本日発売の「VOICE」9月号には
中野剛志さんとの対談
「日米関係のコモン・センス」が掲載されているわけですが。
その中に
「九条せんべい」
をめぐるエピソードが出てきます。
九条せんべいとは何か。
ふつうの瓦せんべいなんですが、
5枚ワンセットで
憲法九条の条文がぜんぶ焼き込んである。
大真面目なのか、ギャグなのか
判断に困るような代物。
ちょうど10年ほど前、
たまたま見つけたんですよ。
あまり面白いので
パッケージに書いてあった製造元に電話してみました。
出てきたのは、けっこう年配ではないかと思われる男性。
声は甲高く、謹厳実直そうです。
それによると、
九条せんべいは
日本国内のみならず、アフリカなどにも輸出しています!
イノウエ先生や、オオエ先生も
評価して下さっています!
ですから、決して怪しいものではありません!!
とのこと。
イノウエ先生は
故人となった井上ひさしさんで
オオエ先生は
もちろん大江健三郎さんでしょうね。
つまりは「九条の会」のお墨付きグッズというわけです。
しかしですな、
九条を支持するのは
思想および良心の自由(日本国憲法、第十九条)のうちとして、
それを食べる
というのは、いかがなものでありましょうか。
これってつまり、
憲法九条を排泄する
ことに行き着くと思うんですが。
・・・と、ここで中野さんから必殺の一言。
いわく、
護憲派は割って食べてはならない!!
でも中野さん、
九条せんべいって、けっこう大きいんですよ。
あれを割らずに食べたら、どうなるか。
悲劇!
護憲派、憲法九条を喉に詰まらせて死亡!!
そんな新聞の見出しが
ふと想像されたのでありました。
ではでは♬(^_^)♬
4 comments
akkatomo says:
8月 10, 2014
割らずにせんべいを食べる方法としては、煮込んで粥にするというのがございます
草加せんべいなども、元々はおかゆの保存食でございますよ
そのまま食べてもおいしいのであの形で定着しましたけれども
甘い粥というのは余りなじみがないかもしれませんが
プー太郎 says:
8月 10, 2014
中野さんお元気そうでなによりです。
九条せんべい私も知っていますが、こういうことではないでしょうか。
九条の会は憲法九条の崇高さを訴えるストイック集団で、せんべいはおそらく踏み絵みたいな位置づけでしょう。
生半可な気持ちで憲法九条を掲げるはずがありませんから、その意思の証明として、せんべいを噛まずに飲み込む儀式でもやっているのかもしれません。
でなければ、憲法九条をクソとして撒き散らすことを認めることになってしまいます。
「護憲派、憲法九条を喉に詰まらせて死亡!!」
意味深で、ちょっと吹き出してしまいました。
ぬこ says:
8月 10, 2014
窮状の貝(怪)
どんなに窮状に落ち込んでも二枚貝の様に己を閉ざし、己の存在への矛盾から鬱屈す、赤(Chicken)貝。
また、傍から見て、なんともモノノ怪なさま。
そんな貝を責めて悦に入っているねじ曲がった巻貝も同類。
ねじ曲がる:占領者に守られている事に疑問を感じず、己への疑問を持たない脳筋、白(速筋)貝。
そんな事ばかり書いている小生は、房総名産のバカ貝どす。
フルート says:
8月 11, 2014
「VOICE」9月号、中野さんとの対談と、あと藤井ボスの論説もすごく良かったですね!
九条せんべいのことを調べてみましたら、どうやら歌も作ってあるんですね。ユーチューブにも「紀州九条せんべいの歌」として上がっていました。最後まで聞きました。・・・うん。大江健三郎さんや井上ひさしさんならば、得心が行くであろう歌詞・楽曲に仕上がっています・・。でも、私はまるで自分達の未熟さを、何やら信奉してしまっているかのような、ちょっと失礼ですが身勝手さを感じました。関係両国の大人達が、互いに大人であろうと努めないで、全体どうやって平和というある種の均衡状態を、両国で達成しうると言うんでしょうか。また子供が安心して子供時代を謳歌できるのも、それは大人がちゃんと大人である時だけではないかと思いました。子供のままでいることの後ろめたさ、可笑しさをどこかで感じ取っているからこその、「怪しいものではありません!」なのかもしれませんね。