世の中、

腹の立つことはいろいろありますが

いい加減な気持ちで謝罪される

というのは

その中でもランキング上位に行くでしょう。

 

本当はたいして悪いと思っていないのだけど

頭を下げないと面倒そうだから

とりあえず謝っておくか・・・というアレです。

 

しかしですな。

今までの話を踏まえれば、

「戦争で被害を受けたアジアの人々」にたいして

日本(人)はまさに、それをやってきたのではないか。

 

おまけにこの振る舞い、

なんと三重の意味で非礼にあたります。

1)日本の正義を信じて死んでいった、自国の先達たちに非礼。

2)日本の正義を信じて協力したアジアの人々にたいして非礼。

3)戦争で被害を受けたアジアの人々にたいして非礼。

 

・・・こう書けばお分かりでしょうが、

私は「アジアの人々にたいして、もっと誠意をもって謝れ」

などと言いたいのではありませんよ。

そちらの主張は、左翼のみなさんにお任せします。

 

昭和の戦争における日本の正義について

戦後日本は良くて曖昧、

悪ければ否定的な態度を取りつづけたが

それは先の戦争に関わった、ほとんどすべての人々にたいして非礼な振る舞いではないのか?

ポイントはこれです。

 

日本の正義を信じて死んでいった先達や

日本に協力したアジアの人々には

捧げるべき感謝を捧げていないという意味で非礼。

 

そして戦争で被害を受けたアジアの人々にたいしては

後ろめたさをごまかすためのダシにしているという意味で非礼。

 

中国・韓国が

いわゆる「戦争責任」をえんえん言い立てることについても、

こうなると、あまり文句はつけられなくなってしまいます。

 

というか、

向こうの文句を封じるうえで最も有効なのは

先の戦争における日本の正義について、明確な見解を示すことに違いない。

 

考えてもみましょう。

われわれは自国の戦没者にたいしてすら

感謝を捧げていないのですよ。

そんな連中が

他国の人間に向けて

いかに反省・謝罪を口にしたところで

向こうが眉にツバをつけたくなるのは、

自然な反応ではないでしょうか?

 

これでは

「誠意をもって謝罪していると言うのなら、そのしるしに賠償しろ」

という話にもなりますよ。

 

「同情するならカネをくれ!」

ならぬ

「反省するならカネを出せ!」

です。

 

ではでは♬(^_^)♬