8月29日のミサイル発射につづいて、

9月3日の午後0時31分ごろ、北朝鮮が水爆実験を行った模様。

 

われらが安倍総理は、同日の午後2時45分に声明を出したものの

断じて容認できない

厳重に抗議し、最も強い言葉で断固として非難する

(不測の事態が生じた場合)万全の対応を行う

我が国の平和と安全の確保、国民の安全・安心の確保に万全を期す

という、毎度おなじみのフレーズに終始した感が濃厚。

全文はこちらを。

 

ちなみに声明の内容とは関係ないんですが

官邸サイトの管理スタッフ、

「談話」「発言」を意味する英語 discourse

discourceしっかり誤記しているんですよね。

 

総理声明のURLが

http://www.kantei.go.jp/jp/97_abe/discource/20170903seimei.html

なんですもん。

 

首相官邸ですぞ、首相官邸。

すごいなあ。

 

ついでに、これも偶然なんですが

この日アメリカのケーブルテレビ「SHOWTIME」は、

「ツイン・ピークス THE RETURN」のフィナーレを記念した

〈ツイン・ピークス全日マラソン〉を行いました。

 

今まで放送した16話すべてを、

朝4時から夜8時まで一気に再放送。

そして8時から10時まで

ラストの17話と18話を連続放送という、

視聴者を狂気に追いやることが狙いとしか思えないイベント(※)なんですが

その告知動画に使われたのは

第8話に登場した、世界初の核実験の場面の映像。

(※)告知動画にも「正気を失うぞ」というフレーズが用いられたくらいです。

ご覧になりたい方はこちら。

 

流れている音楽も、

ポーランドの現代音楽作曲家クシシトフ・ペンデレツキの

「広島の犠牲者のための葬送曲」。

 

「ツイン・ピークス」のデイヴィッド・リンチ監督と言えば

チェルノブイリ原発事故の起きた1986年に「ブルーベルベット」で絶賛され、

同時多発テロの起きた2001年に「マルホランド・ドライブ」でまた絶賛され、

という具合に

世界情勢が緊迫するときに限って注目される人ですので、

偶然にしても、ちと不吉かも知れません。

 

「ツイン・ピークス」が最初に放送されたのだって

湾岸危機の起きた1990年でしたからね。

 

しかるに水爆実験にたいするわが国の反応は

私の見るかぎり

右はあいかわらずのアメリカ頼み(※)、

左もあいかわらずの対話志向という体たらく。

 

(※)「引き続き、強固な日米同盟の下、

高度な警戒態勢を維持し、国民の安全を守るために万全を期してまいります」

9月3日午後6時8分の安倍総理会見より。

全文はこちら。

 

だ・か・ら、

『右の売国、左の亡国』と言うのですよ!!

 

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これはやっぱり、

ギミー・シェルター的炎上が待っているのではないかという気もするわけですが、

世の中はまことに広大無辺でありまして、

8月29日のミサイル発射にたいする日本の反応を

迅速かつ正確と羨ましがっている人々もいます。

 

(↓)炎上の本質と構造、および戦後日本の「炎上しやすさ」についてはこちらを。

『対論 「炎上」日本のメカニズム』帯付き書影

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ありがたいなあ、どこの親日国民だ?!

 

正解こちら。

韓国を代表する新聞「朝鮮日報」のコラム「萬物相」。

 

W(^_^)W\(^O^)/だからこの世は宇宙のジョーク、ソレソレ\(^O^)/W(^_^)W

 

以下の記事をどうぞ!

 

「ミサイル発射から5分で警報が出た日本」

 

29日朝6時2分、日本の北海道と関東・東北地方の

12の道と県全域に緊急の避難警報が出された。

「ミサイル発射、ミサイル発射、

北朝鮮からミサイルが発射されたようです。地下に避難してください」

というメールが、大きな警告音と共に

この地域の全ての住民に携帯電話を通じて一斉に送信された。

北朝鮮が日本の上空を越える中距離弾道ミサイルを発射してからわずか5分後だった。

 

予告なしの発射で、しかも最初の警報だったが、

日本の官民はいずれも驚くほど迅速かつ正確に対応していた。

 

危機や災害は予告なしにやってくる。

核とミサイルを頭上に抱えたまま生活している

韓国の安易な姿勢や対応の方が逆に心配になる。

北朝鮮の脅威が数十年にわたり続いたことから来る一種の不感症、

あるいは「同じ民族に核を使うわけがない」という安易な考えもあるのかも知れない。

韓国にも警報システムはあるが、それを実際に運営し管理する国や地方の職員も、

あるいは実際に対応すべき国民も危機を危機として受け入れないのであれば、

どんなに優れた警報システムがあっても何の意味もなさない。

全文こちら(公開期限があるようなのでご注意を)。

 

何やらわが国は

安全保障にたいする敏感な危機意識と

迅速かつ的確な対応体制を誇っているかのごとくではありませんか。

 

本当なら万々歳、

金正恩が何をしようと心配ないのですが、

遺憾ながら、これがしょうもない買いかぶりの部類に属することは

本ブログの読者であれば、むろんご承知のことと思います。

 

とはいえ日本の対応をうらやましがり、

学ぶべき教訓を見出そうとしているようでは

はたして韓国の危機管理システムは大丈夫なのでしょうか??

 

実際、朝鮮日報は

ミサイル発射にたいする韓国政府の対応は、日本に比べて一貫性を欠いている

とも報じています。

おいおい。

記事はこちら。

 

これで米朝関係がいよいよ緊迫したらどうなるのでしょう。

やはり「炎と血の洗礼」が待っているかも知れませんよ・・・

 

ではでは♬(^_^;)♬

 

(↓)「炎と血の洗礼」の内実についてはこの本を。

フランス革命の省察

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