前回の記事

「政策より政局、または日本がダメになった理由」では

長期的な国益、ないし経世済民に貢献する政策の立案や実践よりも

自分たちに有利な政局をつくることにこだわる姿勢が

この国の政治を劣化させている可能性について論じました。

 

問題の姿勢、

もともとは野党のお家芸というべきものでしたが

小泉内閣あたりから

与党中核たる自民党にまで波及してしまったのでは、という次第。

 

しかし、そこはそれ。

餅は餅屋と申しますが

政策を無視した政局へのこだわりについて

民主党が本家の貫禄を見せてくれました。

どうぞ。

 

「首相を睡眠障害に」=民主・中川氏が発言

民主党の中川正春元文部科学相は16日、

民主、維新両党の合同代議士会で、

金銭授受問題で辞任した甘利明前経済再生担当相が

睡眠障害で自宅療養していることを引き合いに、

「いよいよ攻勢を掛けていきたい。

安倍晋三首相の睡眠障害を勝ち取ろう

とあいさつした。

 
中川氏はこの後、取材を受け、

不適切との指摘に、

政府に対して反転攻勢を掛けたいという趣旨だった。

表現が誤解を招いたとすれば、取り消したい」と釈明した。

 

記事原文はこちら。

 

たぶん中川議員、

総理を病気にしてやろうという趣旨ではなかった

と言いたかったのでしょうが、

本当の問題は

「政府に対して反転攻勢を掛けたいという趣旨だった」と言えば申し開きが立つ

と考えていること。

 

本当に政府にたいして攻勢をかけたいのであれば

勝ち取るべき目標は

国益とか、経世済民であるべきでしょうに!!

 

消費税再引き上げ中止とか

TPP批准阻止とか

財政出動の断行など、

具体的にいろいろあるはずです。

 

民主党の立場にしたがえば

安保法制の廃止だってそうでしょう。

 

にもかかわらず、

それらに全く思い及ばないまま

総理の睡眠障害を勝ち取ろう、ですと?!

 

・・・要するにこの人、

とりあえず自党の立場を有利にすることさえできれば

国の利益や、国民生活はどうでもいいんですね。

 

でなければ、

「政府に対して反転攻勢を掛けたいという趣旨だった」

という弁明は成立しません。

 

経世済民より睡眠障害!

とはいえ、こんなレベルの発言をしていては

睡眠障害すら勝ち取れるはずがない。

現に総理は、国会で中川発言をこう批判しました。

 

睡眠障害に悩む人にとって大変な発言だ。

しかも、私をそういう状況に陥れようと考えているんですか、民主党のみなさん。

これは人権問題だ。

私にだって家族がいる。

『お前を病気にしてやろう』と民主党で決意している。

文科相をしていた方が発言しているというのは、非常に驚いた。

 

元の記事はこちら。

 

これには民主党の議員も

「睡眠障害の件はおわびいたします」と言うしかなかったとか。

当たり前ですね。

元の発言の程度が低すぎるんですよ。

 

ハッキリ言いますが

中川議員のような人物の所属する政党が

いくら民主主義を守りたいとか主張しても

私は信用できません。

 

そんなものは民主主義にあらず、

(不)眠主主義というやつです。

 

与党首脳が不眠になれば、それで良いという政治的イデオロギー。

話にも何もなりませんね。

 

そして不眠主主義ばかり守ろうとする政党が

国民の支持など得られるはずはない。

 

自民党にいかなる問題があろうと

民主党は(やはり)支持されないのでありました。

 

ではでは♬(^_^)♬