5月11日の記事

「安保条約をよく読むと」でも取り上げましたが

アメリカ大統領選挙の有力候補ドナルド・トランプは、

わが国にたいして

在日米軍の駐留費用の全額負担を求め、

それに応じなければ撤収を検討すると発言しています。

 

たんなるハッタリの可能性もありますが

日米安保条約が1970年いらい、

どちらかの国が終了の意思を通告すれば、その一年後に終了する状態

にあることを思えば

まったくありえない話とも言い切れない。

 

これについては

一番あわてているのは、日本政府ではなく米軍当局だ

という話もあるのですが

私の考えるところ

文句なしに喜ぶべき人々もいる。

 

お分かりですね?

反米軍基地を叫ぶ沖縄の人々です。

 

なにせ在日米軍の全面撤収が実現すれば

基地問題も完全に解決すること確実。

 

普天間基地はむろん返還されますし、

辺野古移設も不要になります。

それどころか、あらゆる米軍基地が返還される!!

 

万々歳じゃないですか。

 

この15日、那覇市内では

本土復帰44年を記念して

「基地のない沖縄」をめざす県民集会が開かれました。

 

関連記事はこちらを。

そして、こちらを。

 

参加者は主催者発表で2500人とのことなので

イマイチ盛り上がっていない感もありますが

普天間基地の辺野古移設反対などを訴えたあと、

「日米両政府によって推し進められる米軍基地の強化、拡大に強く反対する」

という大会宣言を採択したそうです。

 

しかしご安心を!

 

トランプ政権が誕生し、

かつ、その後もトランプが対外政策についてブレなければ

日米両政府によって推し進められる米軍基地の強化・拡大など

そもそも起こりません。

 

それどころか

アメリカ政府によって推し進められる米軍基地の完全消滅

が起こるかも知れない!

 

あとはわが国の政府が

駐留費用の全額負担にさえ応じなければいいのです。

 

本土復帰44年にして

沖縄の悲願、ついに達成へ!!

 

よって反米軍基地を主張する沖縄の人々は

トランプ政権誕生に向けて

全面的な支持・支援を展開すべきだと思うのですが・・・

 

私の知るかぎり、

どうもそういう話にはなっていません。

なぜでしょう?

 

ひょっとして、本当は米軍基地に存続してほしいとか?

 

このあたりについては

『戦後脱却で、日本は「右傾化」して属国化する』

第四章でも論じましたが

とまれ沖縄がトランプ政権の夢を見るかどうか、

今後も注目したいと思います。

 

ではでは♬(^_^)♬

 

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