ホット・ジャジャなんて言うと

レディー・ガガみたいですが・・・

 

盛岡まで行ってきたのではありません。

岩手には行きたいんですけどね。

 

金曜日(10/17)、所用で埼玉県三郷市に行ってきたのですが

そこのショッピングモールに、

盛岡名物、じゃじゃ麺の店があったのです。

 

同店を経営する会社は

盛岡駅前に「HOT JAJA」という店を出しているとか。

このところ、岩手びいきになっている私は

さっそく注文してみました。

 

ご存知の方も多いでしょうが、

じゃじゃ麺とは基本的に、熱いうどんに肉味噌を載せたもの。

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(注:これは岩手県Times! のツイートにあった画像です。ただし私が食べたものもまったく同じでした)

 

ジャージャー麺と名前が似ているのに、

まったく違う(うどんですからね)のが面白い!

と思っていたのですが、

店内で配布されているチラシを見てびっくりしました。

 

名前が似ているのは偶然ではなく、

じゃじゃ麺のルーツは

本当にジャージャー麺(炸醤麺)なのだそうです。

 

中国大陸から盛岡に渡ってきたのは1945年ごろとか。

日本が戦争に負けた年ですね。

関係があるのでしょうか?

 

大陸から復員してきた兵士や、

引き揚げの人々が広めたとか。

 

敗戦直後のこと、

中華そばがなかったので、

かわりにうどんを使ったとか。

 

かのカステラだって、

「江戸時代、ポルトガルのパンを

イースト菌なしで再現しようとしたら、ああいう形になった」と聞いています。

カステラという名前も、スペインの地名「カスティーリャ」に由来するのだとか。

 

じゃじゃ麺が「うどんを使ったジャージャー麺」でも、

べつに不思議はないでしょう。

 

ちなみに岩手県が公式事業として刊行している漫画アンソロジー

「コミックいわて」の第一巻

(岩手県/岩手日報社、2011年。責任編集:達増拓也知事!!)によると

じゃじゃ麺の元祖は、盛岡市にある「白龍(バイロン)」という店。

 

北京語の読み方ですね。

となると、「じゃじゃ麺はジャージャー麺がルーツ」というのも

いっそう説得力を帯びてきます。

 

もともと味付けがスパイシーなところに持ってきて

ラー油やおろしニンニクを加えるのが普通。

「HOT JAJA」の名前も、ダテではないわけです。

中華風であると同時に、ちょっと朝鮮半島風ですね。

 

しかもじゃじゃ麺が面白いのは、

最後に玉子スープに化けるところ。

この店の場合、

麺が少なくなったところで、生卵を落とすと

店員がスープに仕立て直してくれるのです。

 

吸い物が脇についてくるというのは

定食などでよく見られますが

料理そのものが吸い物に変身するんですね。

 

冬の長い東北の料理にふさわしく、

身体が芯まで温かくなるように工夫されている感じです。

三郷市のじゃじゃ麺も美味でしたよ。

 

ところで元祖「白龍」のじゃじゃ麺は、

「並」と「大」があるらしいのですが、

「大」のボリュームは半端ない模様。

 

「コミックいわて」に収録された漫画でも

作者(女性)が同店で「大」を注文したところ、

店員に「あんたじゃムリ!!」と宣告され、「並」への変更を余儀なくされたという

スゴいエピソードが紹介されています。

 

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注文通り、「大」を出したほうが儲かりそうなものですが

良心的な店ですね。

 

そのうち私もこの店を訪れて

「大」に挑戦させてもらえるかどうか、試してみるつもりです。

 

最後に一つ。

岩手は目下、紅葉がじつにキレイ。

で、ツイッターでこう聞いてみたんですよ。

 

「岩手に行くなら、祭りの多い夏にすべきか、紅葉の美しい秋にすべきか。

岩手のみなさんは、どちらを勧められますか?」

 

達増知事がリツイートして下さったおかげもあり、

すぐに答えが来ました。

いわく、

1年では無理かも知れませんが、四季折々でいらして下さい!

 

ありがとうございます。

そうしましょう!

 

ではでは♬(^_^)♬