朝日新聞の木村伊量(ただかず)社長が、

11月14日、辞任しました。

取締役も辞任し、特別顧問になるとか。

 

木村社長のほかにも

複数の取締役が辞任・降格となったようです。

 

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虚偽報道をやらかしたのですから、

当然と言うべきでしょう。

あとは今後、同紙がいかなる方向性を取るか、ですね。

 

個人的には今後、

朝日にも日本の保守(=できるだけ良い状態に持って行き、それを維持すること)に貢献してほしいところです。

 

ただしこれは、

突如として保守化・愛国化すること

とは、必ずしもイコールではありません。

 

虚偽報道や捏造記事は、むろん論外ですよ。

日本をいたずらに貶めるような論調も感心しません。

そのような点は改めるべきです。

 

しかし朝日のような左翼的メディアが

日本の保守に貢献する道は、

単純に紙面を保守化させることとは限らない、と思うのです。

それは日和見、ないし変節というもの。

 

改憲賛成、日米同盟重視、反中国・反韓国!

こんなスタンスの朝日新聞って、そもそも信頼できますか?

 

私の考える「朝日にふさわしい保守への貢献」とは、こういうことです。

 

「震災ゴジラ!」

「僕たちは戦後史を知らない」

それに「国家のツジツマ」でも論じてきたとおり、

戦後日本はいろいろな点で

物事がねじれてしまっています。

 

保守派か左翼かの二分法では

割り切れない点、ないし解決できない点があるということです。

 

占領時代にねじれてしまったところもあれば、

独立回復前後にねじれてしまったところもある。

あるいは高度成長期、

さらには石油ショック後にねじれたところもあります。

 

アメリカに協調(ないし追従)するのが保守と見なされたり、

左翼が「伝統的共同体」の価値を叫んで近代化に抵抗したり、

「戦後からの脱却(=アメリカの影響から自由になること)の内実が、

いつの間にか「構造改革による、さらなるアメリカ化の推進」と同一視されたりという具合。

 

どの点についても、相応の理由はあるものの

これらを解きほぐさないかぎり

本当の意味で日本を望ましい状態に持って行く、

つまり保守を達成することはできません。

 

となると、ねじれを解きほぐすうえでは

保守派のみならず

左翼も応分の役割を果たすことが求められます。

 

社会は飛行機と同じで

右の翼だけでも左の翼だけでも飛べない

という趣旨の言葉がツイッターに出ていましたが

(西部邁先生の発言だそうです)

「日本の保守に貢献できる左翼」というものも

存在しうるのではないでしょうか。

 

そして左翼がこのようなスタンスを取るなら

日本を望ましい状態にするのも

それだけ容易になるでしょう。

 

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ではでは♬(^_^)♬