今回の選挙、

自民党のスローガンは

「景気回復、この道しかない。」

となったようです。

 

興味のある方はこちらをクリック。

 

当然ながら、

アベノミクス以外に

景気回復(ないし、景気回復と財政再建の両立)を達成する道はない!

という意味。

 

けれどもこのスローガン、

「とにかく今は景気回復にこだわるのみ」

という風にも取れます。

 

総理みずから「アベノミクス解散」と銘打つ一方、

野党は野党で「アベノミクスの失敗を追求する」とか主張しているわけですので。

 

集団的自衛権や特定秘密保護法などに

(主として批判的な立場から)こだわっている人々もいますが

やはり傍流と言うべきでしょう。

 

その善し悪しはここでは問いません。

しかし「僕たちは戦後史を知らない」で述べた

「戦後日本見直しのパラドックス」とも呼ぶべきものが、

ふたたび生じている感はあります。

 

このパラドックスとは、次のようなもの。

1)戦後日本のあり方を見直そうとする動きは、経済の停滞、ないし低迷によって生じる。

2)しかしそれゆえに、景気回復が至上命令としてクローズアップされる。

3)景気回復が達成されると、人々の間に安心感が広まるので、それ以上の見直しを進めようという話にはならない。

4)景気回復が達成されないと、「まずは経済」という状態が続くので、やはりそれ以上の見直しは進まない。

(以下繰り返し)

 

第二次安倍政権はアベノミクスを打ち出しつつ、

(2)から(3)に向かってしまう流れの突破をめざしたものの、

景気の悪化を受けて(4)に向かわざるをえなくなっているように見えます。

 

他方、野党も野党で

しっかり(4)に安住している。

 

今回の解散・総選挙について、

大義がないとか、

争点がハッキリしないと言われるのも、

多分にこれと関連しているのではないでしょうか。

 

とはいえ、私は今回の選挙にも争点はあると思います。

詳しくはこちらにまとめましたので、よろしければぜひどうぞ。

 

そして戦後日本のパラドックスについて、さらに知りたい方はこちらをどうぞ!

 

ではでは♬(^_^)

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