KADOKAWA ちょく論「踊る天下国家」の最新号が、

本日(3/25)の8:00より配信されます。

 

今回のテーマは

「<お花畑>と全体主義〜自民党大会から見えてくるもの」。

いつも通り、1時間を超える音声ファイルもついています。

 

最初にハッキリさせておけば

このタイトル、

安倍政権は全体主義(的)だ

という意味ではありません。

 

ただし先の自民党大会(3/8)で、

全体主義的なニュアンスを帯びた発言が飛び出したのは事実です。

 

くだんの発言をしたのは誰か?

総裁や幹事長など、党の中枢ではありません。

同党岩手県連のみなさん。

 

むろん、県連のみなさんにそのつもりはなかったでしょう。

主観的には、9月の知事選、および県議選に向けて

必勝の決意を表明しただけだったに違いない。

党大会なのですから、ここまでは当然のことです。

 

(※)岩手の知事選、および県議選は

2011年の前回選挙が震災によって延期されたため、

統一地方選の行われる4月ではなく、9月に実施されます。

 

ところが彼らの発言には

自分たちと利害の異なる者は<悪>であり、ゆえに排除されるべきだ

とか

政府は地方自治体を、その首長が与党系かどうかで差別して構わない

といった、

とんでもないニュアンスが入り込んでしまいました。

全体主義的と形容したゆえんです。

 

なぜ、そんなことが起きたのか?

私の見るところ、

それは例の<お花畑>という概念(=非現実的な観念論への自閉)と

深い関わりを持っています。

 

ざっくり言ってしまえば

<お花畑>的な発想にとらわれている者は

思い通りにならない現実に直面させられると

そうと自覚することなく、全体主義的な傾向を強めてしまうのです!

 

そして「踊る天下国家」の前回記事

「恐怖の<ダブルお花畑>〜曽野綾子さんのコラムをめぐって」でも述べたとおり、

今の日本では

残念ながら保守派と左翼の双方に<お花畑>的傾向がうかがわれる。

 

つまり状況次第では

保守派と左翼の双方で全体主義的傾向が強まりかねない危険があるのです。

これを回避するためにも、

まずは<お花畑>が全体主義的になるメカニズムを把握しなければなりません。

 

国や社会の保守(=できるだけ良い状態の達成・維持)を実現するには

花園を荒らさねばならない時もある!

 

「<お花畑>と全体主義〜自民党大会から見えてくるもの」。

ぜひ、ご覧下さい。

 

ではでは♬(^_^)♬