昨日の記事

「ある意味での潜在的な所のいわゆるそれ自体(で、やっぱりパラドックス!)」

面白い反応がありました。

 

だいたい安倍政権の勝利は

二度ではなく三度

2012年の衆院選、2013年の参院選、2014年の衆院選、全部勝っていますので。

の箇所。

 

いわく、

2012年衆院選の時点では自民党は野党だったので

安倍政権はまだ成立していなかった。

よって、勝利は二度で正しいのではないか?

 

いろいろな返答が可能ですが・・・

 

1)「ある意味での潜在的な所のいわゆるそれ自体」などという表現を用いる人物が、

(しかもそれが、「一つの大きな見解」になるらしい!)

「安倍政権」という言葉に限って、厳密に正しく使えると判断するのは妥当か。

 

2)この人物が、安倍政権の勝利を「日本国民の見識の表れ」と見なしているのは疑いえない。

よって、かりに2012年衆院選での勝利を含めないとすれば

いったん誕生したあと、安倍政権を支持するのは国民の見識の表れだが

安倍政権を誕生させたこと自体は国民の見識の表れではない

ということになる。

つまり「二度の勝利」という表現が間違いでないとすれば

当該人物の思考はますますもって混乱しているのである。

 

3)だいたいこの人物、自民党が下野した回数すら正しく数えることができない。

同党は1990年代にも政権を失ったことがあるのだ!

引用した発言における

「自民党がずっとですね、一度民主党になりましたけど」

の箇所を参照のこと。

 

4)「安倍政権」という言葉を厳密に正しく使うのなら、「勝利」という言葉も厳密に正しく使うべきところ。

ところが引用した発言が示す通り、

この「勝利」が「国政選挙における勝利」だとは明言されていない。

 

2013年参院選の前哨戦と位置づけられた

東京都議会議員選挙でも自民党(つまり安倍政権)は勝利している。

それとも「東京都民の見識」と、「日本国民の見識」は別物という話になるのかな?

 

5)そして日本人が、言葉の嘘を知っているにもかかわらず

占領軍によるプロパガンダの嘘だけは70年近くにわたって見抜けずにいる(らしい)ことは、

安倍政権の勝利回数、および自民党の下野回数とは無関係に揺るがない。

 

敗戦利得者による策謀がどうのこうのと主張するのは、

むろん何の弁明にもならない。

言葉の嘘を知っているはずの日本人が、敗戦利得者の嘘だけは見抜けずにいる(らしい)

ということになるだけの話。

 

・・・たぶん、この反応を示した方も

「ある意味での潜在的な所のいわゆるそれ自体」にウケまくっているのだと思います。

で、話をさらに盛り上げるべく

ツッコミのネタを提供して下さったのでしょう。

 

というわけで、

ある意味での潜在的な所のいわゆるそれ自体な話でした。

 

なお、ある意味での潜在的な所のいわゆるそれ自体によって生じる

重度のパラドックス症状については

特効薬が開発、もとへ刊行されたことを、あらためてご紹介しましょう。

 

『愛国のパラドックス 「右か左か」の時代は終わった』

 

電子版もご用意しています。

 

いかなる意味でも顕在的に、ずばりそれ自体として有益な本だというのが、

今や多数の大きな見解となっていますよ。

ではでは♬(^_^)♬