうな話ですが、

まずは妊娠中絶について

自分の見解を明らかにするのが先決でしょう。

でないと、そのうちガラスの靴が砕けるぞ!

 

5)イヴァンカによれば、トランプの髪型は、頭頂部のハゲを隠すためのものである。

これについては、豊田真由子・元衆議院議員のコメントをぜひ聞きたいところ。

ハゲを上手に隠せるかどうかこそ、

議員秘書と大統領の違いと思われます。

え、違うだろうって?

 

・・・なんというか、

重大な事柄からゴシップネタまで

あらゆることを書きまくった本という感じ。

 

男性ファッション誌「GQ」の記事は

こうコメントしています。

 

メディアに報じられた抜粋を見るかぎりでは

『炎と怒り』の内容は

出来の悪いライトノベルじみている。

 

スティーブ・バノンがみずから執筆し、

ハリウッドに売り込もうとしたものの、

あらゆるスタジオから拒否された

映画脚本じゃないかと思わせるほど。

(※)バノンは映画業界とも関わりがあったので。

 

一言で要約すれば、

あることないことのデタラメな寄せ集め

としか思えないのだ。

 

だが・・・

 

著者ウルフのもとにはインタビューの音声記録がある。

何十時間にも及ぶ記録が、だ。

しかもトランプ政権は、すでにこの本について大騒ぎしており、

トランプとバノンの間には決定的な亀裂が走った。

もとの記事はこちら。

 

出来の悪いライトノベルじみた印象の本が

超大国アメリカの政権中枢を

揺るがしかねないとすれば

それは当該の政権について

いったい何を意味するのか?!

 

W(^_^)W\(^O^)/トランプ政権も宇宙のジョークか\(^O^)/W(^_^)W

 

「GQ」の『炎と怒り』評については

非常に面白い点があるので

あらためて取り上げるつもりです。

 

そして、同書が日本で刊行される前に

この4冊も読んでおくと良いでしょう。

 

『対論 「炎上」日本のメカニズム』帯付き書影

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ところで。

 

1月3日の記事

「謹賀新年、またはテーブルの上に選択肢はあるのか?」

でも告知したとおり、

明日、1月10日は文化放送の『おはよう寺ちゃん 活動中』に出ます。

 

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同番組の水曜レギュラー・三橋貴明さんの代わりですが

1月3日の段階で告知したことが示すとおり

これはここ数日、三橋さんをめぐって生じた騒ぎとは

関係なく決まっていた話。

 

ブログを見ますと三橋さん、

本日は下関市で講演する予定だったのです。

ゆえに、10日朝の出演は無理ということで依頼が来たのでしょう。

 

ではでは♬(^_^)♬