タコ:頭足綱、鞘型亜綱、八腕形上目のタコ目に分類される動物の総称。

海洋棲の軟体動物で、主に岩礁や砂地で活動する。

淡水に棲息する種は知られていない。

──ウィキペディアより

 

前回の記事

「愛国心の否定、歴史の否認、従属。さあ、これは何の語句を裏返したものか?」

について、

戦後日本の本質を突くコメント拓三さんより寄せられました。

いわく。

 

戦後の日本はタコです

タコとは空を飛んでいるタコではなく

海にいる軟体動物の蛸で御座います。

 

一見すると肯定的な国家の在り方に聞こえるでしょう。

蛸は頭が良く身体も優れています。

獲物を捕らえる時には8本の足を大きく広げ

袋状に包み込み強靭な筋肉と鋭い嘴で獲物を捕らえます。

 

また敵に襲われそうになれば

カメレオンの様に岩や海藻に体を同化させたり

柔軟性をいかして岩の隙間に隠れたり、

さらには墨を吐き敵の視覚、嗅覚を混乱させたり。

そして何より「成長が早い」。

 

国家にとって理想的ではないでしょうか。

戦後日本もこんな国家を目指した事でしょう。

(アメーバは単細胞生物なので国家とは性質が違う。念のため)

 

でもね、年魚なんです。

つまり寿命が1年なんです。

あの大きな2メートル超える水蛸でも2年ほどです。

何故寿命が短いのか。

 

「骨」が無いからです。

骨が無い分成長も早い。

しかし寿命も早い。

まさに日本。

 

★★★★秀逸! 秀逸! 秀逸!★★★★

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ウィキペディアはタコの寿命について

一部の種を除いて、どれくらい生きるのかはわかっていない

と述べています。

 

ただし大阪府立環境農林水産総合研究所のサイトに

掲載されている図鑑には以下の記述が。

 

タコは貝の仲間ですが、貝殻を持たないため成長が非常に早く、

1年で4kg近くなるものもあり、寿命は2年以内です。

ご覧になりたい方はこちら。

 

その一方、

3年から5年

とする記事もあります。

たとえばこちら。

 

ネットで調べたかぎりでは

1〜2年派3〜5年派があるようですが

何にせよ、短命であるのは間違いありません。

 

そしてどの記事も

タコがけっこうハイスペックな生き物であることでは一致。

 

道具の使用や

学習能力が認められるなど

無脊椎動物の中では最も賢いとか。

 

タコがもう少し長生きできれば、

地球を支配する知性体になる

信じる学者までいるそうです。

 

しかし問題は、

貝の仲間のくせに貝殻を捨てていること。

そして骨がないせいで)短命であること。

 

なるほど、これは戦後日本だ!!

 

戦後日本は、

国の仲間のくせにナショナリズム(および安全保障)を捨てている。

 

「もはや国境や国籍にこだわる時代は過ぎ去りました」という某総理の主張も

つまりは

「これからはタコが地球を支配する時代なのであります」

ということだったのですな。

 

敵に襲われそうになったら

カメレオンのようにアメリカと同化してみたり

柔軟性を活かして憲法解釈を適当にいじくったり

「あなたがたの押しつけた憲法のせいで

安全保障分野ではあまり協力できません!」と

煙幕のごとき主張を吐いてはアメリカを混乱させたり、

あの手この手で身の安全を図る。

 

そして、何より経済成長が早い!!

だが、骨がない。

 

環境農林水産総合研究所によれば

背骨のない動物は一般に脳も持っていません。

ただしタコには神経の塊があって

それが脳の代わりを果たしているらしいのですが

要するに

けっこう賢いが、しょせんタコ知恵

ということでもあります。

 

同様、しっかりしたアイデンティティ(骨)のない国は

一般に経世済民の体系的な方法論(脳)も持っていません。

ただし戦後日本には適応力の高さ(神経の塊)があって

それが体系的な方法論の代わりを果たした次第。

 

「まあ、タコな話ねえ」(※)個人の感想です。

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ついでに貝殻、

もとへナショナリズム(および安全保障)を捨てたせいで

経済成長も早かった。

 

しかしタコはストレスに弱い。

水槽に多数閉じ込めたりすると

自分の足を噛みちぎって死んでしまうのだそうです。

 

他方、戦後日本も高度成長が終わるや

ストレスから自分の足を噛みちぎりはじめました。

そう、構造改革路線です。

国鉄、電電公社、郵政などなど、

噛みちぎられた足は数知れず。

 

ついでに戦後日本は、

例の財政法第四条が示すとおり、

単年度の財政均衡にたいするこだわりが強い。

 

しかるに『平和主義は貧困への道』で論じたように

単年度の財政均衡にこだわるのは

じつは国家の永続性の否定です。

 

国家はいつまでも存在しつづけると見なせば

1)自国通貨建てで国債を発行し、

2)かつインフレ率が適正な範囲に収まっているかぎり

政府負債が増えても問題はありません。

ずっと借り換えつづければいいからです。

 

裏を返せば

単年度の財政均衡を絶対視するのは

国家について、

いつ終わってもおかしくない存在と見なすのにひとしい。

国としての寿命が短いことが

前提となっているわけです。

 

戦後日本における財政均衡主義は

自国がタコのごとく短命であることを

どこかで自覚しているがゆえのものではないのか?!?

 

「これって何なの、インタコレイト? それともタコフヘーベン?」(※)お姉さまの発言です。

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「完全なバカかと思ったら、完璧なタコだったのか・・・」(※)個人の感想です。

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とはいえ、絶望することはない。

戦後日本タコ論は

わが国が将来の展望をつかむうえで

何が必要かも提示しているのです。

つまり・・・

 

1)まずは骨(しっかりしたアイデンティティ)を持つ!

2)それによって脊髄を育てて、脳(経世済民の体系的な方法論)を持つ!!

 

こうして寿命の短さを脱却し、

骨も脳もあるニュータイプ・タコ(※)になることができれば

どうしてどうして、

地球を支配することも夢ではないかも・・・

(※)かの大友克洋さん「惑星TAKO年代記」という短編で

このようなタコの進化を描いています(ホント)。

 

まあ、

アメリカと中国によって食われてしまわなければ、の話ですがね。

 

「ついでに、タコクセキ企業ってのもあるしなあ」(※)個人の感想です。

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とはいえ、

わがブログ読者はさすが知性派ぞろいだぜ!

 

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