わが悪友にして、

謎の中国系アメリカ人、

そして(自称)反日工作員の黎夢諾。

 

けっこう隠れファンがいるともウワサされるものの、

その夢諾が「闘論! 倒論! 討論!」を見て、

コメントさせろと言ってきました。

 

いわく。

 

今回の討論では、ユダヤ陰謀論が提起されていたようだが、

これにはじつに心温まるものがあった。

 

というのも、最近の陰謀は 「陰謀論を利用する」段階へと進化しているのだ。

 

陰謀論の否定に努めるのではなく

「これは○○の陰謀だ!」

「あれも××の陰謀だ!」という声が高まるよう、

みずから進んで仕向けるのだよ。

 

なぜ、そんなことをするのか?

 

理由は簡単。

すると、あまりのマユツバぶりに

人々は陰謀の存在自体を信じなくなる。

 

何でもかんでも

陰謀だ! 陰謀だ! 陰謀だ!

とやっているのだから、

ああまたか、となるのは理の当然。

 

よって陰謀をたくらむ者たちは

安心して行動できるのだ。

 

ついでに万一、発覚したときも

「だから、陰謀だとみんな言っていたじゃないですか」

と、申し開きが立つ。

 

しかも、この申し開きは意味深長。

陰謀とは、こっそりやるから陰謀なのだ。

陰謀と認知されつつ展開される陰謀が

本来の意味における陰謀であるはずがない。

 

陰謀論の浸透による陰謀の非陰謀化!

これこそ21世紀の陰謀なり!!

 

裏を返せば、

陰謀を阻止するつもりで陰謀の片棒を担ぎ、

かつ、そのことで陰謀を陰謀でなくしてしまうのが

今や陰謀論の宿命なのだよ。

 

いや、愉快愉快。

 

そもそも孫子の兵法では、

陰謀や謀略は(武力を使わずに目的を達成できるので)肯定的に位置づけられている。

日本(人)が平和国家とか、積極的平和主義を標榜したいのなら、

これらを否定的にあげつらうのはおかしいのではないか?

 

・・・とのことでした。

 

なお陰謀論、ないし陰謀説については

「愛国のパラドックス」の序論、第Ⅳ部

「『愛国の通念』を疑え」でも取り上げています。

 

 

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ではでは♬(^_^)♬