昨日の記事
「水島社長の勇気を讃える part2」で紹介した
福田恆存さんの言葉を踏まえて
「安倍政権への進言・諫言・提言」を観てゆきましょう。
まず1時間目。
スタートの段階では
スタジオに重く沈滞した雰囲気が立ちこめています。
そして安倍政権にたいするコメントを求められたときも、
諸先生方、
こう言っては申し訳ないのですが
あまり活気が見られません。
1時間目の終わり近くなんて
話の流れが実質的に
途絶えちゃっているじゃないですか。
これは何を意味するか。
褒めるとか
批判するとかという
以前の問題として
現政権については熱心に語る気が起きない
ということであります。
西部邁さんが
安倍政権が倒れようが、倒れまいが
あまり関心ありませんけれども
あまり期待できない(と思う)
という趣旨のことをおっしゃったのは
じつに象徴的でしたね。
ところが2時間目に入ると
ふいに活気づいてまいります。
なぜか?
安倍政権にたいする評価から
話題が逸脱したためです!!
現政権への評価は、
肯定であれ否定であれ、
2時間目にはほとんど出てきません。
かわりに諸先生方、何を語っておられるか。
アメリカの世界戦略であり、
金融グローバリズムであり、
日本人の底力、
および
戦後日本人のふがいなさであります。
底力とふがいなさが
どう両立するのかは、
じつに興味深いところですが
ひとまず脇に置きましょう。
そして3時間目に入っても
流れは基本的に変わりません。
教育問題や
諮問会議の人選の問題などを中心に
安倍政権へのコメントが
多少、出てこないわけではない。
しかし印象に残る話題は
日本文化論であり、
滅びを覚悟で戦う気概であり、
大学の問題であり、
金融グローバリズムと物作りの関係であります。
私の関知するかぎり、
3時間近く議論したにもかかわらず
進言らしい進言も
諫言らしい諫言も
提言らしい提言も
実質的に出てこなかったと言えるでしょう。
しかし、何も出てこなかったということが
じつは重要なのです。
つづきはまた明日。
ではでは♬(^_^)♬
7 comments
みぬさ よりかず says:
8月 4, 2014
はじめまして、毎日、エントリー楽しみに拝見しております。
東田剛氏が引退してしまい『言論界の安倍批判は一体誰がするんだ!』と悲観にくれておりましたが、佐藤氏が後を引き継ぎ感謝しております。
アベと闘う「改造人間」東田剛が仮面ライダー1号(本郷猛)なら、佐藤健志さんは、仮面ライダー2号(一文字隼人)なのかな?などと類推しておりました。
問題は、最近の若者には、伝わらないネタという点ですが(笑)。
またブログの形式が、斬新なので、これは一体なんなんだろう?と考えておりましたが、もしかして、佐藤さんは『詩』をイメージされているのですか?
言葉のリズムなど気を遣って記述しているように思いますが、もしかしてこれは「政治思想詩」を前提として創作しているでは?と拝察した次第です。
そうすると『ダンシング・ライター』の『政治思想詩』という詩集が将来出版されそうで「ツジツマ」が合い、また何とも愉しみです。
また最後にお願いなのですが、エントリー数が多過ぎ、かつ複数のテーマの連載が同時進行するというブログスタイルのため、読者としては何所に何があるのか、さっぱり分からず、ツジツマが合いません。
この部分、エンジニアの方と相談して「カイゼン」して頂きたく存じます。保守点検の精神こそ保守主義者の真骨頂ですので(笑)
梅毒 says:
8月 4, 2014
西部さんの無駄遣いな糞討論でしたね。
富岡さんが安倍政策を批判しようものならすぐさま名ばかりの司会者が遮りますし。
これから桜は一部のネトウヨからしか支持されなくなっていくと思います。
akkatomo says:
8月 4, 2014
悪評よりも悪い事がひとつだけある。話題にもならぬことだ、と聞いて
3丁目のタマ says:
8月 4, 2014
現在の保守論壇の最大関心事は「安倍政権の是非」だとばかり思っていたのですが、実際は最大関心事どころか、関心の薄い話題だったのですね。
ネット界隈の投稿を見ても、TPPや集団的自衛権などの個別の事象については、これでもかと言うほどの長文投稿や議論が散見されました。しかし安倍政権の話題となると、「安倍ちゃん頑張れ」「安倍に裏切られた」「安倍以外に誰もいない」などの短文で議論性の無い投稿ばかりだったと思います。
・・・
多くの保守は安倍政権の是非は関心事だと思っている。
しかし現実にはそれに反する事が起きている。
この矛盾が示す真実とは?
ニャンタのパパ says:
8月 4, 2014
まぁ本気で進言・諫言・提言するつもりなら佐藤さんを呼ぶはずですからね
佐藤さんや三橋さんがメンツから外されてる時点で本気で批判するつもりなど
ないだろうとは思っていましたが、想像以上の酷さでしたね
西部さんだけが孤軍奮闘しているような印象を受けました
あとは経済面では田村さんが批判してはいましたが、かなり薄い印象でしたね
他の先生方は無理やり褒めているような、他へ話題を逸らしているような、
こういっては何ですが脳天気な印象でした
もはや桜はこと安倍政権に対しては、単なる大政翼賛会としてしか機能しないでしょう
タイトル詐欺もいい所だったと思います
論理的に隙の無い安倍政権批判を展開した佐藤さんを今後桜が遠ざけるようなことをしたら
もはや矛盾だらけの状態で進むしかないでしょうね
これで今後TPP批准などの事態になってから、桜は何を語るんでしょうね
安倍絶対支持を貫徹するなら諸々の矛盾が収拾のつかない状態になっていくと思います
kavach says:
8月 4, 2014
佐藤さん、こんばんわ。
なるほど、何が語られたか時系列で見るとよっくわかります。ありがとう御座います。
諫言だのって次元ではなく、町内会の祭りの失敗を語り合うてな雰囲気だったような…。
確認のためもう一度見よっかとは思えないですねぇ~…。
いや、まだまだ面白い部分てのがあるようなので、佐藤さんの分析次号をお待ちしております。
ここで述べるのは不自然ですが。水島社長に言いたい。ご自身で言い切れないことがあれば、替わりに私が桜で発言しますよ。メアドは佐藤さんがご存知ですので。
不自然死や首吊り(その他)で、戦後多くの我が国政治家が消えてしまったのは事実。何故なのか?ある事例をあげれば、戦後の我が国が見えると思われます。
根本問題がナニナニで、それがためにモゴモゴしか言えず、その内容が戦後日本の元凶であるなら尚更じゃないですかね。
大衆を馬鹿にしちゃならねぇ。発火元になるくらいのことはしたいと思ってます。
ikuoko says:
8月 5, 2014
私は、先週の討論大変面白かったです。特に馬渕元大使と渡辺さんの世界の現状分析は大変参考になりました。水島社長の凄いところは、現状を変えるために自ら先頭にたって行動するその行動力ですね。なかなか、真似できることではないと思います。デモや尖閣漁業活動や都知事選など、その時々批判を受けることがあっても自分の信念を貫いて来ました。安倍政権に関しては、だいたい、今の日本人が考えていることは同じでしょう。安倍政権がベストではないが、以前、そう思って安倍叩きに乗り民主党を勝たせたら、もっととんでもないことになったから、今は少し様子見だなと。ここで安倍政権を倒したら次に出て来る政権はもっと酷いことになるのではと、過去のトラウマから心配になってしまうのですね。それくらい、民主党のだめさ加減のインパクトが強かったのです。鳩山さんも、最低でも県外というなら、言葉だけでもいい続ければ良かったではないかと傍から見ていると思いますが、それができなかった。現実の政治は、ドメスティック且つ魑魅魍魎の世界なのだろうと想像しています。